グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

泉佐野市のペット税検討に思う

2012年06月30日 | 日記
大阪・泉佐野市が飼い犬に対する課税を検討していることが話題になっている。
飼い主が散歩させている飼い犬のフンを放置していることに業を煮やし注意を喚起するとともに清掃費用を捻出する目論見のようだ。
たしかに飼い主のマナー欠如は腹立たしい。
ただ、かといって人頭税ならぬ犬頭税の一律賦課はどうだろう。
キチンと汚物処理を行っている(私に知人などは常にペットボトルを持ち歩き飼い犬の小水についてもケアしている)飼い主も多いし、何より税金を払えば放置してもよいなどと主旨をはき違える不届き者もいるかもしれない。
これでは本末転倒だ。
話は変わるが都心の一部でタバコの吸殻ポイ捨て禁止条例が制定され効果をあげている。
あくまで飼い主のマナー向上が基本だがどうしても限界があるというのなら罰金制度がいいのではないか。
たとえ専門監視員が少数でも地域全体が監視員になるのだから抑止効果は十分だと思うのだが。

民主党の幹事長・元代表会談に思う(その2)

2012年06月29日 | 日記
消費増税法案決議対応を巡り続けられている民主党幹事長・元代表会談が今日の持ち越しとなった。
もし元代表が参院での法案修正の具体的な中身を提示することなく要求しているとしたら調整は絶望的だろう。
来週には去就について決断するとのことだが時間稼ぎにどんな意味があるのだろうか。
元代表側にはいくらか存在感を印象付けられようが首相や幹事長側にはまるでいいことはない。
元代表側の多くが離党覚悟の上というのに幹事長だけが慰留に努める構図はどこか奇妙だ。
首相もそろそろ指導力を発揮しないとあとあと禍根を残すのではないか。

民主党の幹事長・元代表会談に思う

2012年06月28日 | 日記
消費増税法案衆院通過後の対応を巡り民主党幹事長と元代表の会談が続いているがなかなか埒があかない。
日本の政治全体どころか党内の行方さえ決められない状況にガッカリだ。
政党の枠内に収まらない発想と考え方がウリの元代表ととにかく政党の分裂回避だけに執心する幹事長の間で一致点を見つけるのは至難だと思う。
幹事長は首相に対し「(元代表との調整は)私にまかせて欲しい」と一任を取り付けたようだが明日の再々会談での成算はあるのだろうか。
調整を可能とするためには消費増税実施条件の詰めしかないだろう。
ここ1、2日でとてもできるとは思えないがもし成し得たとすれば大手柄だ。
ノーサイド、いい言葉だが「言うは易く行うは難し」である。

「懇願する首相」は見たくない

2012年06月26日 | 日記
消費増税法案が賛成多数で衆院を通過した。
与党執行部の関心は法案の可否ではなく自党からの反対票数だったハズだが57票というのは果たして想定内だったか想定以上だったのか・・・。
それにしても採決前日の臨時代議員会での首相が「心から」を3回連呼し自党議員に賛成投票を懇願する姿は見たくなかった。
「何を理想論を・・・」と笑われるかもしれないがやはり政治家であれば政策の中味で仲間や国民を納得させるべきだ。
平に懇願して無理無理賛同を取り付けなければいけないような政策はそもそも最善の政策とはいえないと思う。
あの「党議拘束」という締め付けルールだってそうだ。
除籍や党員資格停止などの脅しで行動を縛り付けるなど凡そ大人の政党がすることではない。
大体今時の政党は政策立案能力を欠いている。
キチンと頭脳とコミュニケーション能力を磨きつまらぬ手練手管を弄しなくとも勝負できる力量を涵養して欲しいと思う。



手配写真の精度に思う

2012年06月25日 | 日記
あの大罪を犯したカルト教団の元幹部2名がつい先日17年の逃亡の末ようやく逮捕された。
まずは一安心なのだが一番気になったのは手配写真と実際の姿とのギャップだった。
あれではどう見ても手配写真から逮捕に結びつけるのは至難だ。
手配者本人の偽装努力もさることながら17年間の経年変化の壁もなかなかだ。
もし昨年大晦日のもう一人の手配者の出頭がなければ今回の2人の逮捕劇はなかったかもしれない。
結局芋づる式の潜伏エリア絞込みや歩き方などの特徴捕捉が功を奏したのだ。
もっとも顔の骨格やパーツの位置関係から個人を特定する技術も進んでいるからいつの日か犯罪捜査に大きく貢献する時期が到来するかもしれない。
これなら経年変化も偽装努力もかなりクリアできそうだ。
情報技術の進化は凄い!


