グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

仮想通貨取引業者顧客の提訴に思う

2018年02月28日 | 日記
(仮想通貨取引業者である)コインチェックの顧客が同社とその役員を相手どって仮想通貨の返還や損害賠償を求めて提訴したとのことだ。
同社は不正アクセスによる仮想通貨の流出に対し460億円の原資をもとに補償を行うとしていたがその時期や詳細については明言を避けていた。
今回の提訴は何時まで経っても埒があかない苛立ちと不信感の表れと言っていいだろう。
事業者は善後策を早急に確定し被害者全員に公示すべきなのだがその後何も進んでいないように見える。
前述の補償方針がただ「苦し紛れに言ってみただけ」というのなら何をかいわんや、である。
そうそう、もう1人責任者がいる。
いうまでもなく業界の監督をつかさどる金融庁だ。
昨年4月に登録制を導入した訳だから審査基準は明確になっているはずだがこれでは(トラブル原因の調査・分析と並行して)審査基準の見直しも必要だろう。
仮想通貨は人間に例えればまだまだ赤ん坊のような未熟な事業で分からないことだらけなのだが仮にも「通貨」ということであればいい加減な処置は許されない。
「通貨」は安心・安全が絶対条件だ。
もしこんな条件が担保されないようであれが看板を下ろすべきだろう。
金融庁にはキチンと監督責任を果たして欲しいと思うのだがまさか監督者自身が「何をやったらいいのか、どう裁いたらいいのか、分からない」なんてことはないでしょうね・・・。


「ネットで遅延証明が」に思う

2018年02月27日 | 日記
「なんでもネットで」という昨今なのだが昨日の新聞を見ていたら鉄道各社が発行している列車遅延証明の話が出ていた。
列車の遅延証明はその現場に居合わせて(当該駅で駅員から受け取って)こそ有効であってネットで入手できるなど思ってもいなかった。(笑)
たしかに乗車していた列車が遅れただでさえ気が急いている時にさらに駅員に群がっていくのは気が重い。
それが職場で手に入るなんぞ、便利になったものだねぇ。
その昔植木等が「♪サラリーマンは気楽な稼業ときたもんだ、タイムカードをガチャンと押せばどうにかカッコがつくもんだ・・・」とやっていたが今ではタイムカードのない職場が増えてきているようだから遅延証明のニーズも低下しているのではないか。
何せ裁量労働制の時代だそうだからそんな職場なら出社が10分、20分遅れようが大勢に影響ない。(笑)
出社してから結果を出せばいいわけだ。
遅刻常習犯であった筆者にとって今の世はいいものかどうか?・・・難しい問題だ。

米トランプ政権のイスラエル大使館移転時期繰上げに思う

2018年02月26日 | 日記
米国のトランプ政権がイスラエル大使館のエルサレム移転を今年の5月に行うと発表したとのことだ。
この1月ペンス副大統領がイスラエル訪問時には移転時期についてはかなりボカシた言い方で相手側を刺激しないよう配慮していたがそれがこの5月というのはいかにも唐突だ。
本当に実行に移すとなれば相当の衝突も覚悟しなくてはならないだろう。
何故現政権は危険を承知でこの大勝負に出たのか?
やはり中間選挙を睨んでの支持率向上対策なのだろう。
現政権がスタートして1年を超えたというのに未だに屋台骨が定まらない。
どう贔屓目に見ても安定して政策が実行されているとは言い難い。
ゆえに「支持率向上に結び付くのなら何でもやる」というのが当面のポリシーではないのか。
先日のフロリダだったかの学校での乱射事件に関しても「教師側に銃装備があれば悲劇は避けられたはず」と全米ライフル協会(NRA)寄りの発言を行っていた。
被害者家族に寄り添うよりも支持母体に媚びを売る方が票になると読んだのだろう。
この分では北朝鮮問題もどう対処するのかねぇ? 気になってくる。


