グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

遠のくデフレ脱却

2010年09月30日 | 日記
先日国税庁が定例の民間給与実態調査結果を公表した。
民間平均給与は97年をピークから長期低落傾向にあるが昨年は前年比5.5%減と過去最大の減少率を記録したとのことだ。
「正社員の雇用を守るため従業員の給与・賞与を大きく減らしたため」とはある専門家の見立てだが製造業に限ってみると前年比10.3%減となっており当事者にとっては大変な出来事だっただろう。
そして気になる税収は前年比16.7%減とこちらもかってない減収となっており財政に与える影響も大きい。
それにしても民間部門給与水準は低落の一途でデフレ脱却は遠のくばかりだ。
この上公務員の給与引き下げが加わればデフレ圧力はますます強まろう。
グローバル化が進む昨今デフレ対策は昔ほど単純でも容易でもなくなっているが何も行動しなければ好転しない。
国会は対中問題だけをやっている場合ではない。

消費者金融の凋落

2010年09月29日 | 日記
数年前最高裁がさる消費者金融事業者に対しグレーゾーン金利過払い分の返還を命じる判決を下したがその日を境に当業界は長期凋落の道をたどることになった。
そして先日遂に業界最大手が経営に行き詰まり更生法申請の事態を迎えた。
今後この業界には今まで以上に苦難の道が待っているが止むを得まい、グレーゾーンという怪しげなエリアをビジネスの立ち位置としたのだから。
心配なのはこの事態により利用者の過払い金返還手続きが滞ったり返還金の減額を余儀なくされることである。
業者はここでせめても最後の誠意を見せて欲しいものである。
一方で利用者の姿勢に反省すべき点もある。
遊興費目的や冠婚葬祭費用として安易に消費者金融を利用するケースが多いと聞く。
生活の中でもっと我慢することや見栄から脱却することも大事だと思う。

一線を踏み外した検察

2010年09月28日 | 日記
大阪地検は大変な過ちを犯してしまったものだ。
行為そのものはフロッピーに記録されている日付の改竄でたかだか数クリックかも知れないが長年築き上げてきた検察の信頼を一挙に葬り去るのに十分であった。
コトがあまりに重大なため報告を受けた上層部も表沙汰にできず結果的に組織ぐるみになってしまったことでキズをさらに大きくしてしまった。
かねてより検察のややもすれば強引とも言える調書作成ぶりを見聞きはしていたがまさかここまでは疑ってもみなかった。
筆者は過去何度か刑事事件の裁判を傍聴したことがあるが当該被告が検察の冒陳を否定したことはただの一度もなかった。
もし検察の思い込みが判決を少しでも歪めたとしたらその罪はきわめて大きいといわねばならない。

激闘!プロ野球

2010年09月27日 | 日記
プロ野球ペナントレースが予想通り大接戦で終幕を迎えようとしている。
パ・リーグはホークスが昨日CS1位通過を決めたが終盤の逆転はまさに劇的、もう1試合も残っていなかった。
セ・リーグは2位阪神にマジック8だそうだが「残り試合9」を考えると全日程終了近くまでCS通過順位は分からないだろう。
戦う選手や監督・コーチは大変かもしれないがファンはヤキモキしながらも結局楽しませてもらっている。
それにしてもセ・リーグは客観的に見て首位中日が優位だが「阪神にマジック」とは違和感を覚える。
残り試合数のなせるワザであって理論的には正しいのだろうが「2位チームにマジック」は
ピンとこない。
もう少しいい表現はないものだろうか。

コレステロール有無害論争

2010年09月26日 | 日記
コレステロールは従来から動脈硬化の元凶とされ長寿命の障害要因とされてきたが最近高コレステロール者必ずしも短命ではないとの調査報告があって関係者間で相当の論争になっている。
筆者は20年ほど前の健康診断で高コレステロールを指摘され10年程前からは毎日コレステロール生成抑制剤を服用しているのでこの論争を大変関心を持って聞いた。
コレステロールはあまり低いのも健康に良くないことは良く知られているが果たして安全圏はどのあたりなのだろうか。
懇意にしているドクターは上限値に厳しく恐らくこの新説は歯牙にもかけないだろう。
よって筆者は以前と同様(効くか効かないかよく分からない?)抗コレステロール薬を飲み続けることになるのであろう。
「一病息災」を信じながら・・・。

