グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

緊急事態宣言の期限満了が迫る

2021年01月31日 | 政治

政府がコロナ禍対策として発布していた緊急事態宣言の期限である2月7日まで残り1週間となった。

その間新規感染者数は激増期、高止まり期を経てようやく沈静化傾向がみられるようになってきた。

そして今や世間の耳目は7日以降の沙汰に集中しつつある。

先だってはコロナ担当相を兼務する西村経財相が宣言解除の目安として自ら示唆していた「東京都の一日の新規感染者数500人」について「500人という数字だけではなく病床数の逼迫度なども勘案し総合的に判断していく必要がある」と述べていたので7日時点での全面的な宣言解除は消滅したも同然ではないだろうか。

ただ栃木県などの感染状況は随分改善されているようだから知事も判断にもよるが地域限定的な解除は出てこよう。

問題は宣言継続都府県での新たな規制内容や法人および個人に対する支援策だ。

以前にも当欄で触れたが規制内容や支援策についてはさらに「きめ細かさ」が重要ではないか。

一方野党の一部が要求している「消費税率の引き下げ」「一律給付金支給」などは一見公平で平等のようだがよくよく考えるとそうでもない。

この辺りは要一考だ。

 

 


コロナ禍救済策の難しさに思う

2021年01月29日 | 政治

昨年7月以降GoToトラベルキャンペーンの恩恵を享受した国民は延べ数千万人に上ると聞いているが一方で中小の旅行業者の相当部分は全く恩恵に授からなかったという。

GoToトラベルキャンペーンは現在休止中なのだがいくらかの中小業者は静かにGoTo トラベル事業から離れていっているようだ。

まさかキャンペーン事務方は当初はこんなことを予想だにしていなかっただろう。

話は変わるが飲食業、こちらは例の一日6万円という協力金が十分すぎる業者もあれば「焼け石に水」「雀の涙」と嘆き節の業者も多い。

政府は従来の1事業者当たりから1店舗あたりに方針変更したが不満は収まらない。

なかなか補償というのは難しいものだ。

コロナ禍も始まってもう1年近く経過するのだから霞が関はもっと知恵を出してせめて60点くらいは付けられるような救済策を出して欲しいと思うのだが如何?

 

 


保健所の蛇口元凶説に疑義あり(その2)

2021年01月28日 | 社会

先日報道された都営地下鉄の職員宿泊所で発生したコロナウィルス・クラスターについて最近では歯磨き中の飛沫が感染源ではないか、という見方が浮上してきたようである。

なぜ保健所は蛇口への接触が感染源であると断定したのだろうか、今でも首をかしげてしまう。

歯磨き中の飛沫かもしれないし、早朝洗面のために集まった職員たちがマスクなしで挨拶を交わすことだってあるだろう。

当初報道されたようにあまりに蛇口のせいにするのは何か自動栓メーカの思惑が入っているのではないかと思ってしまうほどだ。(笑)

いずれにせよ時間の経過とともに説明内容が変わっていくのは望ましくないと思う。

報告が遅れるのも拙いが今回のように感染原因がコロコロ変わるのも問題である。

原因究明に時間がかかるようであればひとまずその部分だけペンディングにするのも一つの方法だろう。


田中マー君の楽天復帰見通しに思う

2021年01月27日 | 日記

楽天を日本一に押し上げその後米大リーグでプレーしていた田中マー君が楽天イーグルスに復帰する可能性が出てきたということだ。

一報を聞いたソフトバンク柳田が「イヤだなぁ・・・」と呟いたようだ。(笑)

柳田の呟きが本心なのか、それとも単なるジョークなのかは、直接立ち会ったわけではないので不明だが程度の差こそあれ田中マー君に対し「容易ならざる対戦相手」とのイメージを抱いているのではないかと思っている。

こんなことを言っては何だが米大リーグから我が国球界への復帰者は最盛期を過ぎた選手が多かったように思う。

ただ田中マー君は年齢からしても直近の実績からしてもまだまだイケると思う。

離日直前のシーズン24勝0敗という快挙はともかくとして再び楽天のエースとして活躍するのではないか。

もう1つ、マー君の今回の復帰(実現すれば、の話だが)は日本プロ野球・米大リーグ間の相互関係になにがしかの変化をもたらす可能性があるように感じている。

今までは米大リーグを仰ぎ見るような風潮があったが今やイーブンの時代が近づいてきたように思うのだ。

頑張れマー君、そして日本残留を決めた巨人・菅野も。

 

 


「白物家電」の復活に思う

2021年01月26日 | 社会

「白物家電」といえばかっては成熟したビジネス、安定はしているが成長性に乏しいジャンルだと考えられてきた。

ところが、ところが、なんと昨年の年間出荷額は30年ぶりの活況だった。

主因は何かといえばやっぱり所謂「巣ごもり需要」といっていいのではないか。

我が家でも昨年は洗濯機、エアコン、加湿器などを買い替えた。

洗濯機やエアコンについては両者とも設置工事の日程が1か月以上先になってしまったことが記憶に残っている。

加湿器については気に入った商品が品切れになっており店頭展示品が「現品限り」となっていた。

その場での注文を保留し自宅にてネットでいくつかのサイトを確認したが当該製品はどのショップでも「完売」となっていた。

やむなく先ほどの店舗で「現品限り」の商品を持ち帰ったのだがこれらが結局「白物家電」復活のサインだったのだねぇ。

どうやらコロナ禍が収まらない限り「白物家電」の活況は続きそうだ。

 

 


