グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

民間平均給与の減少に思う

2012年09月30日 | 日記
国税庁の民間給与実態統計調査によれば2011年の民間企業・個人事業所勤務者の平均年収は前年比0.7%減の409万円(賞与を含む)となった。
同庁によれば非正規社員増加の影響もあるとのことだが理由はどうであれ「脱デフレ」は遠のくばかりである。
これではとても消費税増税など出来ないだろうしまたやるべきではない。
野田政権はここ一年若干前のめり気味に消費増税を推進してきたがここに来て景気条項の存在が後退しているのが気になる。
今から相当な景気刺激策を打たないと想定時期に消費増税実現なんてことにはならないだろう。
「近いうちに」自民党が政権奪回しているのかもしれないが誰が政権を担当しているにせよ「消費増税は景気回復が前提」を忘れないで欲しい。
そして社会保障の内容の詰めよりも景気対策、就業対策を急ぐべし、だ。

支持政党に関する直近世論調査に思う

2012年09月29日 | 日記
先般の民主、自民両党の党首選結果を受け日経新聞・テレビ東京が緊急世論調査を行ったが案の定自民党・民主党間の支持率格差が大きく広がった。
自民党の政党支持率はの25%から37%に上昇、一方民主党は21%から19%へと下降したが現在の選挙区制度でこの差は大きい。
民主党は代表選期間中どうしても内輪もめのイメージから脱し切れなかった。
一方自民党は5候補者間で大きな政策の相違は見られなかったが民主党のドタバタや尖閣諸島問題という格好の攻撃材料に恵まれた。
また幹事長人事についても逆サプライズの民主党に比し自民党は地方・党員に強い前政調会長を新幹事長に据え清新さをアピールした。
来るべき衆院選の結果は明白だ。
台風の目は初の国政参加となる「日本維新の会」だがどれだけ有為な人材を集められるかがカギになるだろう。
全選挙区で候補者を擁立するという噂もあるが粗製乱造や一夜城のイメージは避けたほうがよいと思う。

放射能廃棄物最終処分地(茨城分)の内示に思う

2012年09月27日 | 日記
環境省はこのたび茨城県における放射能廃棄物(汚泥、焼却土など)の最終処分地候補として高萩市内の国有林を選定、地元側の理解を求めた。
しかしながら地元側は案の定「寝耳に水」と猛反発、先行きは予断を許さない状況だ。
環境省はこれに先立ち栃木県の最終処分地についても候補地として矢板市を選定し内示しているがこちらもやはり受入れ側の断固拒否にあったままでその後何か進展があった気配はない。
県レベルとは地元市町村の理解を条件に一定の同意が得られているが肝心の市町村レベルはどちらともうまくいっていないのだ。
環境省は(9月末という当初からの選定期限が気になるのか)さらに他県の候補地指定を急いでいるようだがむしろ今立ち止まって地元の理解を得るための戦略戦術をレビューすべきだろう。
県のスタンスもあまりに傍観者的だ。
もっと環境省と連携し候補地選定と関連自治体の説得に関わるべきだと思う。


オスプレイ普天間移設の一方的通告に思う

2012年09月26日 | 日記
防衛省沖縄防衛局が沖縄県や宜野湾市に対し早ければ28日にもオスプレイを普天間基地に移設する旨を伝えたとのことだ。
この間政府は「オスプレイの安全性について確認できた。」と公言してきたがそのエビデンスについては何も説明していない。
このブログでも8月30日以降何度となく政府の動きについて疑問を呈してきた。
結局政府の対応は
①地元に有無を言わせずオスプレイの普天間配備を強行する
②米国の強い反発が考えられるがオスプレイ配備断念に向け渾身の努力を続ける
③オスプレイ配備を容認するもその運用には地元の安全性確保のために何らかの制限を義務付ける
の3つに集約されると思うが今回の措置は①に類するもので地元の強い拒否反応誘発は必至である。
どうも最近の政府のやり方は「捨て鉢」「破れかぶれ」のように思えてならない。
こんなことを続けるくらいならいっそのこと自発的に下野したほうがいいだろう、再起のためにも。

京急線の脱線事故に思う

2012年09月26日 | 日記
先日我が家の近くを走る京急線の脱線事故が起きてしまった。
京急線は三浦半島に入ると平地は少なくトンネルが目白押しだけにがけ崩れのリスクは高い。
電鉄側もそんな地理特性は百も承知だろうし過去に何回も小さな事故を経験してきたため防災対策は十分だったハズだがあの豪雨には勝てなかったようだ。
たしかにあんなに激しい雨は此処に住んで30年近くで初めてのことだ。
これだけ異常気象が当たり前になっている昨今あらゆる点で想定レベルを見直ししなければいけないように思う。
地震も、雨も、風も、雪も。
災害は忘れた頃にやってくる。