歴史は繰り返す。

2010年09月25日 | 日記
細川元首相の著した「内訟録」が書店の店頭に並んでいる。
本書は元首相の総理在任中の日記をベースにジャーナリスト、補佐官、政敵、交渉相手などの回顧談を書き加えたモノで総理大臣が当時どんな情況の中で何を考えどんな行動をとったかを知るうえで大変興味深い読み物になっている。
舞台は93~94年と随分昔の話だが(それだから公開できたのだが)政権交代直後の与党の政権担当能力不足や党内確執、国会運営の困難さは現内閣が抱える情況と共通するものがある。
まさに「歴史は繰り返す」。
多くの国会議員が現況打開のヒントを求めて本書を貪り読むのもよく分かる。
それにしても政治の世界は今も昔も暗躍と駆け引きが横行、良識や人格だけでは生きにくいようである。

不順天候に思う

2010年09月24日 | 日記
一昨日と昨日の僅か一日で気温が15度以上の差があった地域が多数あったそうだ。
一日で10度近く変化したという話は過去何度か聞いたことがあるが流石に15度以上というのは記憶にない。
さる観光地の茶店ではカキ氷が数百杯でたその翌日に暖かいうどんだか蕎麦だかが取って代わったという嘘のような本当の話がある。
いやはや大変な不順天候時代に入ったものである。
生活者はこれから「天候は常に急変するもの」を前提に諸々準備しなくてはならなくなったようだ。
全ての事業者は正確な天気予報を入手することが以前にまして重要になってきた。
そして気候情報サービス会社は将来有望な産業になった。
それにしても気候の急変は戸惑うことが多い。
今震えながら夏姿でこのブログを書いている・・・。(苦笑)

名月を愛でる

2010年09月23日 | 日記
昨日は中秋の名月、見事な満月であった。
数日前には「これで間に合うのかな」というぐらいの欠け具合であったがやはり暦は確かだった。
古くから「ウサギの餅つき」に擬せられる月面の文様もハッキリ確認できしばし考えを巡らしたもののそれに代わる着想もなくただ自然の造形を楽しむだけだった。
それにしてもこの暑さはどうだ。
今までこんな暑さの中で中秋の名月を味わうなど全く記憶にない。
10年後、20年後さらにこの変調が増幅されるかと思うと暗澹とした気がしてさしもの名月も翳ってくる。
やはり名月にはススキと適度な気温が似合う。

前途多難な大相撲(その2)

2010年09月22日 | 日記
つい先日このブログで大相撲観客動員の減少ぶりを指摘したばかりだがなんとこの19日(8日目)、20日(9日目)あたりは満員御礼だったそうだ。
あのガラ空き状態がにわかに満員状態とはちょっと信じられないような気もするがこの不景気の折、盛況とは結構な話でまずは同慶の至りである。
しかしこの盛況が白鵬の平成連勝記録続伸によるモノであるとしたらいつかは途絶えるその後が心配である。
親方衆が自発的に話し合いを持ったり年寄会が理事会に物申すなど大相撲の改革に向けて様々な動きが出ているようだがこれが本筋であろう。
ゆめゆめ一過性の人気に甘んじることなく改革を進め往年の磐石な観客動員を取り戻してもらいたいものである。
それにしても日本人力士が育ってこないねぇ・・・。

G空間EXPOを見て

2010年09月21日 | 日記
過日機会があって横浜パシフィコで開催されたG空間EXPOを覗いてみた。
G空間EXPOとは地理情報の高度利用推進を目的とした産官学の共同イベントだが幅広い来場者で賑わっていた。
情報技術の発展は様々な世界で広がりを見せているが地理情報という分野では衛星の利用がその代表かもしれない。
「みちびき」の打ち上げ成功については以前このブログでも触れたがあまり知られていない陸域観測衛星「だいち」などの働きも凄い。
地図の作成はいうに及ばず資源探査、森林管理、災害調査にも成果を挙げているという。
数百キロ上空からの画像は驚くほど鮮明である。
EXPO会場で最も印象に残ったのは3Dシステムの普及である。
「地図データ上に空撮画像を貼り付けただけ」と思いきや、関係者によればまだ結構力仕事が多くコストもかかるようだがそれでも急速に普及が進んでいる。
「3D」が当たり前になる日も近いがあのメガネ着用は一寸煩わしい・・・。