オンライン教育を受講してみた

2021年01月24日 | 日記

従来から近くの大学の社会人向け教育を受けていたがご多分に漏れずキャンパス自体が閉鎖され自動的に社会人プログラムも中断されていた。

そして代わりに登場したのが現役の学生諸君と同様のオンライン教育システムだ。

「そうだ、これも一つの体験だ」と思って受講してみた。

準備するものはカメラ、マイク、スピーカーなどだが基本的にはノートPC内蔵のもので十分だというからあとはZOOMが提供しているソフトのインストールだけだ。

事前に大学事務局との導通テストがあったが無事通過し本番を迎えた。

やってみて意外に使い勝手がいい。

教材を映し出す講師の画面もさることながら受講生一人ひとりにもホワイトボードが用意され自由に書き込みが可能である。

受講生の発言も講師のリードにより過不足なく均等に行われた。

オンライン在宅勤務ではもしかしたら予期せぬ資料の確認等で不自由は発生するかもしれないが教育目的に限定すればオンラインでほぼ用は足せると感じ入った次第である。

ただ学生諸君が大学教育に望んでいることはゼミナールなどでの白熱したディベートや同好会等多くの課外活動もあるのでオンラインで大学の全機能が満たされるわけではない。

大学当局の試練、試行錯誤はまだまだ続くだろう。

 

 

 


三陽商会の4度目の希望退職者募集に思う

2021年01月23日 | 経済

昨日新聞を見ていて三陽商会の希望退職者募集の記事が目に付いた。

三陽商会については英バーバリー社とのライセンス契約が切れる前年辺りからこのブログで何度か取り上げてきた。

同社はバーバリー社とのライセンス契約が切れるまでバーバリー関連製品が全社売上高の半分を占めており契約解消後の業績が心配されていたのだ。

当然のことながら同社はバーバリーに代わる独自ブランドの立ち上げに腐心したのだが結果としてバーバリー製品の落ち込みをカバーするには至らなかった。

4期連続の最終赤字、そしてこの度の希望退職者150人募集(4度目、累計920人)がその帰結である。

この現実はまさにライセンス依存ビジネスの危うさを如実に表すものだろう。

同社にはコロナウィルスによるスーツ市場の縮小という更なる環境変化が襲いかかっている。

「一難去ってまた一難」という諺があるが同社の場合「一難去る前にもう一難」ということになってしまった。

ここはもう従来の延長線ではなく思い切って新規参入者として立ち振る舞ったらどうだろうか。


ワクチン担当相というサプライズ人事に思う

2021年01月22日 | 政治

つい先日ワクチン担当相などというかって聞いたことのない閣僚職が誕生した。

任命された河野規制改革担当相(兼務)は「ワクチンの接種計画具体化はプロジェクトX並みの困難さだ」と緊張感を隠さなかったがまんざらでもなさそうだった。

政治家にとって職掌が増すのはとにかく顔も名前も売れるし実績も積めるからねぇ・・・。(笑)

それはそうとしてこのワクチンの円滑な実施スケジュールの策定とプロジェクト管理はなかなか難物のようである。

厚労省、国交省、総務省、経産省、財務省、防衛省など関与する役所が多いうえにスピードが要求されているからだ。

そのくせ当該ワクチンは未認可であり納期も確約されていない。

それを数千万人規模に接種するというのだから緻密でかつ迅速なマネジメントが必須である。

1つ心配なのはワクチン担当相はスタンディングな組織を持っているのだろうか、ということだ。

有能な副大臣を付けるというがそんなレベルではないと思う。

厚労省など既存の組織とスムーズな調整が可能なのか、こんなことが杞憂に終わればいいのだが・・・。

 

 


電通の本社ビル売却検討に思う

2021年01月21日 | 経済

電通が都心にある48階建て本社ビルの売却を検討しているということだ。

10数年以上も前のことだったか、筆者が勤務していた会社がやはり本社ビルの売却を実施したのだが当時はせいぜい不動産のセキュリタイゼーション(証券化)と騒がれたくらいで今回ほど大きな話題にはならなかったように思う。

何が変わったのだろうか。

一言でいえばテレワークの進展と働き方改革の実践である。

当時わが社の本社オフィス勤務者が減ったわけではない。

ただ固定資産を減らし不動産コストを費用として計上するように変更したに過ぎなかった。

この度の電通の場合はテレワークの推進により社員の出社率は最大20%程度に留まるという。

業態が違うとはいえこれは凄いねぇ・・・。

20%といえばいくらゆったり使うとしても相当な余剰スペースが生まれるだろう。

関連会社を含めていろんな活用方策が考えられる。

電通といえば過重労働のバッドイメージがあったがそんなことも払拭できる、あるいはそんな願いもあるのかもしれない。

いずれにせよ自社ビルの売却計画はこれからの経済界の1つのトレンドになっていくものと考えている。

 

 


「国会」というリングで・・・

2021年01月20日 | 政治

今日から国会というリングで本格的な論戦が始まる。

闘うチャンピオンは結構老獪なのだがリングに上がる前からかなりジャブを浴びているようで体力はもはや消耗気味である。

直前の公開発言も心なしか覇気に欠け虚勢を張っているようにも見えた。

補佐するセコンドは気が気でないがまさかピンチヒッターを立てるわけにもいかず、祈るような思いで闘いに臨んでいる。(笑)

相対するチャレンジャーといえばスタンドプレーは得意だがチャンピオンを倒すパワーもテクニックもない。

応援するファンも可哀そうなくらい少ない。

こちらのセコンドたちは過去の栄光を完全に忘れ切っており現在の総合力はアマチュア・レベル、と断じる外野もいる。

こんなヘボな戦いだが木戸銭は高い(?)ので外野は成り行きを凝視している。

ゆえにチャンピオン、チャレンジャーとも外野に思いを寄せつつフェアな闘いにベストを尽くして欲しいと思う。

勝負事は何が起きるか分からないぜ・・・。