首相が9月の衆院解散検討を明らかにしたようである。
国会の解散権はいつの世も首相の専権事項とされその実施時期についてこれほど前広に公表されることは珍しい。
とはいえ現下の状況を考えると「これしかない」という感じである。
このコロナ禍の中でいくら内閣不信任案を出されたからと言って即解散・総選挙などできないだろう。
と言っても7月からは悲願の東京オリ・パラが控えている。
という訳でオリ・パラ終了後の9月がラストチャンス、これを逃すと任期満了選挙しか残っていない。
時期的に言ってとうに所謂追い込まれ選挙になるが何といっても今はコロナとの闘いの真っ只中だから気にすることはないのである。
首相にとってはオリ・パラという世紀のビッグ・イベントを大過なくこなしワクチン効果で感染の抑え込みに成功すれば、そして総選挙で結果が認められれば総裁再選が見えてくる。
今考えられるベストシナリオがこれだ。
これしかない,これに賭けよう、というのが今の心境ではないだろうか。