グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

豊洲市場用地の汚染水再調査に思う

2017年01月31日 | 日記
豊洲新市場の汚染水調査結果が世間の耳目を集めている。
たしかに環境基準を大幅に上回る調査結果とあればいやが上にも関心は高まる。
ゆえにここにきて再度厳格な調査は必至なのだがただいつまでも移転問題を先送りするわけにはいかないだろう。
無論再調査は必要なのだが今後は結論を出すことを念頭に置いた調査の仕方が重要だろう。
何故突然とてつもない汚染データが検出されたのか、人体への有害度はいかほどなのか、水質汚染を市場のオペレーションから分断する手段があるのかないのか、等々調査結果の収集だけにとどまらず豊洲の移転可否判断につながる諸々の分析作業が欠かせないと思う。
風評被害を恐れるあまり豊洲移転を絶望視する向きもあるようだがもし移転プランを貫徹するのであればこれらの根強い不安を完全に払拭するだけの説得力あるデータ、論拠が求められる。
いずれにせよ残された時間は少ない。
市場関係者の徹底したコンセンサス作りを期待したい。

SNS分析は投資判断に有効か?

2017年01月30日 | 日記
SNSの書き込み内容を分析しその結果を投資情報として顧客に提供するサービスが証券会社で検討されているようである。
今やSNSは企業の業績などにプラス面でもマイナス面でも決して無視することができない、相当な影響力を持つものに成長してきたので上記のようなサービスが現出するのも当然の成り行きかも知れない。
SNS分析データがどの程度投資判断に有効になのか大変興味深い。
一つ気になるのはSNS書き込み内容の信ぴょう性チェックである。
世に株価の意図的な変動を狙った風評流布は枚挙にいとまがない。
SNSの中に犯罪性のある書き込みが紛れ込まないという保証はない。
AIを駆使して全て除去できるというのなら先ずは一安心なのだがそうはいかないだろう。
それでもSNSを通じて情報弱者たる個人顧客が投資先企業を取り巻く大きな環境変化やうねりをキャッチできるようになればそれはそれで有力な判断基準になるだろう。
AIの進歩も見てみたい気がする・・・。
SNS、そしてAIが証券会社の顧客獲得に、あるいは個人投資家の顧客満足度向上にどれだけ役立つのだろうか・・・、効用、可能性を推し量るいいチャンスになるようだ。



民進党の国会対応に思う

2017年01月29日 | 日記
民進党の国会対応が気にかかっている。
たしか対案提出政党に生まれ変わると聞いていたが一向変わった感じがしないのである。
先日も本会議で「文科省の天下り問題が解決していない」という理由でたしか予算関連の案件だったと思うが反対票を投じていた。
天下り問題が予算と全く関係がないとは言えないだろうし無論放置していいというものではないがやはり予算案の審議と天下り問題の追及は切り離した方がいい。
これでは何でもかんでも反対という一時期の某政党と変わりがない。
常に対案を持って論戦を挑むというのが政権交代を窺う野党第一党の基本スタンスだと思うが首をかしげたくなるようなシーンに出くわすことが多い。
民進党のセンセイ方は既に十分対案をぶつけているとでも認識しているのだろうか。
さしもの自民一強体制も翳りが出てきている。
ある意味チャンス到来なのだから民進党がもっと発奮し日本の政界全体に緊張感をもたらして欲しいと思う。
そのヒントは米新大統領や東京都知事の行動にもあるはずだ。

プレミアム・フライディは経済活性化に寄与するか?

