グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

補正予算の参院通過に思う

2013年02月28日 | 日記
今年度補正予算案が僅差でねじれ国会の参院を通過し成立した。
与党ですら予想もしなかった可決が一票差で実現したとはまさに劇的である。
これには15人の野党議員の賛成もしくは棄権があった為だが彼らの行動を評価したい。
党の方針はともかく国会議員は自分の頭で日本全体のためにどうあるべきかを考えるべきだ。
その結果であれば与党が提出した法案であれ野党が提出した法案であれ全く関係ない。
党議拘束などを持ち出す党であればさっさと見切りをつけた方がよい。
ともあれ「決められない政治」から一歩脱した感じである。
例の「選挙制度改革と定数削減」はどう決まるのか。
早々に手を付けてもらいたいものだ。

就職人気企業ランキングに思う

2013年02月27日 | 日記
今朝の新聞に就職人気企業ランキングが特集版で添付されていたので目を通した。
上位企業は生保、損保など保険会社が占めていたが「安心」を提供する企業に人気が集中するのも当節分かるような気がする。
なんとベスト10のうち保険が5社、残りはすべて銀行で、残念ながら製造業は1社もない。
筆者がIT産業に奉職していたころ一時期就職人気産業の上位にまつり上げられていたことがある。
筆者は直接人事部門に属していたわけではないが押し寄せる入社希望者の採用一次面接に駆り出され大変だったがどこか誇らしい感情を持ったことも事実だった。
それが今では「追い出し部屋」を噂されるほど人減らしに躍起である。
まさに時代の変化のスピードを感じるとともにわが身の不明を恥じるばかりだ。
企業は「ゴーイング・コンサーン」であるとともに雇用責任を負っている。
企業存続のために人減らしが必要であればそれはそれで止むを得ないかもしれないが一定の目途が多々経った時点で関係者は責任を取って身を引くべきだろう。

マスクお国事情

2013年02月26日 | 日記
花粉症シーズンの到来とともに街中でマスクをかけた人々が目につくようになった。
マスクといえば思い出すことがある。
10年ほど前だったか今頃の季節に米国ワシントンDCに出張した時のことだ。
出発前に若干風邪気味だったので現地についてからもマスクをしたまま目抜き通りを歩いてみた。
その時奇妙な雰囲気にとらわれた。
街中のあちこちで私をチラチラ見ながらひそひそ話をしているグループが目についたからだ。
最初は何のことか全く分からなかったがそのうちに私のマスク姿が話題になっていることに気が付いた。
そういえば街中でマスク姿など全くいない、米国人だって風邪ぐらいひくだろうに(catch a coldという言葉もある)・・・。
米国でマスクをかけるのはベン・ケーシーのような手術医と面が割れてはマズいピストル強盗ぐらいのものだということを知ったのはその後のことだった。
ところは変わって台湾の台北、朝の通勤ラッシュは壮観である。
広い道幅一杯に何十台、何百台のバイクが交通信号に従い一斉に発車するのだがライダーのマスクが凄い。
黒あり、赤あり、黄色あり・・・・カラフルを超えて毒々しいくらいのその色彩にはとてもついていけない。
あの排気ガスの中で真っ白いマスクなどすぐ薄汚れてしまうかもしれないがそれはそれでちょっと怖い。
清潔そうな真っ白いマスクをして自由に歩ける日本に生まれて本当によかったと思うのである。



テレビ放送開始60周年に思う

2013年02月25日 | 日記
1953年に我が国でテレビ放送が開始されてちょうど60年になる。
その間テレビ放送は放送の24時間化、カラー化、ハイビジョン化、3D化(これは一部で不発だったと囁かれているが)、双方向化など数々の進化を遂げ今日にいたっている
最近は専ら4Kが話題だが果たしてどうなることか、精細度について視聴者はもしかしたら今のハイビジョンで満足しているのかもしれないと思うからだ。
それよりも問題はソフトの方だ。
昨日の日経新聞で某脚本家が「テレビが視聴者の『考慮する視聴』を奪ってきたことを改めて認識し茫然とした。」と書いていた。
全く同感である。
同時にその昔さる社会評論家が「国民の一億総白痴化」(今となってはやや不適切な表現か?)という言葉を残していたことを思い出した。
テレビ制作関係者は金儲けだけを考えて視聴者やスポンサー企業に阿ることなく今一度「テレビ文化とは何か」を考え直してほしいものだ。





