グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

2013年の歳末に思う

2013年12月31日 | 日記

2013年も今日が大晦日、いつもながら過ぎてしまえばアッという間の365日である。

私にとっては手術後リハビリの1年だったが何とかフツーの生活を取り戻したという感じである。

さて日本経済はといえば株価が41年ぶりの上昇率(57%)、円の対ドルレートは34年ぶりの下落率(18%)だそうだ。

なかなかの変化率である。

株価についていえば米国なども大きく躍進したが我が国の上昇は群を抜いている。

我が国の株価上昇は外国人の買いに負うところが大きいといわれるがそれも日銀の異次元金融緩和政策がトリガーになった。

さて来年はどう動くのだろうか?

日本も米国も金融緩和をそうそう長く続けられるわけがない。

問題は日本企業がいかにうまく海外事業をモノにできるかどうかだ。

2014年は日本の海外事業立国元年と言っていいだろう、またそうしなければ日本の未来はない。

さてさて今年のブログ更新はこれが最後だ。

今年もご愛読ありがとうございました。

どうぞよいお年を・・・。

 


首相の靖国神社参拝に思う

2013年12月30日 | 日記

首相の靖国神社参拝が国際的に大きな波紋に広げている。

中韓両国の反発は予想されていたかもしれないが米国やECまであれほど批判的になるとは・・・。

首相の「祖国のために尊い命を犠牲にされた英霊に対し尊崇の念を表することは当然の事」との発言は正論と思うが残念ながら今の中韓両国には

たとえ100回繰り返しても理解は得られないのではないか。

首相の靖国参拝は初志貫徹という意味で国内的に少しはプラスだったが中韓両国との関係では百害あって一利なしだ。

もし高支持率を頼みに今のような強気の政策や行動を繰り返せば徐々に力を失っていくに違いない。

孔子の言葉に「既往は咎めず」というのがあるが場合によっては咎めるべしだ。

 

 

 


沖縄県知事の辺野古埋立て承認に思う

2013年12月29日 | 日記

沖縄県知事が普天間移設先とされる辺野古の埋立てを承認したことについて現地は大変な騒動になっている。

現知事はもともと辺野古移設容認派だったが再選時は一転(民主党政権が主張した)県外移設を公約に掲げ選挙戦を勝ち抜いただけに今では裏切り者などと罵倒される始末である。

全く県知事には同情してしまう。

承認、不承認の2元論でいえば変節したことになるのかもしれないが知事の内心はグレーゾーンの中のほぼ同じ場所にあり大きくブレたという自覚はないように思う。

ただ有権者からすれば言葉尻だけで「話が違う」ということになってしまう。

県知事こそ時の政権に翻弄された犠牲者だが今しばし頑張っていただくよりほかないと思う。

反対派ももっと県内移設のプラス面を評価したらどうだろう。

負担軽減策を掘り下げるのも当然だが。

 

 


堪忍袋の緒が切れた金融庁

2013年12月28日 | 日記

みずほフィナンシャルグループが反社会勢力への融資放置問題に絡み新たな社内処分を発表した。

背景に金融庁の強い意向が働いたのだが追加社内処分とは極めて異例だ。

社外の人材に経営管理の中核となる取締役会議長および人事や報酬などを司る委員会を委ねるという。

みずほフィナンシャルグループにとってはまさに屈辱的だがやむを得ないだろう。

一昔前、例の総会屋問題に絡んで時のトップが自死しているのだがマネジメントはまるで変わっていないように見える。

監督官庁である金融庁も堪忍袋の緒が切れたというところか。

金融庁といえば今年の大ヒットドラマ「半沢直樹」でも半沢の敵役として登場し一躍名を売った。

まさか「黒崎」のようなオネエ言葉でみずほフィナンシャルグループに迫ったわけではないだろうね(笑)。

 

 


化粧品業界の新社長人事に思う

2013年12月27日 | 日記

化粧品業界の雄・資生堂の新社長人事には驚いた。

新社長に内定した魚谷氏は長く飲料会社のトップを務めてきたいわば業界外人材で資生堂でのキャリア(マーケティング統括顧問)は一年に満たない。

その氏が業界トップである老舗企業の采配を振るうことになったのだ。

このニュースで思い出したのが米国IBMを立て直したルイス・ガースナー氏だ。

氏は過度のメインフレーム依存で経営危機に陥ったIBM社を立て直すためにナビスコCEOから転じたのだが畑違いの分野にあるIBMのCEOに就任後「ネットワーク・コンピューティング」や「eビジネス」などを推進、見事に経営再建を果たした。

現下の化粧品業界も当時のコンピュータ業界に負けず劣らず大きな激動期にある。

それだけ資生堂の氏に対する役割期待が大きいということだ。

結果次第で今後このような米国型の外部招へい人事が増えてくるのかもしれない。

 

 

 


辺野古移設計画のゴーサインに思う

2013年12月26日 | 日記

昨日の沖縄県知事の首相に対する「驚くべき立派な内容だ」発言が十数年来の懸案を一気に進展させる瞬間だった。

政府の基地負担軽減策を高く評価する上記の発言は埋立申請・辺野古移設計画を承認する内示と受けとられている。

振り返ってみると昨年の自民党が政権を奪回した時から今日の事態は既定路線だったかもしれない。

県知事も相当苦渋の決断だったと思うが表面的には意外にあっさり、件の最大限の賛辞はその裏返しだったか。

それにしても地元側は経済振興の面でもっと条件を付けてもよかったのではないか。

基地負担軽減策だけで地域活性化は難しい。

観光産業に続く第2、第3の柱をいち早く打ち立てることが重要だ。

 

 


クリスマスケーキはどこに消えた?

