グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

IOCの不可解な実施競技見直しに思う

2013年05月31日 | 日記
IOCが今2020年夏季五輪の実施競技について見直し作業中だがそのプロセスはどうにも不可解だ。
たしかに放っておけば開催種目は増える一方かもしれないがそれにしても最も伝統のある種目・レスリングが除外候補とされた理由が分からない。
オリンピックはシンボルマークである五輪が示す通り国際親善や世界平和の象徴であるとすれば世界各国での普及度合いや男女参画度を重視したいがレスリングがこの点で他種目より大きく劣っているとでもいうのだろうか。
巷間伝えられるように「テレビ映りや視聴率がよくないから」ということであればあまりにも商業主義に堕しているといわねばならない。
さて今度は採用候補になった8競技だがレスリングや2008年大会まで実施されていた野球・ソフトボールはともかくスポーツクライミングや武術・太極拳、ウェークボードになるとそもそもどんな理由で採用候補に選ばれたのかさえ分からない。
29日に行われた理事会では結局レスリング、野球・ソフトボール、スカッシュの3種目が最終候補に残ったのだが今後何が起こるか見当もつかない。
実施種目の改廃がすべて悪とは言わないがIOCには今一度伝統と良識、誇りを自覚してほしいと思う。

グローバル企業の租税回避に思う

2013年05月30日 | 日記
グローバル企業の租税回避が取り沙汰されるようになった。
最近の租税回避はその舞台がケイマンとかバハマのようなカリブ海の小国に限った話ではない。
その主役も我々が名も知らないようなマイナー企業ではなくマイクロソフトやスターバックスといった超有名グローバル企業なのだ。
それだけにその手法も背景もそんなに単純なものではない。
租税回避相手国は税率ゼロのいわゆるタックスヘイブンでもなければ当該企業の活動に全く無縁の国でもない。
ゆえに所得や資産の移転といっても合法、違法の線引きはさほど簡単ではないのだ。
ただ企業経営には適法性以外にモラルの問題もあるだろう。
元来その国で得た利益はその国にその国の税率で納税すべきだ。
租税回避には経営者のモラルも問われていると思う。

「女性手帳」の配布見送りに思う

2013年05月29日 | 日記
政府は少子化対策の一環として検討していた「女性手帳」(仮称)の配布見送りを決定したとのことだ。
この「女性手帳」については人生の選択に対し徒に干渉するもの、あるいは女性だけに少子化の責任を押し付けるものとして各所から批判があがっていたが結局お蔵入りに追い込まれた。
政府は「女性手帳」の前にもっとやるべきことがあるだろう。
保育施設待機児童問題はどれだけ解消したのだろうか。
あるいは不妊治療に悩むカップルにどれだけ寄り添っているのだろうか。
どうも政府の少子化対策は民主党時代もそれ以前の自民党時代もいずれもピント外れの感がある。
この際少子化対策全体をキチンとレビューしてみたらどうだろう。
ただ残された時間はあまりない。
少子化問題は財政再建よりさらに緊急度が高いのだ。

スマホながら族の跋扈に思う

2013年05月28日 | 日記
スマホの普及が進んだせいだろうが最近街中でスマホを操作しながらうろつく輩が増えているように思う。
いつだったか、プラットホームから線路に落ちる事故があったがそもそもアレは危険だし周囲にも迷惑である。
筆者は心臓手術以降ついつい患部を保護する習慣がついてしまっているので向こうからスマホ利用者が近づいてくると思わず身構えてしまうこともしばしばだ。
昨今電車内ではさすがに通話者は減ったがその分メールやアプリ利用者は増えている。
その延長で歩きながらスマホなどを操作するケースが増えているとしたら残念だ。
(酔っ払い運転防止の標語である)「飲んだら乗るな」ではないが「歩くのなら視るな」といいたい。
「スマホを視るのならせめて歩を止めて」を新しい社会マナーにしたいと思うのだがどうだろう。
ついでに歩きながらの電話も含めて・・・。

2013夏のボーナス調査中間集計に思う

2013年05月27日 | 日記
日経新聞が2013年夏のボーナス妥結状況中間集計を公表した。
上場企業を中心にした主要企業へのアンケート調査を取りまとめたものだが今回は来春に予定している消費増税の是非を判断するうえで重要な指標になるはずだ。
集計結果によると全体の加重平均は前年同期比で0.9%増だそうだがどうも大幅な好転とは言い難い。
製造業だけで見ると自動車の11.8%増、医薬品の7.5%増、機械の4.2%増の好調組が躍進するカゲで鉄鋼の7.5%減、紙・パルプの6.8%減など素材産業の不振も併存する。
非製造業は何と9・7%減だがこれは電力の45.5%減が大きく影響していることに加えほかに非製造業全体を大きく押し上げる好調業種が見当たらないことも原因になっているようだ。
さまざまなメディアでアベノミクス効果が喧伝されているがこれではまだ増税環境が整ったとはいえない。
消費増税の可否を判断するために少なくとも冬のボーナス動向見極めまで待たなくてはならないと思う。
そしてそれまでにどんな政策を実行できるかだ。

