グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

歳の暮れに思う

2020年12月31日 | 日記

今日は大晦日、いよいよ一年も暮れようとしている。

いつもながら思うのだが365日というのも過ぎてみればアッという間である。

それにしても今年はコロナに始まりコロナで終わった感じがする。

いやいやまだ終わっていないか・・・。

2月の初めにダイヤモンド・プリンセス号とかが横浜大黒ふ頭に横づれされたがあれが運命の幕開けだった。

最初はバスの運転手とか、やれ屋形船がどうなのとか、とにかく感染ルートを追跡できたが今や完全に手上げ状態である。

こうなったらもうワクチン頼みかねぇ・・・。

ただ株式相場だけは異常な動きを続けた。

コロナ初期にドスンと落ちたがしばらくして回復、年末にかけて30年ぶりの高値を記録した。

実体経済はまだトンネルを抜けきっていないのだが・・・。

一方でコロナ禍は多くの生活困窮者を生んだ。

未だ政治は何も、どこの国もまともな解を出せていない。

この一年は政治の難しさを痛感した年でもあった。

全ては持ち越しである。

 


首相の年末年始「平常運転」に思う

2020年12月30日 | 政治

某紙が首相の年末年始の「平常運転」を伝えていた。

この正月も通常の週末と同様に厚労省の幹部からコロナ感染状況について報告を受け必要な指示を遅滞なく行うということらしい。

このところ新型ウィルスの新規感染者数は移動平均ベースで過去最高を更新中ということだからこれはもう平時ではなく戦時と言っていい。

こんな危急時に正月返上の平常運転なんて当然どころかノンビリ過ぎると言った方がいいだろう。

多くの都府県で空きベッド数に底が見え始め患者をお世話する医療関係者も逼迫しているというのに「平常運転」という言葉こそどうにも腑に落ちない。

今や戦時中なのだから政府も関係者全員が待機し「今何をすべきか」を検討し続ける時だ。

平常運転ではなく臨戦態勢、これこそ失地回復に最低限必要な「ミニマム・ワード」だ。

 

 


自民党幹事長の他人数会食に対する居直りに思う

2020年12月28日 | 政治
昨日BS放送を見ていて驚いた。
自民党幹事長が例の首相も交えた会食について何ら悪びれた風もなく居直っていた。
曰く「レストランで行っていたが食事が目的ではない」「我々は常にいろんな人々に会って意見を聞かねばならない」とまぁこんな言い分だったように記憶している。
この会食については同席者がすでに「楽しい忘年会だった」「野球の話などをしていた」と話しており首相などは記者会見の席で明確に陳謝していたのだからこの幹事長の他人数会食正当化には本当に驚きである。
幹事長は自らが主催者であったため非は認めたくないということかもしれないが今さら言い逃れは通用しない。
もしこんないい加減な言い分を是とするならば国民の人心は自民党から離れていくのではないか。
あの会合がコロナ対策の一環だったとは誰も思っていない。
あれほどあからさまに居直られると呆れて言葉も出ない。
自民党内からも異を唱える声が上がってこないのもいかがなものか。
幹事長任命者たる総理・総裁は共犯だから何も諫められない・・・、やれやれである。(諦)


時間制限付き記者会見の大ハヤリに思う

2020年12月26日 | 政治
このところ時間制限付き記者会見の多さが目に付く。
特に政治家が行う記者会見に多いのだが1時間未満でお開きになる。
まだ質問をしたくて挙手している記者諸君が多数残っているにも関わらず、なのだ。
会見者側が会見を途中で打ち切る(敢えてこう言っていいと思う)理由は概ね「会場の予約時間」か「会見者のその後のスケジュール」だがこんな理由なら事前に調整しロングランにも耐えられるような準備をすればいいようなものだが・・。
そのくせ「コミュニケーションを図っていきたい」とか「発信力を強化していきたい」と宣うのだから本当に言っていることが分からない。
本心はやっぱりボロが出ることを恐れて極力会見時間は短くしたいということなのだろう。
あれは確か「吉本興行」のトップだっただろうか、質問の挙手がなくなるまで5時間も6時間も会見を行っていた。
是非政治家諸兄も記者会見は時間制限なしで臨んで欲しいものだ。


