グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

2015年を振り返る

2015年12月31日 | 日記

今日は大晦日、2015年もいよいよ最後の一日になった。

1年というのも早いものだ。

この1年を象徴する漢字1文字として清水寺貫主は「安」と揮毫していた。

今朝の日経新聞コラムでは「難」を掲げていた。

筆者は敢えて「誤」を提唱したい。

様々な分野で「見誤り」が目立った。

新国立競技場建設問題では世論とはかけ離れたところで暴走してしまった。

首相だってよもやイスラエルでの人道支援発言が日本人ジャーナリストの人命に関わるとは思ってもみなかっただろう。

杭打ち業界の悪弊はコンプライアンスを見誤ったどころか、完全に忘れ去った。

東芝も東洋ゴムも根源は同じだ。

来たるべき年には念には念を入れあらゆることについて誤りがないかどうか十分チェックしていくことが重要だ。

Steady is first!

 

読者の皆様へ

1年間ブログの愛読有難うございました。

どうぞ良いお年を・・・。

 


USJはアベノミクスの優等生!?

2015年12月30日 | 日記

大阪でテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」を運営するUSJが7年連続して入場料を値上げするという。

今一つ景況感が冴えない我が国にあって7年連続しての値上げは凄い。

ただ最近の値上げは「ハリーポッターの世界を再現した大型アトラクション投資が寄与している」と聞くと納得がいく。

大型投資がテーマパークの集客力を高め入場料の値上げを可能にしている。

無論パークの規模拡大に伴い従業員の雇用も増える。

まるでUSJは「脱デフレ、民間設備投資拡大、雇用環境の改善」を至上命題とする安倍政権にとってモデル企業と言っていいほどの超優等生だ。

これで業績が向上し法人納税額が増えればもう言うことがない。(笑)

それだけならいいのだがその政府が沖縄でのUSJ新規開業に動いている。

ここまで聞くとちょっと行き過ぎなような気がしないでもない。

狭い日本に年間入場者数1000万人規模のテーマパークを分散して2カ所持つことはよほどのインバウンド需要を見込まないと成立しないハズである。

下手をすれば既存の大阪を含め共倒れの恐れすらある・・・。

政府の民間企業への関与はホドホドにしなくちゃあね。(笑)

 


菜の花の季節外れの開花に思う

2015年12月29日 | 日記

昨日電車に乗っていたら沿線の路傍に菜の花が咲き乱れていた。

ん? こんな季節に・・・・?

菜の花といえば桜とのツーショットが印象に残っているがこんな季節に満開とは信じられない。

そういえば近くの公園では水仙が今が盛りと咲き誇っていた。

これもちょっとおかしい。

たしか房総でも南伊豆でも早春の便りとして伝えられるのだが・・・。

狂い咲きというのは昔からままあったのだがこれだけ常態化しているのは明らかに温暖化現象が影響しているのだろう。

先日は「ゴジラ・エルニーニョ」という新語も耳にした。

自然災害も地球レベルで着実に増加している。

今年はパリでのCOP21がいつになく盛り上がったというがそれでも各国のエゴイズムには勝てていない。

何時どのあたりで落着するのか・・・、今人類に「地球主義」が本当に根付くかどうか、が試されているような気がする。

 


「気骨」を忘れた日本人に思う

2015年12月26日 | 日記

軽減税率を巡る自公決着はあっけないものだったがその中で自民党幹事長の動静は未だによく理解できない。

首相から「4000億円の枠内で」と言われればそれで交渉に臨み「連立体制は維持せよ」と言われれば今度はあっさり1兆円を飲んでしまう。

首相も首相だが幹事長も幹事長だ。

「首相に細かな交渉事はさせられない」と泥をかぶった積りなのだが自らの信念はどこにあるのだろうか。

政権与党の幹事長職はかくも軽いものなのか。

一方で東芝の決算が話題を呼んでいる。

過去の不正会計のツケが2000~3000億円に上るというが不正会計に関わった幹部社員は誰も「NO」と言えなかったのだろうか。

「ポストを失いたくない」「生活がかかっている」「社命は絶対」などの言い分はあるかもしれないがそこには信念などは微塵も感じられない。

これではまるで一億総気骨なし社会だ。

その昔自ら命を断った銀行家や教育者などがいた。

自裁を称賛する気はないが信念や気骨はもっと大事にしたい。

 

 

 

 


2015クリスマス・イブに思う

2015年12月24日 | 日記

今日12月24日はクリスマス・イブ、キリスト教徒にとっては最も意義深い一日だ。

キリスト教は言うまでもなく世界最大の宗教なのだがわが日本では信者数は全体の数%、極めて少数派にとどまっている。

ところがクリスマスの経済効果は6000億円~7000億円というから凄い。

キリスト教を最も商業活動に利用している国民かもしれない。(笑)