東京駅のリニューアルに思う

2012年09月25日 | 日記
東京駅のリニューアルが完成し近くお披露目になるようだ。
随分長い間テント姿を何度も見ていたのでようやくという感じである。
古今東西、鉄道駅はその都市の顔と言っていいだろう。
空港とか港湾もそうかもしれないがやはり鉄道駅には彼らには適わない何かがある。
さらに都市に一つということであれば東京ではもう東京駅しかない。
その東京駅が巨額の500億円を投じて100年前の姿を取り戻したのだ。
100年前といえば日露戦争と第一次世界大戦の狭間、多くの市民はどんな高揚感を持って壮大な駅舎を目にしたのだろう。
恐らく今日の東京スカイツリーもとても及ばないのではと思わせる。
近いうちに機会を見てゆっくり対面したいものだ。
ディテールも含めて・・・。

大相撲・日馬富士の全勝優勝に思う

2012年09月24日 | 日記
大相撲秋場所千秋楽の結びの一番はなかなか見応えのある取組みだった。
結果は大関・日馬富士が横綱・白鵬を大熱戦の末土俵上でねじ伏せ全勝優勝を飾ったのだが日馬富士が場所中何度も口にした「全身全霊」という言葉が今だに印象に残っている。
大相撲も八百長だの薬物だの色々不祥事が続いたがこれらを払拭できるのは昨日のような熱のこもった直向なプレイだけなのだ。
久々の新横綱誕生だがこれで大相撲人気も盛り上がるのではないか、・・・早く東西正横綱の埋まった番付を見たいものである。
一つ物足らないのは日本人2大関の昇進後の成績だ。
ここまで来たのだからそれこそ「全身全霊」で精進を重ね国技の最高位を極めて欲しいものである。
たとえ小兵力士でも精神力と稽古で夢が実現できることを日馬富士は証明してくれたのだから。


巨人の3年ぶりペナントレース制覇に思う

2012年09月22日 | 日記
プロ野球セ・リーグの巨人がシーズン後半快進撃を続け3年ぶりにリーグ制覇を決めた。
まずは祝意を表したいところだがなぜかスッキリしない。
というのも巨人は今季ソフトバンク・ホークスからエース級2人(杉内、ホールトン)、横浜(現DeNA)ベイスターズから4番打者(村田)というかって例のない大型補強をしていた一方で日本球界から米大リーグに活躍の場を求めた有力選手が相次いだため相対的に巨人の戦力が大きく高まったためだ。
選手個々の「ゆくゆくは伝統あるチームで」「一度は優勝を味わいたい」などの気持ちは分からない訳ではないがあまりにもチーム間の戦力に差が生まれれば球趣を損ねるのは自明だ。
巨人が仮にも球界の盟主を自認するのであれば球界全体のために目に余る戦力補強は自重すべきだと思う。
「(何をやっても)勝てばいい」というものではないだろう。
来年はさしたる補強なくして連覇を目指して欲しいものだ。

民主党の代表再選に思う

2012年09月21日 | 日記
本日行われた民主党の代表選で現職が約70%の支持を受け再選された。
これでひとまず二大政党のうち一つのトップが決定、来週予定されている自民党総裁選の結果を待つことになったが同時に衆院解散・総選挙がより現実味を帯びることになった。
いま野田首相が考える「残務」とは一体何だろう。
やらなければいけない懸案事項は山ほどあると思うが解散総選挙まで残された時間は少い。
同時並行的にかつ優先度を考慮しながら各課題に対応しなくてはならないがいずれにせよイバラの道が続くに違いない。
一つ気になったのは今回の選挙戦でも各候補は相も変わらず「挙党一致」を連発していたことだ。
野田首相もまた「ノーサイドにしましょう、もう」を繰り返すのだろうか。
そもそも消費増税やTPPなどへの対応を巡りあれだけ論争しておきながら果たして全ての政策で全党一致など出来るのか。
もう出来もしない口約束など止めて政策ごとに野党の協力を得ながら政治を前進させたらよい。
あの消費増税だって自民党も元来推進していたはずだから三党合意などなくとも実現できたのではないかと思うのである。






中国の反日デモ鎮静化に思う

2012年09月20日 | 日記
中国国内の100都市以上で燃え盛った反日の嵐がようやく鎮静化してきたとのことだ。
さすがにこれ以上の騒動は国際対面上まずいと中国当局が判断、活動家の摘発を始めたことが寄与したようだが実は領土問題はこれからが正念場だ。
当局がいくらデモの取締りを強化するといってもとても領土権を放棄するとは思えない。
領土権を巡ってのにらみ合いは些かも緩んでいないのだ。
今の日本政府に粘り強い外交力が残っているか若干心配である。
差し当たり行わねばならないことは現地の日系企業が受けた被害の賠償請求である。
一部の報道では「請求する方向で検討中」とあるが今後の領有権交渉を有利に進めるためにもここは一歩たりとも譲歩すべきではない。
破壊や略奪行為による損失は当然だが休業補償だって交渉のテーブルに載せたらいいのではないか。
尖閣諸島周辺の監視と領海侵犯排除はいうまでもない。