政府・与党の特措法対応に思う

2020年12月25日 | 政治
昨日首相が講演の中でコロナ対策として「時短に応じない事業者に対し罰則付きの規制と給付金をセットにした対応が必要」と述べ特措法改正に含みを持たせた。
この特措法改正についてはもう数か月も前に関係者の間で随分ヒートしたやり取りがあったことを昨日のことのように思い出す。
結局コロナ感染が終息したのちにあらためて法改正を行うと主張していた政府・与党が即時法改正論を押し切ったのだが今になってみるとこの判断は結果論だが過ちだったことがよく分かる。
別に今コロナが終息しているわけではないからねぇ・・・。
首相は昨日も「必要があれば躊躇なく」というフレーズを付け加えていたようだがこれには苦笑を禁じ得ない。
というのも今回の特措法改正は次期国会で、ということだが次期国会は来月18日開会なのだ。
今の医療体制危機を考えれば臨時国会を開いてでも、と思うのだが政府にはそれほどの切迫感はないということだろうか。
これではコロナという「泥棒」が散々狼藉をはたらいた後に法改正という「縄」を準備するようなものだ。


国民から遊離する首相の発信力に思う

2020年12月22日 | 政治
先日テレビを見ていて気付いたことがあった。
日テレ有働キャスターが首相との単独インタビューで事後に「首相の言葉が心に響かなかった」と述懐していた。
あれだけの長さのインタビューで「心に響かなかった」と相手に思わせるのものどうかと思うが有働キャスターは番組の終盤でその旨を発言していたのだ。
通常はインタービュー相手を慮ってそこまで言及することはないだろうに・・・。
驚いたのはその2日後今度はTBSがやはり首相へのインタビューを行っていたが質問者の1人であった小川キャスターが有働キャスターと同様の見解を番組内で披歴していた。
連日のインタビューで異なる相手から「心に響かない」と言われて首相は何も感じないのだろうか。
それとも分かってても返す言葉がないのか・・・、若しそうだとしたら政権維持の大ピンチだ。
これはもはや発信力の有無という問題を越えている。
「GoToトラベルキャンペーン」を一時停止すれば済むという問題でもない。



医療関係者団体の「(医療の)緊急事態宣言」に思う

2020年12月21日 | 政治
今日医師会や薬剤師協会、看護師会など医療関係団体が共同で記者会見を開き医療の緊急事態を宣言していた。
かってこのような大がかりな医療体制の危機を訴える医療従事者の行動なんてあったのだろうか?・・・少なくとも筆者には記憶がない。
東京都の医師会長などはことあるごと声を挙げていたが今回は9団体だかの共同だからもう止むに止まれず決死の行動ということだろう。
医療現場の疲弊ぶりは既に限界を越え崩壊が目前のところもあるようだからねぇ。
さてコロナウィルス対策の全権を握る菅政権はこの動きをどう感じているのだろうか。
今までは専門分科会という砦を利用してきたがこれからはそうも言っておれないのではないか。
何か「四面楚歌」のような雰囲気になってきたねぇ。
28日から来月11日までの「GoToキャンペーン一時停止」で済むのかどうか、・・・今から「次の手」を考えておいた方がいいと思うよ。
内閣支持率もあるからねぇ。


