グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

ベネッセの個人情報流出事故その後に思う(その2)

2015年02月28日 | 日記

ベネッセの個人情報流出事故について損害賠償を求める顧客の数が広がっている。

東京の弁護士が呼びかけている(ベネッセ側に)1人当たり5万5千円の損害賠償を求める「被害者の会」は3500人に膨れ上がった。

これだけで請求額は2億円近くに上るが集団訴訟はこのグループだけではない。

たしか1人当たり10万円の賠償を求めているグループもあったハズだ。

一昔前には1人当たり500円が一つの相場(クレジットカード番号など機微情報を含まない場合)だったように記憶しているがいつの間にかこちらの相場の方も膨れ上がったようだ。

個人情報を預かる事業者も本当にうかうかしておれなくなった、顧客側の権利意識も高くなっているし・・・。

業務委託ポリシーも見直す事業者も出てくるかもしれない。

情報セキュリティ関連業界も当面活況が続くのだろう。

 

 


コーヒーショップの変遷に思う

2015年02月27日 | 日記

コーヒーショップの変遷・発展には目覚ましいものがある。

昔は大半がウェイトレスが運んでくれる喫茶店が大半だったと記憶しているが今ではスターバックスなどのセルフサービス店が主流になっている。

さらにコンビニが持ち帰り専門型の市場を開拓し消費者にとってさらに選択肢が広がった。

「さて今度は?」と思っていたらスターバックスが超大型店舗計画を展開し始めた。

リザーブ・ロースタリー・アンド・テイスティング・ルームという名前の新業態でコーヒー豆の選択、焙煎から淹れ方まで顧客の前で好みに合わせて提供するものだそうだ。

いわば「究極のコーヒーショップ」と言っていいかもしれない。

コーヒーほど消費者に受け入れられた外来ドリンクはない。

聞くところによると今、中国をはじめアジア各国消費拡大が進んでいるという。

コーヒー豆の供給は大丈夫なのか・・・と思わず心配してしまう。

原材料の確保はうまくやってね、業界関係者さん。(笑)

 


アチラ立てればコチラが立たず

2015年02月26日 | 日記

早春の一日近くの山までバードウォッチングに出かけた。

さて今回のバードウォッチングの収穫はウソだった。

ウソとは変わった名前だがガイドの説によれば「口笛」の古語に由来するとのことだ。

ウソは鶯の仲間だが雄の色彩感覚は素晴らしい。

頭と尾や羽は黒、背中は灰青色、そして頬、喉は淡桃色、一度目にすると目を離すのが惜しくなる美しさである。

そのウソが盛んに啄んでいたのが桜の花芽だ。

桜の花守からすれば「天敵」だろうからこの両立は難しい。

アチラを立てればコチラが立たず、か・・・。

最近メディアを賑わせてるどこかの家具チェーン関係者も同じ悩みを抱えている。

過去の成功体験に固執する父親とそれを否定し新しい道を模索する長女、どちらが正しいかは「神のみぞ知る」だがいずれにせよもう少し歩み寄りする術はなかったか。

こちらの方は和解の道筋があると思うのだが・・・。

 

 

 

 

 


スカイマーク社支援(申し出)企業の顔ぶれに思う

2015年02月24日 | 日記

国内航空業界第3位で民事再生手続き中のスカイマーク社に多くの企業が「支援者」として名乗り出ている。

夫々様々な思惑を有しているのでどの企業が選定されるかによって再生スカイマーク社がどんな航空会社になるのか大きく変わるだろう。

もしANAが支援企業ということになればANAを補完する、LCCとは一線を画した限りなくANAに近い航空会社になる可能性大だ。

LCC路線を引き継ぐとすればエア・アジアなどLCC仲間が手を貸した時だ。

恐らく今よりもさらに徹底したLCCの道を歩むことになるかもしれない。

アメリカン航空やデルタ航空など米国系メガ・キャリアも関心を示しているというがこちらは最大の債権者であるエアバス社が最も安心するだろう。(笑)

何と言ってもあの発注済エアバス機の転売先が大きく広がることになるだろうから。

筆者が関心を持っているのはHIS創業者澤田氏の動向である。

澤田氏こそスカイマーク社の「生みの親」なのだから澤田氏の手に戻るとしたらそれが一番自然な帰趨だ。

もう一度澤田氏の卓越した経営手腕を見てみたい気もする。

 

 

 

 


首相のヤジ発言に思う(その2)

2015年02月23日 | 日記

首相が先日の国会でのヤジ発言について事実誤認を認め発言を撤回していた。

日教組並びに民主党議員の名誉はひとまず回復されたがそれにしても一国の首相たるものお粗末な出来事だった。

それともう一つ発言内容の真偽はともかくとしていわゆるヤジ行為について反省の弁はなかった。

首相が普段あれだけ諌めているヤジ行為なのだからたとえ発言内容に誤りがなくとも何か言及していいはずなのだがそのことには全く触れられなかった。

「(自分もやってしまったことなので)今後多少のヤジは容認する」ということだろうか。

それともメンツが邪魔してとても謝罪などできないということだろうか。

どうもこちらの方はウヤムヤのまま終息させようとの魂胆のようだが今回のハプニングで宰相として今後品位を取り戻せるかどうか・・・。

「禍転じて福と為す」という諺もある。

一にも二にも自重が望まれる。

 