民主党の支持率急落に思う

2012年06月24日 | 日記
どのメディアだったか失念したが与党民主党の支持率が直近で9.0%に急落したことを伝えていた(自民党は21%)。
昨今の体たらくぶりを見れば当然の帰結だろう。
首相も「反対派の説得に全力を尽くす」とお決まりのフレーズを繰り返すがまるで本気度が伝わってこない。
民主党には酷な言い方かもしれないが多くの国民はもう民主党の力量に何も期待していない。
党幹部がいくら強がりを言おうが民主党は政権担当能力の欠如を露呈してしまった。
過去にこんな例があったかどうか分からないがいっそのこと民主党は国民に09年マニフェストの不達成を詫びた上で潔く下野したらどうか。
このまま政権を保持しても自党のダメージを大きくするだけだ。
一旦政権を手放し出直したほうがむしろ再起に近づく(あるいは再編を促す)ように思う。
無論日本全体にとってもそのほうがいいだろう。



民主党の分裂騒動に思う

2012年06月23日 | 日記
例の一体改革法案の採決を巡り民主党の分裂が現実味を帯びてきたが今までの経緯からして現況は別段驚くことではないしむしろ遅すぎたと思うくらいである。
法案反対派は口を揃えて「国民との約束だから」を今だに金科玉条のごとく繰り返しているのだが政権交代1年で国民の多くはその「国民との約束」を民主党が実現できないことを悟ったのだ(10年の参院選結果がその事実を如実に物語っている)。
であればその根幹をなすマニフェストを修正するのは当然だろう。
もし今でも09年マニフェストを完遂できるというのなら財源捻出の道筋と時間軸を具体的に提示すべきであって前述のように単なるお題目の繰り返しだけではもう政治力は保てない。
一方法案推進派への注文だが今なおデフレ経済から脱却できない中での増税はどう考えても無理がある。
景気弾力条項検討もさることながら景気対策そのものを急ぐべきだ。
「待ったなし」なのは財政再建よりもむしろこれより難しい景気対策の方だ。


TV番組の放送倫理欠如に思う

2012年06月22日 | 日記
先日「イッキ飲み防止連絡協議会」がフジテレビに対し同局が放送したバラエティ番組がイッキ飲みによる危険を助長しているとして抗議を行ったようだ。
当番組は以前PTA全国組織が「子どもに見せたくない番組ワースト」に採り上げており筆者もイジメを助長するような演出を不愉快な思いを持って注視していたものだがその後も基本的にスタンスは変わっていないようだ。
当番組のプロデューサーや出演タレントたちはイッキ飲みやイジメなどで愛する家族を失った遺族の気持ちをどれだけ慮っているのか。
TV放送は社会の公器である。
視聴率さえ稼げればどんな内容でも構わないということではないだろう。
「見たくない者は見なければいい」というものでもないだろう。
テレビ局の関係者は今回の抗議を重く受け止め社会に悪弊を振りまく恐れのある番組は早急に終了すべきだ。
番組スポンサーがどう考えているかも気にかかる。
即座にスポンサーを降りるくらいの矜持をもったらどうかと思う。


上半期ヒット商品番付に思う

2012年06月21日 | 日記
先日恒例の日経MJヒット商品番付上半期分の発表があった。
東横綱の東京スカイツリーはともかくとして西横綱が不在というのはデフレ社会を暗示しているのかあるいは消費不況に配慮した結果なのか・・・。
東大関はトヨタの「アクア」だが「プリウス」に引き続きクルマの世界を制覇した。
同社の商品開発力には本当に脱帽だ。
西大関のピーチアビエーションは評価がちと早いのではないか。
LLC代表としての期待買いかもしれないがもともと高い搭乗率がなければ成立しないビジネスモデルなのだから。
全体的にハコモノというかコンクリートものの健闘が目に付く。
スカイツリーもそうだが渋谷ヒカリエ、ガンダムフロント東京、アウトレットパーク木更津など、新東名高速道路もそうだ。
デフレ脱却のためにももう少し堅実な商品モノの台頭が欲しいところだ(真新しさはないがPB商品の着実な成長は隠れたヒットかもしれない)。
このところヒット番付の常連だったアップル社製品の姿が見えないがジョッブス氏の他界が影響しているのだろうか。

AIJ投資顧問社長の逮捕に思う

2012年06月20日 | 日記
AIJ投資顧問社長ほか4人が年金基金から多額の資金を詐取した容疑で逮捕された。
中小企業従業者のなけなしの資産を詐術をつくして掠め取った罪は大きい。
それにしてもさんざん虚偽の報告書を作成しておきながら「顧客を騙すつもりはなかった」とはどういうことか。
どう考えても責任逃れとしか思えない。
まるで反省の色が見えないのは本当に腹立たしい。
金融業界を監督する金融相は再発防止策を早急に検討するというが今度こそ実効性のあるものを準備して欲しい。
当該社長については詐取金額の全額弁済まで生涯私有財産は認めるべきではないと思う。
超高額の年収は「ほとんど使った」と言っているようだが果たして隠匿資産はないのか、海外口座や家族名義も精査し全て没収すべきだろう。
懲役刑が明けてからぬくぬく豪奢な生活を送られたのでは被害者はたまったものではない。
金融庁だってこれだけの金融犯罪を放置していた相応の監督責任を負なければならないと思う。