2017年01月28日 | 日記
いよいよ来月から第4金曜日が「プレミアム・フライディ」とかで午後3時に多くの職場で終業ベルが鳴る(ということが推奨される)ようだ。
いやはや政策立案者はいろいろ考えるものだ。(笑)
「プレミアム・フライディ」構想を聞いて先ず思い出したのがその昔の土曜日半ドン制だ。
そう、筆者が会社に入った頃はまだ土曜日が出勤日で正午までが勤務時間だったが「プレミアム・フライディ」も意外とこんな雰囲気なのではないだろうか。
当時は仕事もそこそこによく雀荘にしけこんだものだが果たして「プレミアム・フライディ」にはどんなライフスタイルが現出するのだろうか。
飲食業界やサービス業界などでは早速特別メニューを開発し受け入れ準備に余念がないようだがこんなことはその昔の土曜日には見られなかった。
逆に言えば当時は特別な準備がなくとも関連業界は賑わったのだが当世は相当営業努力をしなければ客を呼べない、といったところかもしれない。
ヒマは出来ても可処分所得はあまり増えてはいない、仮に増えたとしても将来不安もあるしねぇ・・・という声も聞こえてくる。
意外とささやかな家族サービスや休養などにウイークエンドタイムが充当されてしまうかも・・・。
「プレミアム・フライディ」が思惑通り経済活性化に寄与するか否かは春闘の賃上げ幅(90%)と消費者向け関連業界の営業努力(10%)にかかっている。


米国大統領の大統領令乱発に思う

2017年01月27日 | 日記
20日に新たに就任した米国大統領が大統領令を頻発している。
選挙期間中の氏の過激な発言は何が何でも目立たなければならない泡沫候補ゆえのパフォーマンスではないかと理解していたが現実に当選し就任してみるとこれが本心だったことが分かる。
大統領職に就任するやいなやセキを切ったように従来からの過激な発言を裏付ける大統領令を乱発しているのはある意味「有言実行」なのだが現実にこれだけの保護主義を突き付けられると先行きが心配になる。
つい先だってもメキシコとの国境に現行のフェンスに加えGreat Wallを建設するという大統領令に署名していた。
しかもその建設コストは全額メキシコに支払わせるという。
結局その言及のせいでセットされていた米墨トップ会談が中止になりそうである。
と、今度はシリアなどからの難民の無期限入国禁止あるいは受入れ制限である。
世界最大の経済大国の国際社会からの離脱はグローバリゼーションに水差すもので人類全体にとってマイナスにしかならない。
さすがに米国の良識や矜持がこんな状況を永く放置することはないだろう。
米議会は今後大統領支持派VS非支持派の構図で議論が展開されていくのではないか。
共和党VS民主党の構図は過去のものになりそうである。


ヒト型ロボットの実用化に思う

2017年01月25日 | 日記
ソフトバンク・グループのヒト型ロボットPepper君 が高齢者や子どもたちを相手に存在感を発揮しているようだ。
孤独に陥りがちなお年寄りにとって適度な間合いで接してくれるPepper 君が評判だ。
「人間に見られるウラオモテがPepper 君にはないから安心して接することができる」という評価は興味深い。
ヒト型ロボットも成長途上なのだが現レベルでも高齢者を十分楽しませてくれているようである。
子どもたちに対してもラジオ体操のリーダー役くらいはできそうだ。
そうそう以前どこかの外食チェーンの店頭でPepper君がお客の呼び込みをやっていたが当方の顔を見上げる可愛い仕草が忘れられない。
「どこまでわが表情を読んでいるのだろうか」と思い、ちょっと戦慄したものだ。(笑)
もしかしたら今年が「ヒト型ロボット実用化元年」と呼ばれるようになるのかもしれない。
子供の成長を見守るような気がしないでもない。(笑)



米国のIT人材渇望状況に思う

2017年01月24日 | 日記
米国で今IT人材の逼迫が顕著になりつつあり「経済成長にも影を落としそうだ」との懸念が広がっている。
IT業界の巨人であるIBMも専門学校生など非大学出身者が既に採用の中核になっているようだが産業界全体で相当思い切った対応を強いられるかもしれない。
過去からの延長だけではどうにもならないということなのだ。
結局は各企業がシステムの優先度をつけるなり、自社内での人材養成に力を入れるとか、IBMのように採用のパイを広げるなど、あらゆる方法で間に合わせる以外に道はない。
ふと思ったのだが米国は従来よりインドなどからITリテラシーの高い人材を集めこの分野の人材不足を補完してきた。
保護主義を掲げる新大統領がこのような状況に関しどんな政策を打ち出すのか、やっぱり規制や排除を強化するのか、・・・大変興味深いねぇ。
グローバリゼーションの時計の針を戻すのはそんなに容易なことではない。
意外と「アメリカ第一」は骨抜きになっていくのかも・・・?