コロナ禍由来の生活困窮者急増に思う

2020年12月20日 | 社会
コロナウィルス感染の猛威は一向に衰える気配がない。
東京も地方も新規感染者数過去最高が続々だからただただ途方に暮れてしまう。
首相が発した暮れから正月に向けたGoToキャンペーン一時停止も分からないでもないが果たしてこれで安心かといえば懸念ばかりが先に立つ。
心配なのはコロナ禍対応で旅行観光産業のみならず様々な業種、職種で生活困窮者が生まれていることだ。
無論政府も持続化給付金や雇用調整助成金、家賃補助など様々な支援金制度を運用しているが余りに対象が広がっているのでサポートが間にあっていない。
所管の厚労省は全国各自治体にサポート体制充実を要請しているが自治体サイドは人手すら間に合っていないのが実情だ。
中には不正受給を狙う不届き者も少なからず存在するから現場の繁忙に輪をかけている。
ほんとうに困ったものだ。
対策と、いっても確たるアイディアは持ち合わせていないが思いつくまま列記しよう。
まずはワンストップサービス、シングル・ウィンドウでの対応だ。
1事業者、1生活者ごとにすべての支援策をパッケージにしてサポートできれば相談者は勿論だが行政全体での工数削減につながるだろう。
2番目にはDX 等IT技術をを駆使して相談業務を効率化することだ。
相談日初回に支援内容のあらましや金額、時期を提示することが出来れば相談者にとってはそれだけで大きな希望になるはずだ。
3点目は既存のネットワークを活用することも重要だ。
世の中には事業者であれば商工会議所や商工会、市民生活ではNPO 、民生委員制度などがある。
セーフティネットの構築に既存組織、既存制度のフル活用、総動員が不可欠だ。


読売ジャイアンツのトレード方針に思う

2020年12月18日 | 社会
横浜DeNAベイスターズの梶谷、井納両選手が来年は読売ジャイアンツのユニフォームでプレーすることが決まったようだ。
井納、梶谷といえばベイスターズの投打の主力選手であり両者が揃って同一チームに移籍することにビックリである。
まだ来シーズンの開幕まで間があるので両チームとも選手の異動があるのかもしれないが仮に今のままで来シーズンを迎えるとしたら同一リーグ内にあるジャイアンツとベイスターズの保有戦力は相当広がるように思う。
と思っていたらジャイアンツから梶谷に対応する人的補償として田中(俊)選手がベイスターズに移籍するという。
これがほぼ等価交換になるのだろうか、・・・ちょっと気になる。
ジャイアンツは2年前に広島カープから丸選手を獲得、代わりに長野選手をカープに移籍させたのだがこれも過去2年連続MVPに輝いた選手の交換要員として果たしてふさわしかったのか、ついつい疑問を抱いてしまう。
今年は中日ドラゴンズの大野にも食指を動かしたと噂されている。
もしもジャイアンツがカネにものを言わせて他チームの有力選手をかき集める方針であれば球界の盟主としていかがなものだろうか。
新人選手に対してはドラフト制度というものがあるがベテラン選手は全く自由競争というのも腑に落ちない。
ジャイアンツは他チーム選手の獲得についてもう少し自制心を働かせるべきだと思う。
自チームだけが良ければいいというものではないだろう。

首相の忘年会参加釈明に思う

2020年12月17日 | 政治
首相の忘年会参加釈明が世間の大きな批判を呼んでいるが本人はまさかこんな騒ぎになるとは思ってもみなかったのではないか。
まるで学術会議メンバー任命問題に関わる失態の再来である。
それにしても忘年会参加に対する首相の弁解にあった「誤解を与えてしまった」には理解に苦しむ。
一体国民が何をどう誤解したというのだろう。
どう考えても誤解しているのは首相の方だとしか思えないのである。
首相側近の首相擁護発言も本当に見苦しいものだ。
西村コロナ担当相は以前から何回となく「5人以上の宴席を控えるよう」要請していたのだが首相がルールを破った途端にこの基準をトーンダウンさせてしまった。
これでは国民の多くがお上の協力要請に素直に応じるという気にはならない。
たとえボスであってもキチンと意見するくらいの使命感を発揮してほしかった。
今回の出来事は主従共々烙印を押された格好である。
こんな茶番が今後も頻発するようでは国民の人心は間違いなく離れていく。