グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

新潟県知事の4選出馬突如撤回に思う

2016年08月31日 | 日記
かねてより4選出馬を表明していた新潟県知事が突如出馬を撤回したのだがその理由は不可解な点が多い。
当初は国際航路のフェリー購入問題に関する新潟日報とのトラブルが原因と見られていたのだが新潟日報側の反論があってウヤムヤになってしまった。
代わって持ち上がったのが市町村長会との不協和音だが果たして・・・。
それとも原発再稼働を巡る基本的なスタンスが災いしているのだろうか。
いずれのせよ現知事は長らく知事職を務め県民からの支持は決して小さくない。
一旦出馬するといっておいてそれを撤回するのならそれなりの説明責任があるのではないか。
長岡市長が知事選立候補を決めているようだが後継者についても何らかの言及が欲しい。
それが現職にあるものとしての最低限の義務だろう。
辞めるのだから後は知らないというものではない。

株式市場における公的マネーの存在感に思う

2016年08月30日 | 日記
日経新聞の試算によれば東証1部企業のうち、公的マネー(GPIF・日銀)が筆頭株主となっている企業が474社(全体の約4分の1)にも上るという。
GPIFの株式保有比率引上げ方針も日銀のETF購入限度拡大方針も事前に耳にしていたがまさかこれほどの規模を持っていたとはあらためて驚きだ。
日本最大の機関投資家といえばかっては日本生命というのが常識だったが今や「ザ・公的マネー」がとって代わったようである、しかもダントツの差で・・・。
一体GPIFと日銀の方針変更でどの程度日経平均株価、あるいは新たな筆頭株主を迎えた当該企業の株価を押し上げたのだろうか。
気になるのは公的マネーが引き上げた(撤収した)時の株価のマイナス・インパクトだ。
公的マネーが未来永劫474社の筆頭株主であり続けることはないだろう。
もしあったとすればそれはそれで不公平だということになるしねぇ。
いくらパッシブ運用だといってもこれだけ多額の資金が流れ込むとなると当該企業、ライバル企業の経営者にとって結構大きな関心事になるだろう。
何?「言い訳にも使える」って?
公的マネーの株式市場への堰を切ったような投入は罪作りだねぇ。(笑)

生体認証システムの普及見通しに思う

2016年08月29日 | 日記
個人認証システムは長らく暗証番号によるものが主流だったがいよいよ生体認証が本格的な普及期を迎えそうだ。
先日某銀行のATMネットワークを舞台に短期間に18億円を不正に引き出される事件が明るみに出たがこれは伝統的な磁気カードを偽造し悪用したものだった。
これに懲りたわけではないだろうが当銀行は指紋認証システムの利用拡大にカジを切った。
たしかにもし指紋認証システムが前提であればあのような大規模詐取事件はなかっただろう。
指紋認証と並んで今後大きく成長するものと見込まれるのが顔認証システムだ。
顔の輪郭や目、鼻、口の配置は結構個有なもので最近の情報技術によれば瞬時のうちに判別が可能になっているようである。
最近では公共の場以外に民間施設内でも多くの場所で監視カメラが設置されている。
ということは万一顔認証データと姓名が紐付けされれば全て個人の行動がそっくり筒抜けになることを示している。
プライバシー保護の観点から顔認証システムの運用は慎重の上にも慎重を重ねた配慮が望まれる。

米FRB議長の利上げ示唆に思う

2016年08月27日 | 日記
米国連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長が26日の経済政策シンポジウムで「米経済は緩やかな拡大が続き、追加利上げの条件が整ってきた」と述べた。
マーケットは昨年12月に引き続きこの9月にも再利上げがなされる可能性ありと踏んでいるようだ。
ふと我が国の超低金利状態とのあまりの違いに驚かされた。
マイナス金利やら、ETFの購入額増加方針など日銀は今も緩和政策を続けているのである。
一体どこまでやるのか、という感じだ。
どうも日銀総裁は物価目標2%の呪縛に捉われているのではないか。
今まで氏の「やれるものは何でもやる」という発言を何度も耳にしたが残念ながら現下のデフレ状況は金融緩和だけで脱却できるものではない。
それを気負って「やれることを何でもやられたら」かえって副作用がひどくなるだけだ。
物価目標もアベノミクスも一度立ち止まって考えなおしたらどうだろう。
貧富の格差や社会保障不安は金融緩和だけでは解決しないのである。
物価目標2%というのは日銀の政策だけではどうにもならない。
日本の現況は医師が患者の薬効が出ていないからと言って処方量をどんどん増やしている姿に似ている。



携帯電話会社の保険商品販売に思う

2016年08月26日 | 日記
NTTドコモが同社のドコモショップを通じて各種保険商品を販売していく戦略を展開していくようだ。
言うまでもなく携帯電話は就職や結婚、引っ越しなど人生の節目で新規の契約や既存契約の変更を行うことが多い。
その点で生保、損保の新規契約や契約の見直しとシンクロする可能性が高い。
ゆえに電話屋で保険を売っていくビジネスは相当のポテンシャルを持っているはずだ。
ただ保険商品販売にはそれなりの販売知識が必要だろうから一気に全店舗で、というわけにはいかない。
一方で影響を受けるのは既存の保険会社だろう。
ネット経由と店舗型経由の挟撃で直販は先細り、当該部門は余剰感が出てきているのではないか。
人材は時代とともに流動していく宿命を持つ。
うまくシフトしていけばいいのだが・・・。

