グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

名古屋の老舗デパート廃業に思う

2018年06月30日 | 日記
名古屋の中心部で長らく営業を続けてきた丸栄が廃業するという。
大学生時代を名古屋で過ごしたがあの頃、学業の合間によくあの辺りをウロウロしたものだ。
大学卒業後あまり名古屋に帰ったり立ち寄ったりする機会は少なかったがそれでも名古屋市の中心部である栄地区の思い出はいまも鮮明だ。
無論丸栄の存在も、だ。
その丸栄が廃業とは...、時代の流れを痛感せざるを得ない。
今、地方の百貨店はどこも苦境にあるというが名古屋のような大都市でも例外ではないということだろうか。
昨日のこのブログでも触れたがアマゾンなどのネット通販の勢いに押されていたのかもしれない。
郊外型のショッピングモールの集客力に徐々に都心の販売力を削がれていったのかもしれない。
インバウンド特需の恩恵にあずかることはなかったのか.....。
いずれにせよその昔馴染んだ店が幕を閉じるのは寂しい。
今まで丸栄のあった場所は今後どんな変貌を遂げるのだろうか。
中京地区の雄・名古屋を支える集客施設への変身を期待しているのは筆者だけではないだろう。

アマゾン・ジャパンの独走に思う

2018年06月29日 | 日記
先日日経MJの小売業売上ランキングを見ていてあらためてアマゾン・ジャパンの躍進ぶりを痛感させられた。
通販部門の第1位は当然なのだが第2位(セブン&アイHD)、第3位(ジャパネットHD )の売上高の約6、7倍ほど差があるのである。
しかも対前年比伸長率も13.6%と2桁の実績を残しているのだ。
一方でセブン&アイHDなどは傘下にカタログ通販会社を抱えているため通販部門だけを見ればトータルで前年割れなのである。
これではアマゾンと2位以下企業との差は詰まらない。
アマゾンは近く茨木に川崎に続く(ロボットを駆使した)最新の流通センターを稼働させる見通しだし地域配送能力をを向上させるための自前のネットワーク作りも怠りない。
当分アマゾンの一人勝ち状態は続くのではないか。
死角が見当たらないのである。
今のところ「アマゾン・エフェクト」という用語は日本の株式市場で取り沙汰されていることはないがそのうちに(本国より)伝搬してきそうだ。



相次ぐ少子化対応行き過ぎ発言に思う

2018年06月28日 | 日記
このところ国会議員の少子化傾向に対する行き過ぎた発言が物議を醸している。
曰く「新婚夫婦は必ず3人以上の子供を産み育てていただきたい」「子供を産まない選択は勝手な選択」等々。
政治家はこんなことを口にするよりは多くの国民が黙っていても子どもを産み育てたい、あるいは産み育てたくなるような体制や制度を作るのがミッションだろう。
客観的に見てもとても我が国が子育て環境が良くなっているという気がしない。
前出の発言議員にはまず「自らの問題としてどれだけその役割を果たし何を実現してきたのか、そして子育て環境は今十分なのか否か」を自問してほしい。
それから歴代の少子化担当相も罪滅ぼしのためもっと蛮勇を振るってほしいと思う。
そういえばその昔「女性は産む機械」などというとてつもない女性蔑視発言もあったが子育て環境はその後あまり改善していないように思う。
本当に「発言だけならもう要らない」という感じである。

米ハーレーダビッドソンの生産一部国外移転に思う

2018年06月26日 | 日記
米国の国際的オートバイ・メーカーであるハーレーダビッドソン社が海外向けの生産を米国外に移転する意向を表明した。
トランプ米大統領の関税政策に対するEUの報復措置への対応とみられているがなかなか勇気のある行動である。
同社としては海外から調達している資材価格の高騰(米国の関税課税)の上に輸出する完成製品にさらなる販売価格高騰(EUの関税課税)が課せられる訳だからEU向けビジネスはいわばダブルパンチだ。
「これはとっても堪らない」ということで冒頭のような措置に相成ったようだ。
ただこれでは内製化推進を掲げるトランプ政権としては何をやっているのか分からない。(笑)
言うまでもなく世界の経済活動はグローバリゼーションが相当進んでいるので今のトランプ政策が本当に「アメリカ・ファースト」になっているかどうか・・・?
米国農産物の輸出もピンチだそうだ。
どうやら今までにない高度な国際間の産業連関分析が必要になってきたようである。

世論調査の内閣支持率10ポイント上昇に思う

2018年06月25日 | 日記
日経新聞・テレ東の直近の調査によれば内閣支持率は前月比で約10ポイント上昇し、4か月ぶりに不支持を上回ったとある。
筆者は特段現政権のシンパでもなければ敵対するものでもないがこの調査結果にはいささか首をかしげてしまった。
10ポイントの変化というのは明らかに有意義だがこの間一体何があったのだろう。
第一の支持理由は「国際感覚がある」(37%)なのだが米朝会談の結果拉致問題解決の糸口が見つかったことを評価しているのだろうか。
首相は北朝鮮側と直接交渉する意向を示しているが正直なところまだ何も進んでいないのである。
拉致問題以外に目立った成果や進展があったかというとこれも考えにくい。
第二の支持理由は「安定感がある」(36%)だがこれも偏に野党や自民党内のライバルの足の引っ張り合いによる、いわば消去法から派生したものであって政策実行力で勝ち取ったものではない。
その証拠に止むを得ず国会会期延長に追い込まれたのではないか。
詰まるところこの世論調査結果は国民の単なる願望の表れと言っていいのではないか。
自民党総裁選の日程がほぼ固まったようだが選挙の行方はまだ分からない。