カーリングの妙味に思う

2018年02月25日 | 日記
昨日のオリンピック・カーリング女子競技には楽しませてもらった。
日本チームがカーリングでメダルを取ったのはこれが男女を通じて初めてだがこれからに期待をつなぐ銅メダルだ。
ところでカーリング競技を見ていてふと感じたことがあった。
それは勝ち負けを争う競技(純然たるタイム・レースは別として)にも関わらず審判の姿が見当たらなかったことだ。
野球でも相撲でもサッカーでもバレーボールでも審判の姿は常に見えるところに居る。
ところがカーリング競技会場にはそれらしき役割の姿は見かけなかった。
そして競技は両チームの選手が交互にプレーすることにより粛々と進められる。
審判の判定がないから無論抗議もない。
ビデオ判定もない。(笑)
ごく稀にコンパスのお化けのような道具(ストーンの位置を計測する)の出番もあるがトラブルに発展することはない。
こんな穏やかな公明正大なスポーツはほかにあるのだろうかと思ってしまう。
そういえば作戦会議も相手の目の前で堂々と行われる。
これもまたいい。(笑)

アルマーニ採用校の児童に同情する

2018年02月24日 | 日記
イタリア高級ブランド「アルマーニ」を新たに制服として採用した小学校の児童が通学の途中に通りすがりの大人から制服の一部をつままれて「これがアルマーニか」と揶揄われることが増えているようだ。
何もまだ「アルマーニ」を着ているわけではない。
こんなことで子供を揶揄う大人も本当に大人げないと思う。
そしてとうとうアルマーニ日本法人が区教育委員会に対し子供たちの安全確保を要請する騒ぎにまで発展してしまった。
やれやれ、子供たちに全く罪はないのだ。
あらためてこの学校の子供たちに同情してしまう。
そもそも小学校の校長の意思決定にも疑問を禁じ得ない。
小学生にブランド服を着せれば確たる美的感覚が養われるものかねぇ?
格差社会の象徴として扱われるとしたらむしろ弊害の方が大きいだろう。
やっぱり騒動の渦中に放り込まれた子供たちに同情してしまう。
まさか校長の意思決定に児童保護者たちの強い意向があったなんてことはないだろうねぇ・・・。(笑)


仮想通貨の信頼性に思う

2018年02月23日 | 日記
コインチェックの仮想通貨不正流出事故以来あれほどの巨額なトラブルではないにしてもいくつかの交換所でシステム障害のために注文処理ができなかったり逆に0円で購入できてしまったり仮想通貨そのものの信頼性を損なう現象が続いている。
監督官庁である金融庁は立入り検査を実施中だが交換業者の選別に苦慮しているという。
苦慮しているとはどういうことなのだろうか。
交換業者の管理体制をキチンと審査するその体制が十分ではないのか、それとも交換業者の協力が得られないのか、・・・どちらにしても市場は待ってはくれない。
審査体制が十分でないとすれば客観的な基準作りを急ぎ陣容を強化するほかない。
交換業者の管理体制不備や立入り検査に非協力ということであればこれはドライに市場からの退場を勧告するべきである。
同好会のノリで交換所を起業するなどとんでもない話だろう。
もう1つ、仮想通貨交換がマネーロンダリングに悪用されるという危惧もある。
こちらの方はどう対処するのか。
仮想通貨の信頼性を確立するために官民がやらねばいけないことは多いし、また急がねばならない。
「苦慮している」などと言っている場合ではないのだ。

スピード・スケート・パシュートの妙味に思う

2018年02月22日 | 日記
平昌オリンピックのスピード・スケート・パシュートで日本女子チームが金メダルを獲得した。
これで我が国のパシュート競技に対する関心が一気に上昇した。(笑)
それにしてもパシュートは本当にユニークで面白い競技だ。
基本的にタイム・レースなのだが対戦チームのスタート地点もゴール地点も異なっているので両者が競り合うという局面はあまり考えられない。
また通常の団体競技はチームメンバーの成果の総和(平均点といってもいいかも知れない)なのだがパシュートの場合はあくまでも最終ランナー1人の成績で決まるため上位者がいくら突出した好成績でもチームの勝ち負けには反映されることはない。
つまりパシュートは究極のチームワークが求められる競技なのである。
そんな競技で日本女子チームが栄冠を得た。
なぜかホッコリするねぇ・・・。
ところでパシュートという競技名だが英語のpursuitは「追跡」とか「追及」と訳されているが競技名は「追い抜き」となっている。
選手は少なくとも1周はチームの先頭で滑走しなくてはならないルールだそうだから「追い抜き」というのは言いえて妙な表現だ。
まぁ、そんなことはどうでもいいか・・・勝ちさえすれば。(笑)

プレミアム・フライディはどこへ行った?