東証の「社外取締役2人以上ルール」に思う

2015年02月23日 | 日記

東証が全上場会社を対象に社外取締役2人以上を選定するように促す規則案を準備中のようだ。

社外の視点を取り入れ企業統治力を強化するのが狙いである。

本規則は社外取締役2人選定しない場合にはその理由を説明することが義務付けられたり違約金を課されることもあるというから相当有効だろう。

ただ一つ気がかりなのは既存の経営陣が社外取締役の実質的な任免権を有している場合には本制度が十分機能しないことも考えられることだ。

息のかかったメンバーだけを形式的に選定するだけであればどこかの経営委員会と同じかもしれない。(笑)

とはいっても監査役や社外取締役の報酬を当該企業以外が負担するというのも現実的ではない。

要は既存経営陣の器量や自覚なんだろう、社外取締役候補の見識の問題もあるが。

結局本ルールはあくまでわき役に過ぎないのである。

無論わき役が主役を食うことだってある。

成り行きをじっくり見ていこう。


日本マクドナルド原田会長の退任に思う

2015年02月22日 | 日記

日本マクドナルド原田会長退任のニュースがネットを賑わせていた。

実はまだ日本マクドナルドに籍があったことにやや意外な気がした。

ベネッセHDのトップにスカウトされた時点で完全に移籍されたと思っていたが立場上は「二足のワラジ」状態だったようである、もう随分日時も経ったように思うが・・・。

それにしても昨今のマクドナルドの惨状は目を覆いたくなる。

街を歩いた時マクドナルドの店舗に遭遇することがあるが本当に心配してしまう、一体何時復活するのだろうかと・・・。

やはりあの訳の分からない釈明会見が響いているのだろう。

米国人社長は本国出張中につき不在だと聞いていたがもし会長がまだ在職中だったのなら何故動員しなかったのか。

(日本マクドナルドとは実務上もう完全に離れていたようだが籍があったということだから報酬は支払っていたのだろう。)

会長が前面に立っておればあんな不様な結果にはならなかった、あるいはしなかったように思う。

遅まきながら米国人社長が謝罪会見を行っていたが何の意味もなかった。

「覆水盆に戻らず」か、・・・。

 


首相のヤジ発言に思う

2015年02月20日 | 日記

国会の中で「今、私が答弁中ですから静かにしてくださいよ。ヤジはやめて下さい。」という首相の言葉を過去に何度聞いたことか・・・。

たしかに答弁を遮る議場の不規則発言は予算委員会などでは日常茶飯事だ。

しかしその不規則発言がまさか首相の口から発せられるとは思わなかった。(笑)

早速今朝の予算委員会で野党議員から咎められていたが首相の弁は「お互い静かな議論に心掛けましょう」に留まりついぞ反省は聞かれなかった。

このテーマだけで5分間も費やしたというのに・・・。

どうやら首相はご自身と一般議員を同列に考えられているようだが所詮一般議員と首相では重みも職責も違うのではないか。

一般議員には許されても国民の代表たる首相には許されないことがあるハズだ。

それにしても首相は冒頭のセリフは二度と使えなくなった。

なんと自らが質問者の発言を遮っていたのだから・・・、それも総理席からねぇ。

 

 

 

 

 


ソニーの全事業分社化に思う

2015年02月19日 | 日記

ソニーがエレクトロニクス全事業の分社化方針を発表、意思決定スピードを速め結果説明責任を明確にするという。

上記の方針に全く異存はないのだがたしかソニーは従来から社内カンパニー制を採用、カンパニーごとにプレジデントなる職制も存在していたと記憶している。

完全分社化により組織階層が減ることは間違いないのだが従来の管理システムといかほど変わるのだろうかと思ってしまう。

完全分社化により資材の一括調達による価格交渉力や基礎研究などのシナジー効果にマイナスとなる一面もあるのではないか。

つまりどんなやり方にも功罪があるということだ。

分社化により意思決定を速め説明責任を明確にすることは企業復活のための必要条件ではあっても十分条件とは言えない。

上記以外に構成員のモチベーション向上や利益意識改革、製品開発スピードの短縮、創造性重視など様々な組織風土の改善が伴ってこそ初めて企業復活が実現するのだろう。

 


2015春節に思う

2015年02月18日 | 日記

明19日がたしか中国の正月・春節にあたるように記憶している。

その春節に前後して中国人・台湾人の観光客が日本に大挙して押しかけているようだ。

さらに彼らの大量爆買いが話題になっている。

中国の経済成長が日本に比べ依然高い伸びを示しているので当然の帰結かもしれない。

小売業者によっては中国人観光客向けの福袋をあらためて準備していると聞く。

まさに「夢よ、もう一度」か。(笑)

ただ余り調子に乗るとしっぺ返しがあるかもしれないと思う。

とにかく経済は生き物だ。

何時引き潮が起きるか分からない。

儲けるのもほどほどがいい。

何事も「腹八分目」が長生きの秘訣だ。