大相撲稀勢の里の横綱昇進内定に思う

2017年01月23日 | 日記
大関稀勢の里が初場所で初優勝を果たし横綱昇進に王手をかけた。
それにしても千秋楽の横綱白鵬戦はどちらが上位者か分からないほど自信に満ちたものだった。
白鵬があれほど遮二無二攻め立てた姿を見たのは初めてだが稀勢の里があれほど土俵際での粘りを見せたのも初めてだった。
あの1勝が横綱昇進を決定づけたと思う。
もしあの気迫の1勝がなければいくら昨年間最多勝(69勝)といえども横審の推挙は得られなかったハズだ。
それでも19年ぶりに誕生する日本人横綱には相当なプレッシャーがかかってくるくるだろう。
何といっても大相撲は日本の国技を標榜しているわけだからねぇ・・・。
プレッシャーを撥ね返すには白星しかない。
新横綱はあの白鵬戦を終生忘れることなく土俵に上ってほしい。
ケガには強いようだからあまり心配はしていない。
「これからまだ強くなれる」という言もよし。
ガンバレ、日本人横綱!



回転すしの進化に思う

2017年01月22日 | 日記
栄枯盛衰の激しい外食業界にあって今回転すし業界の進化と成長が目覚ましい。
何が凄いかって・・・?
とにかく回転すしレストランはもはや寿司屋であって寿司屋ではないのである。
大手の回転すしチェーンのカウンターに座れば寿司はおろか麺類でも丼でも天ぷらでも何でもオーダーできるのである。
無論デザート類も充実している。
ココナツの実を容器にしてそのジュースを提供する店舗もあるようだ。
期間限定メニューや高級ネタなども怠りない。
その割に価格がリーズナブルなのはITを駆使した注文システムと外国人労働力の活用なのだろう(と勝手に推測している)。
私が時々行く回転すし店は米軍関係者など外国人客も多い。
言葉の障壁もなく多彩なメニューを楽しむのに絶好の業態なのである。
ということは海外マーケットでも十分通用するということだ。
現在の回転すしビジネスモデルはなかなか良くできている。
今後の成長ポテンシャルは海外も含めまだ十分あるといっていいだろう。




首相の長大な施政方針演説に思う

2017年01月21日 | 日記
昨日第193通常国会が召集され女性議員の和服姿など国会議場は華やかな光景に包まれた。
それはそうとして冒頭に行われた首相の施政方針演説は長かった。
あれだけ長いと集中心は切れてしまう。
自民党席のベテラン議員などには居眠りも散見されたが首相は素知らぬふりで演説を続ける。
野党議員は堪らず議長席付近に集まり議長、副議長に抗議だか相談だかをしていたようだったがこれも何の効果もなかった。
ここまでこると何やら首相の姿が滑稽に見えてくる。
スピーチライターが推敲を重ねった結果なのか首相の強い意向が反映された結果なのか、作成プロセスは知る由もないが最後はもう「早く終わってくれよ」という気持ちになってしまった。
凡そ中身が欲張り過ぎだし引用している逸話も多すぎる。
今までさんざん聞かされた自画自賛がよく出てくるし野党に対する挑発も余計だ。
スピーチと何とかは短い方がいい。(笑)
方針演説(予告編)は簡潔に、国会審議(本編)は十分時間をかけて丁寧にやってもらいたいものである。