それにしてもクリスマス・ツリーに本物のモミの木を用いるケースが減ってきているように思うのは気のせいか。

どうやら電飾で作ったクリスマス・ツリーが主流になっているようである。

クリスマスケーキも昨今正方形のオーソドックスな形はあまり見かけなくなった。

核家族化や少子化などのライフスタイルが影響しているのだろうか。

一方でチキンが大人気だ。

クリスマス経済効果も「世につれ、人につれ」変わっていくというところか・・・。

総じて少し静かになっているようにも思うがこれはこれで自然の成り行きだろう。

 

 

 


マイナンバーの一次送付完了に思う

2015年12月23日 | 日記

マイナンバー通知の一次送付がようやく完了したという。

何とか年内に間に合わせたという感じなのだがその利用イメージは依然明確とは言えないようだ。

それ以上に気になったのは一昔前に通知された住基ナンバーの利用実態である。

あれも随分鳴り物入りでスタートした記憶がある。

しかし今や住基ナンバー制度はマイナンバー制度のスタートとともに消え去る運命にあるという。

筆者はe-tax(電子納税システム)のために年一度だけ住基カードを利用していたが社会全体としてはどんな分野でどれだけ利用されていたのか、今も掴めていない。

果たして住基ナンバーの利用状況やその投資回収計画がフォローされてきたのか・・・、疑わしい限りである。

過去に学ぶことがなければ未来の成功は覚束ない。

マイナンバー制度の方向性について大きな誤りはないと思うがアプリケーションと啓発のあり方については今一度チェックしてみる必要があるだろう。

 


中国・深圳の大規模土砂災害に思う

2015年12月21日 | 日記

またしても中国で大規模災害が起こった。

大規模土砂崩れが人災と知ってあらためて思い起こしたことがあった。

4、5年前に上海とその近郊を旅行したが一番印象に残ったことが現地の中国人があまりにも交通ルールやマナーを順守しないことだった。

歩行者が守らないのならまだしも、クルマの運転手も歩行者の目の前をお構いなくすり抜けていく。

短い滞在期間のうちに交通事故の現場に遭遇したこともある。

中国人の中に「社会ルールは守らなくともいい」というDNAがあるのではないかと思ったほどだ。

そして天津のあの化学薬品倉庫大爆発事故に続き今回の建設残土大崩落事故である。

これは決して経済急成長の歪みだけではないだろう。

行政機構の腐敗だけでもない。

国民を教育し直さねばならないとしたら気が遠くなりそうだ。

この種の大災害は当分続くのではないか。

 


大阪市長の退任に思う

2015年12月20日 | 日記

橋下前大阪市長が任期満了で市庁を後にした。

退任会見で今後の身の振り方を問われて「私人になったんだからもうほっといて下さい」と回答を保留したが世間の関心は高まるばかりだ。(笑)

これもそれもあの都構想の関する住民投票で惜敗した際の引退声明に端を発している。

ところがその後行われた市長選で子飼い候補者が当選し風向きが変わった。

やはりここは(立場や役職はさておき)引き続き大阪都構想実現に邁進する気持に変わったと考えた方が自然である。

氏として前言を翻すのは「男の美学」に反するかもしれないが一度リセットした方がいいのではないか。

ここで「初志貫徹」を声高に責める者はいまい。

主義主張が大きく変わったわけではないのだから。

それとも本当に政界から引退するのか・・・、道は2つに1つだと思う。

 

 

 

 


やるねッ、コンビニ

2015年12月19日 | 日記

我が家の近くに新しくコンビニが開店した。

近くといっても数百メートルあるのだが最寄り駅近辺まで一軒もなかったのだからやっぱり「近く」という感じである。

そこは元々長屋風のアパートがあったのだがこれを取り払ってコンビニに建て替えられた。

コンビニ建屋は道路から最深部の設置され手前部分は十数台ほどの駐車場に充てられているのでクルマでの利用者も難なく立ち寄れる。

入って直のショーケースには美味しそうなドーナツが並びコーヒーと合わせて楽しめるカウンター席も用意されている。

今だったら「おでん」などもいい。

筆者が一番感銘したのがトイレが男女用とともに車椅子用が準備されていることだった(車椅子用と女子用は兼ねているようだったが)。

さして広くない店内の中で顧客サービスにこれほど配慮があるとは…。

うーん、恐るべしコンビニ。

進化はまだまだ続く・・・。

 


米国FRBの9年半ぶりの利上げに思う

2015年12月17日 | 日記

米FRBが政策金利の引き上げを決定、本日実施に移行した。

「何時やるか」「何時やるか」と言われての実施だけに特段サプライズはないが9年半ぶりというだけでインパクトは十分とも言えるのではないか。

上げ幅は0.25%、それも「今後市場動向を見据え柔軟に対応する」を繰り返すFRB議長の舵取りは慎重でもあるし大胆でもある。

しかし時の政権との距離感はどこかの国の中央銀行総裁とは相当違うねぇ。(笑)

話は違うが筆者は「ゼロ金利」というのがどうも落ち着かない。

レートの高低はともかくやはり金利はプラスがいい。

日経平均株価も大幅高だがこれはここ数日間の急落の反動要素が大きい。

FRBの利上げは従前より織り込み済みだろう。