自民党の参院選公約骨子に思う

2013年05月26日 | 日記
自民党の来たるべき参院選に向けた選挙公約の骨子が明らかになった。
タカ派とされる新総裁が持ち上げた憲法96条の先行改正は特に明記せず「積極的に取り組む」程度にとどめるようだ。
普天間基地移転問題については「在日米軍の再編を進める」を基本方針にして無論移転先については「辺野古」などとは断定しない(笑)。
TPPについては「国益にかなう最善の道を追及」だからこれはもうどうにも突っ込みようがない。
「あえて無理をすることはない」・・・これが今の自民党選挙対策の基本姿勢かもしれない。
それもこれも民主党の混迷や維新・みんなの党の選挙協力不調などが影響しているのだろう。
民主党などは未だに選挙公約を策定中だが攻める方はとてもこんな曖昧な公約では済まないと思う。
何やら自民党の余裕と高笑いが聞こえてきそうである。

冒険家の快挙に思う

2013年05月25日 | 日記
冒険家三浦雄一郎氏が史上最高齢のエベレスト登頂に成功したとのことだ。
70歳、75歳に引き続き80歳での挑戦とその成就にはただただ敬服するばかりである。
三浦氏といえばたしか37歳のときだったか富士山直滑降敢行の姿がいまだに印象に残っている、あのパラシュートを付けたスキーヤー姿が。
当時三浦氏の職業はプロ・スキーヤーだったがそんな職業があることも新鮮だった。
しかしその後しばらく間私の中で三浦氏の姿は遠ざかっていた。
聞くところによれば60歳のころメタボ気味で健康面でも若干問題があったようだがそこからが並の人間と違うところだ。
何と世界最高峰登頂を目指し体を絞り若者でも敬遠するようなハードなトレーニングを開始した。
その結果前述のように70歳からの3度の登頂に成功したのだ。
標高8000メートルのベースキャンプでの手巻き寿司パーティなど何と爽快なことか。
近くネパールのシェルパが76歳での登頂を目指すというが80歳の記録はなかなか破れないのではないかと思う。
それでも三浦氏には更なる目標にチャレンジしてもらいたいと思うのは高望みだろうか。

東証株価急落に思う

2013年05月24日 | 日記
東証株価が前日比で1,100円下落、関係者の間で緊張が拡がった。
株価はもともと上下するもの、これだけ短期間に上がった訳だからいつかはこの日が来ることになっていた。
いやむしろこれだけ上がったのだから一服した方が日本経済にとっていいと思う。
株価も為替レートも急激な変化は混乱の元だ。
株価の上昇は当面これで十分だと思う。
今週新たに参加した新人投資家は含み損になっているかもしれないが何、日銀が今の方針を堅持する限り大きな株価下落はないだろう。
配当性向も上がっている。
預金からの乗り換えだったら間違いではないはずだ。
政府は今度は(労働分配率の向上など)デフレ脱却を日本社会全体に行き渡らせる政策に注力していくべきだ。

東京スカイツリー開業一周年に思う

2013年05月23日 | 日記
東京スカイツリーが開業一周年を迎えたとのことだ。
「歳月人を待たず」、本当に月日が経つのが早い。
それだけ年をとったということ・・・か。
それはともかくとしてスカイツリーの人気は今も凄いらしい。
先日も東京駅八重洲口を通りかかったところスカイツリー行きのバスが続々発車しておりあらためてその人気っぷりに感じ入ったものだ。
さてその登塔者数は(先日634万人目が記念品を受け取っていたので)1日2万人ほどが押しかけている計算になるが今も待ち時間が結構あるようなので満員御礼状態が続いていると言っていいだろう。
さらにスカイツリーの足元に広がる集客施設(「ソラマチ」や水族館など)の来場者が5000万人というから驚きだ。
塔に昇らないで(あるいは昇れないで)周辺施設に立ち寄る観光客が登塔者の7~8倍もいるとは。
意外と投資回収は計画より早くなるかもしれない。
ただ潜在来塔者層が一巡した時点でバッタリ失速することもままあるので人気の持続策をお忘れなく・・・。

百貨店4月売上高の前年割れに思う

2013年05月22日 | 日記
日本百貨店協会によると4月の全国の百貨店売上高は前年同期比0.5%マイナスだそうだ。
世間はあれだけアベノミクスとかで騒いでいるのでこのデータには思わず「アレ?」という印象を抱いてしまった。
いくら天候不順という要素はあったにせよこの1月からずっーと前年比増を続けてきたのに・・・。
結局今の消費景気は高額商品と一部の富裕層に支えられているのではないかと思う。
この程度の消費景気ではとても消費増税など望めないだろう。
新政権の一連の経済政策を「大きな社会実験」と形容した学者もいたようだがこの社会実験には富の偏在をかき混ぜて均質化するミキサー装置が必要だ。
もし富の偏在を放置するのであれば社会的公平性を維持するために財政再建は消費増税に求めるのではなく所得税や法人税、有価証券取引税の増税、新設に頼るのがリーズナブルというものだろう。