コンビニのIT投資に思う

2016年08月25日 | 日記
コンビニの雄セブンイレブンが本部とショップを結ぶ情報システムを10年ぶりに刷新するという。
主たる狙いは欠品ゼロだそうである。
コンビニの品ぞろえといえば弁当やサンドイッチなどの火に何度も配送する鮮度を求めらる商品以外にはあまり欠品など認識したことはないのだが飲料や菓子などの加工食品、雑貨などでも起きているのだろうか。
欠品による機会損失がどれくらいに上るのか同社は公表していないがそのために総額520億円を投じるというから危機意識というか、マネジメント向上意欲はなかなかのものである。
もっとも新システムは欠品ゼロ以外にも経験の浅いショップ従業員をサポートする効果も見込まれているし来年度以降のクレジットカード決済も想定しての話だろうからシステム投資の効果測定はさほど単純ではないのかもしれない。
一見ぼんやりした経営戦略のようにも見えるが競争他社はどう見ているのだろうか。
それにしても情報武装化にゴールはないものだ。

リオ五輪の閉幕に思う(その2)

2016年08月24日 | 日記
先日行われたリオ五輪の閉会式での首相の飛入りには驚いた。
閉会日の直前にリオに向けて出発したニュースは聞いていたがまさかマリオに扮して登場するとは。
ただ「ウェットスーツを脱いだら下に着ていたのはタキシードだった」というショーン・コネリーの007のようにはいかなかった。
首相にあの役は一寸無理があるのでは・・・。(笑)
あの場では冒頭に映像で紹介された北島康介選手をそのまま東京からワープさせたように演出した方が良かった。
それに首相にあの役どころは軽過ぎる。
さらにオリンピックを政治利用しているとも受け取られかねない。
首相の思惑通り日本のアニメ文化やソフト・パワーをアピールできたかどうか・・・。
あの首相の登場に違和感を抱いた来場者や視聴者も多かったはずだ。
事前にIOCのバッハ会長と面談したというのだがバッハ会長も超多忙な閉会式の直前に面談か表敬訪問を申し込まれてさぞかし(有難)迷惑だったろう。(笑)

台風9号の襲来に思う

2016年08月23日 | 日記
昨日東日本を襲った台風9号は多くの地域で被害をもたらした。
千葉に上陸し北海道まで文字通り日本を縦断したこの台風のためテレビは対象地域は違えど一日中大雨、暴風、波浪警報を出し続けていた。
と言っても警報を出せば被害が収まるというものでもなく住宅の浸水や道路や田畑の冠水被害は広範囲にわたった。
平年であれば8月1カ月分の雨量が1日で降ったという。
やっぱり遠因は地球温暖化にあるのだろう。
警報といえば一つ思うことがある。
自然災害は地形(ミクロ、マクロ)とか地質に応じて現れ方は大きく異なると思うのだがテレビで見る警報の対象は市町村単位であったり〇〇県東部というようなアバウトなものなのである。
自治体などにはもっと緻密なハザードマップを準備しているところもある。
実際の避難指示活動などはもっときめ細かな対応を行っているのかもしれないが警報自体ももう少しビッグデータやシミュレーション技術を駆使して精度や信頼性を向上させてほしいと思うのである。

リオ五輪の閉幕に思う

2016年08月22日 | 日記
日本中を興奮の渦に巻き込んだリオ五輪がいよいよ閉幕である。
いつもながら過ぎてみればあっけないものだ。
ところで主催都市リオデジャネイロの損得勘定はどうだったのだろうか。
種目によってはまとまった空席も散見されたから「全席sold out」とはいかなかっただろう。
昨日の男子マラソンの沿道は場所によっては観衆より(警備を担当する)武装警官の方が多かった。
元々五輪開催反対の世論もあったのだがそれにしてもあの光景はいささか異様だった。
あらためて同市の治安状況を感じさせられた向きも多かったのではないか。
ふと2020年の開催を東京と争ったイスタンブールのことを思い起こした。
今やトルコ全体がクーデター騒動で治安自体に不安を残すがそのうえ多くの役人が更迭の憂き目にあった。
収束にはまだまだ時間がかかる。
とてもオリンピック開催どころではないだろう。
さて今度は東京の番だ。
新都知事の采配が試される。
どんな「おもてなし」ができるのか、何個のメダルが獲れるのか、どんな五輪開催効果を享受できるのか、・・・興味は尽きない。


女子レスリング絶対女王の五輪決勝敗退に思う

2016年08月20日 | 日記
「霊長類最強」との異名をとった女子レスリング吉田選手のオリンピック決勝での敗退が決まった。
同時にアテネ大会からスタートした4連覇記録が潰えた瞬間になった。
前日の女子レスリング3種目金メダル独占が余りにも鮮烈だったため吉田選手の敗戦は予想以上に大きなインパクトとなった。
しかし試合の内容はさほど悪くなかったと思う。
スコアは1:4だったと記憶しているが決定的な大差ではない。
試合の途中まで「負ける気がしなかった」という本人の弁もよく理解できる。
今後現役を続けるか否かについて本人の心中も揺れ動いているようだが筆者はぜひ現役で世界一の座を再度目指してほしいと思っている。
たしかにライバル選手から手の内をいやというほど研究されているだろうがそれを上回る新たな技術の修得だって可能だし年齢的な限界も感じられない。
「先日の敗戦は単なるアクシデントに過ぎない」といったら言い過ぎだろうか。
いきなり4年後の東京というのはハードルが高いが目標は1年、1年、世界選手権でいいのではないか。