2018年02月21日 | 日記
昨年の2月、ちょうど1年前になるがプレミアム・フライディと銘打った経済活性化策がスタートした。
毎月最終の金曜日には早めに職場を後にして極上の週末を楽しもうという試みなのだが今もどこかで生き残っているのだろうか。
筆者が見聞する限り「プレ金はどこへ行った?」という感じなのだ。
もともと簡単に仕事を切り上げられる職場などそんなにないはずだ。
ある試算によれば全勤労者のせいぜい8%程度がプレ金の恩恵を受けられるくらいなのだからあまり広がりは期待できなかったかもしれない。
そのうえ勤労者の懐具合もここ数年賃上げが続いているとはいえ物価の上昇もあってさほど潤沢とは言えないようである。
もし「プレ金」のような生活を楽しむ余裕が出てこればそれはそれで大変結構な事象なのだがどうもこれは単なる願望ではないかという気がしてならない。
国会では裁量労働制など働き方に関わる議論がヒートしているがもっと多数の勤労者が「プレ金」などを謳歌できる環境作りが先だと思うがどうだろう。

ベストセラー作家の創作力とエネルギーに驚嘆する

2018年02月20日 | 日記
多くの書店の文庫本コーナーを覘くとどこに行っても「佐伯泰英」の名前が目に付く。
そう、氏は今や日本を代表するベストセラー作家の一人と言っていいだろう。
昨日偶々氏のエッセイを読んでいて驚いた。
氏はこの19年間に240巻の時代小説を上梓したとのことである。
氏の時代小説についてはNHKテレビや民放の連続ドラマにも取り上げられていたのでご存知の方も多いと思うがそれにしても「240巻」とは気が付かなかった。
240巻の文庫本の中身を氏は一体どのように着想を得、ストーリーを紡いでこられたのだろうか。
気が遠くなるようなその創作力とエネルギーにはただただ驚嘆する以外にない。
いくら歴史関連資料を読み漁るといってもインプットからそのままアウトプットできるわけでもない。
消化し発酵させ抽出するには一定の時間が必要だと思うがそれをまるでルーチン・ワークのように(氏は「マイペース」という言葉で表現されているが)こなしていく・・・本当に人間の能力は際限ないものだ。
氏にとっては「240巻」は単なる通過点のようである。





首相のオリンピック開会セレモニー出席に思う

2018年02月18日 | 日記
平昌オリンピックの日本勢の活躍は目覚ましい。
10個のメダル獲得は日本が開催国だった長野オリンピック大会に並び史上タイ、開催国以外の大会では無論史上初の快挙である。
まだ種目は結構残っているがこれから獲得するメダル数はすべて記録更新ということだからまずはご同慶の至りだ。
それはそれとして首相の開会式セレモニー出席については成果はあったのだろうか。
韓国大統領との会談では北朝鮮制裁問題と慰安婦問題が焦点だが前者については一方の当事者が大挙して訪韓しておりこれを歓迎する立場上大統領の全面的な賛意など得られようもないと思う。
慰安婦問題についても従来からの主張を繰り返し聞くだけで進展はなかったように思うがどうだろう。
さて北朝鮮代表者との協議だがこちらは所詮歓迎パーティでの立ち話だから言ったことがどれだけ伝わったか未知数だ。
とても代表者が意味のある返事をしたとも思えない。
逆に今日のニュースでは「(今回の訪韓が)南北朝鮮の統一を妨げる行為」として北朝鮮側から非難されるくらいだから非核化にしても拉致問題も前進はなかった。
行った方がよかったか、あるいは行かなかった方がよかったか・・・、結局よく分からない。
政治も外交もなかなか難しいねぇ。