2013年12月25日 | 日記

さて昨日はクリスマス・イブ、キリスト教徒にとっては大事な一日なのだが一般市民にとってもかっては特別な日だった。

高度成長華やかなりし頃各家庭ではこぞってクリスマスケーキを求め由来はさておき年末の一日を楽しんだものだった。

ところが昨日は外出の際あらためて最寄り駅の周辺を見渡したがケーキを積み上げた特設会場はないしそれらしき包みを抱えた通行客も見られなかった。

一体クリスマスケーキはどこに行ってしまったのか。

アイスクリームショップや洋菓子店を通ったらやや遠慮がちに商品が積んであったがすべて予約済のものだったから確実に持ち帰られるのであろうが引取り光景に遭遇することもなかった。

これは何ゆえ?

少子化・核家族化?それとも宅配システムのおかげ?それともホームメード化の先がけ?

理由はよく分からないが街中であまり見かけかったことは事実だ。

時代はこうして移り変わっていくのだろう。

 


政府・与党と沖縄県の微妙な間合いに思う

2013年12月24日 | 日記

普天間基地の移設を巡って政府・与党と沖縄県の間で微妙な間合いが続いている。

政府・与党は沖縄地域振興費予算について満額回答どころかそれ以上の対応を考えているという(笑)。

いうまでもなく普天間基地移設先の埋立て承認を取り付けたいがためだが沖縄県側からすればおいそれと乗るわけにもいかない。

何しろ県内で辺野古移設の賛否がまさに二分、いや数の上ではやはり反対派が多いのかもしれない。

しかし沖縄経済の将来を考えれば誰しも観光産業への過度の依存は是正したいところだ。

今置かれている状況は脱皮のいいチャンスだと思う。

(日本全体の課題でもあるのだが)農水産業の輸出拡大は考えられないか。

労働集約産業の誘致ポテンシャルだって十分だと思う。

コールセンターやヘルプデスクはまだまだ増えるだろう。

辺野古移設容認と引き替えにバランスの取れた産業構造に近づけばそれはそれで大いに意味あることだ。

先週訪沖のおり那覇港近くの遊休米軍用地が目についた。

政府はもっと米国側に基地の有効活用を働きかけたらどうだろう。

出来れば辺野古埋立てなど回避したい。

 


中国との微妙な関係に思う

2013年12月23日 | 日記

先日まで季節外れの沖縄に滞在した。

現地も無論冬期なのだが本土とは寒さの厳しさが違う。

マイルドな寒さと言っていいだろう。

ハイビスカスやブーゲンビリアのカラフルな花々も今が冬であることを忘れさせてくれる。

ところで現地で一番印象に残ったのが中国からの観光客の多さであった。

観光地でも滞在したホテルでも中国語が飛び交い「一瞬ここはどこだったか?」と思ってしまうほどだ。

そういえば今年初めて訪日外国者数が年間1000万人を超える(もう超えた?)というのだがその原動力が中国だったのだと実感する。

政治では例の通り領海領空問題でピリピリ状態なのだが経済の方は全く別物のようだ。

日本からの訪中はまだまだおっかなびっくりなのだが中国からの来日はお構いなしだ。

また日本経済も海外からの観光客を見込まないとどうにもならなくなってきている。

あらためて「政冷経熱」という造語を思い出した。

言いえて妙である。


中小企業向け補助金の配分ルールに思う

2013年12月19日 | 日記

首相が(2013年補正予算案に盛り込んだ)中小企業の設備投資を促す補助金の支給先に賃上げ企業を優先させる方針を打ち出した。

画期的な商品やサービスを開発し積極的に市場開発を模索する中小企業を財政面から応援する仕組みは大賛成なのだが・・・・。

補助金は1件当たり1500万円を上限、総額1400億円ということだが事業計画の大小や波及効果に応じてもっと弾力的な傾斜配分を検討してもいいと思う。

ただ冒頭の「賃上げ企業優先方針」はいかにも目の前にニンジンをぶら下げて競走馬を走らせようとする図式が目に浮かびあまりいい気がしない。

今回の補助金は中小企業の賃上げ原資として支給するものではないだろう。

設備投資促進補助金の配分ルールは本来の目的に沿ったものにすべきだと思うがどうだろう。

これでは「よく賃上げしてくれました。ご褒美です。」と言わんばかりである。

「この制度によりもっと賃上げ企業が出てこればなぁ」との下心が透けて見える。