リコール中の加湿器による火災事故に思う

2013年02月24日 | 日記
長崎での老健施設火事の原因がリコール中の加湿器にあった(可能性が極めて高い)ことが判明しメーカー社長が陳謝していた。
当該機器が何度となく火災事故を起こしていたことを考えればメーカーはもっと回収努力を強化すべきだった。
筆者などは今回の事故が明るみに出るまである種の加湿器がリコール中だったなど頭の片隅にもなかった。
似たような事例でパナソニックが(中毒死の恐れがある)石油ファンヒーターをくどいほどテレビメディアで「最後の一台まで」とリコールについて周知徹底を図っていたことを思い出したが両者の差は何だったのだろう。
部品事業を主とする企業と消費財が中心の企業との企業文化の違いかもしれない。
消費者行政を担当する消費者庁(リコール開始時点では内閣府所管だったが)も一定の責任は免れないだろう。
回収努力や状況を監視し場合によっては警告を発すべきなのだ。
往々にして大事故というものは複数の原因がたまたま複合した時に限って発生するものだ。

新政権のTPP交渉参加表明に思う

2013年02月23日 | 日記
前政権時代から大げさに言えば国論を二分してきたTPP参加問題についてようやく一つの方向が固まったようだ。
首相の訪米直前の国会でのやり取りをを聞いていて「ああ、これは交渉参加に決まりだな」と思ったものだが首相はあくまで慎重な姿勢は崩さなかった。
しかしこのたびの日米首脳共同声明で我が国の条件つき交渉参加が決まったといっていいだろう。
気になるのは与党内で息巻く参加反対勢力の存在だ。
つい先日も反対決起集会を行っていたが何と100人前後が出席したという。
確かにJAをバックに議員の座を得たものにとっては立場がないかもしれない。
首相帰国後一悶着あるかもしれないが逆に野党の中に参加支持派も多いはずだ。
結局我が国の国益を考慮した場合TPP参加は必然だと思う。
農業のあり方は別途考えなくてはならない、バラマキにならない方法で。

NHK職員の平均年収に思う

2013年02月22日 | 日記
先日ある新聞がNHK職員の平均年収が1185万円であることを報じていたが一瞬我が眼を疑った。
何かの間違いではないのか・・・。
確か地方自治体職員の平均年収はおおよそ700万円前後で一部で(先に大震災復興原資捻出のため引き下げた)国家公務員年収との格差が生まれているため引き下げ圧力が高まっていると理解している。
民間企業にいたってはここ数年下がり続け今や平均470万円程度のはずである(業種や企業規模で相当差があると思うが・・・)。
それが職員平均1185万円とはとても信じられない高水準である。
一体NHK職員の賃金は誰が何を基準に決めているのだろうか。
受信料収入の範囲内であれば自由にできるとでも考えているのだろうか。
これでは間違いなく受信料不払い運動が再燃するだろう。
NHKはすでに自発的に引き下げを行っているというが少々の手直しではとても済まないと思う。


公職人事の国会同意に思う(その2)

2013年02月21日 | 日記
先日このブログで国会同意人事について事前報道ルールは改めるべきと主張したのだが早速撤廃が決まったようだ。
それでも5年以上も温存されていたという、やれやれ。
さてこれで世間の関心は日銀総裁人事に移った。
日銀現総裁の突然の任期満了前辞任表明により総裁及び副総裁2名の同時選任が予想されるが果たして・・・。
関心の的は財務省OBの取扱いだがただ出身母体だけで排除するのもいかがなものかと思う。
人間だからいろんな経験、経歴を重ねさらに立場が変われば考え方が変わるかもしれない。
かといって日銀総裁ポストが財務次官経験者の指定席となるのも面白くない。
さてさて人事とは人騒がせで難しいものだ。

パナソニックの事業部制再採用に思う

2013年02月20日 | 日記
パナソニックが十年ぶりに経営管理手法を事業部制に戻すとのことだ。
パナソニックといえばもともと事業部制の権化的存在だったがその後子会社が増え製品の重複などが目立ってきたため社内の組織を企画開発、生産、営業の機能別組織に改めた。
しかし今度は製品の開発・生産・営業が市場の変化についていけなくなってきた。
また製品ごとの損益把握も困難になり責任の所在もあいまいになってきた。
「Market Oriented」の観点からすれば事業部制への帰結は当然だろう。
組織変更は多くの社員に業務処理の変更を強いることになりそれなりにコストもかかるが止むをえまい。
同社には改めて消費者ニーズに合致した製品の市場投入サイクル・スピードアップをベースに昔のような高収益企業化を期待したい。

コメ・ビジネスの成立可能性に思う

2013年02月19日 | 日記
昨日の産業競争力会議でメンバーの一員が農業の輸出等について言及したとのことだ。
TPP交渉参加に向けていかにもヤラセっぽいが日本のコメの実力からして十分考えられると思う。
さらにこれとは別に数日前には農業生産2法人がコメの現地生産計画を公表していた。
海外の土壌に適合さえすればササニシキやコシヒカリを現地で生産するビジネスは極めて有望だと思う。
さほどに日本のコメと海外のそれとは味や風味で大きな差がある。
問題は生産性向上策とそれを支える人材確保だろう。
農業の自立化は食の安全確保や海外依存度低下の観点から意義深い。
TPP参加問題も国益を考えたら一歩踏み出す時期だろう。
「農業を成長産業に」・・・製造業にとっても大歓迎に違いない。