wカップとインターネットの関わりに思う

2018年06月23日 | 日記
昨今、社会のあらゆる活動にインターネットが影響を及ぼすようになってきたが現在ロシアで行われているサッカー・ワールドカップについていえば本当に心配なことがある。
ゲームの中でミスを犯した選手がネット上で散々叩かれることがあまりに多いことだ。
選手だってわざと緩慢なプレーを行っている訳はないハズだがそれでも容赦ない罵声が浴びせられさらに同調するコメントが後に続く。
日本選手についても海外の選手についても同様の痕跡がある。
そして特に気がかりなのは対日本戦で試合開始早々レッドカード退場しチームの敗因を作ったコロンビアの選手について、である。
殺人予告まで出ているそうだがこれは冗談ではない。
以前実際にワールドカップでオウンゴールを犯した同国の選手がその後射殺されてしまったことがあるのだ。
「何もそこまで熱くなることはないのに」と思うのだがこれも国民性なのだろうか・・・。
インターネットとスポーツの関わりももう少し考えられていい。



株主総会今昔

2018年06月22日 | 日記
世はまさに株主総会真っ只中、来週一杯各社の総会が続く。
とはいえ、総会の在り方は刻々変化しているようだ。
その昔、株主総会は集中日に行われるのが常だった。
それは6月27,28日頃だったか・・・。
今はかなり分散化が進み筆者が案内を受ける3月期決算会社4社はいずれも開催日が異なる。
一昔前とは隔世の感がある。
ただ多くの会社が用意していた「お土産」は廃止する会社が増えてきた。
時々「お土産」の復活を求める株主発言を耳にするが経営陣の決まり文句は「配当増加で報いたい」だ。
実際増配企業は増えている。
株主優待実施企業も増えているので「お土産」を求める声は萎んでいきそうだ。
そうそう、投資ファンドなど「物言う株主」の台頭も大きな変化と言っていいだろう。
小口株主だってインターネットを通じて議決権に参加するようになってきた。
企業経営に緊張感が生まれるのはいい。
経営陣は従来以上にオープンな企業統治が必要になろう。


9 四半期ぶりのマイナス成長に思う

2018年06月21日 | 日記
内閣府の発表によれば今1-3月期のGDPがマイナスに転じたということだ。
消費増税を控え、あるいは総裁選3選を目指す首相にとって頭の痛いデータになるのかもしれない。
首相を金融面から支える日銀総裁も今やデフレ脱却に時間がかかる旨発言しているようだ。
なかなか経済の好循環も難しいものだ。
企業の好業績と内部留保の積み増しは進んでいるようだから条件はある程度整っているのだがそこからがうまくいかない。
政府は以前目立った賃上げを実施した企業を公表したことがあったがそれでも大きな輪に広がることはなかった。
やっぱり内部留保金に重税を課すしかないか・・・。
それに国民の中に広がる貧富格差も気になるねぇ。
中所得者層に対する減税というのも先々のことを考えると現実的ではない。
後は将来不安の除去だが実はこれが一番の難題なのだ。
団塊世代の一斉リタイアは既定だからねぇ。
外需に目を向ければ米国の保護主義が重くのしかかる。
先日公表した骨太の方針2018では間に合わない。
首相は新たな現況打開策が必要になるのではなかろうか。



加計学園理事長の緊急記者会見に思う

2018年06月20日 | 日記
昨日突然加計学園理事長が記者会見するというニュースが飛び込んできた。
獣医学部新設に関する一連の疑惑が取り沙汰されるようになって初めて公の場に姿を見せたわけだがどうにも釈然としないことが多い。
会見実施告知は開催時間の2時間前だったが開催場所が地方都市であれば大方の在京メディアは時間的に間に合わない。
記者会見形態も立ち話スタイルでしかも時間制限付きだから最初からメディアと真摯に向き合おうとする姿勢などまるで見られなかった。
再発防止策も何もない。
ただ「これから行っていく」と言うだけである。
結局言いたかったことは形ばかりの謝罪と関係者の処分についてだけだった。
残念ながらこれでは何もやらなかったのと大差ない。
「なぜここまでメディア対応が遅れたのか」という記者からの質問に「多忙」を理由に挙げていたが額面通り受け取った視聴者は誰もいないだろう。
付け刃の対応は往々にして逆効果を生むものだ。


参議院定数改正案に思う

2018年06月19日 | 日記
いいささか旧聞になるが先日の自民党の参議院定数6増(案)にはあきれてしまった。
人口減少が進む中で議席数を増やすことにはどうにも理解ができない。
議席を増やす理由が人口減少県選出議員の救済のためと聞いてなおさらである。
政治は、国会は、議員のためにあるわけではなく国民のためにある。
ただでさえ財政再建は遠のきつつあるのにこんなことをしていれば何時まで経っても追いつかない。
たしか維新の党(会?)だかは以前から定数削減を主張していたが今回の自民党案はまさに時代に逆行するものだ。
国民より仲間うちを大事にする議員はその資格なしだ。
自民党諸氏の良識と覚醒を呼び戻したいと思う国民は決して少なくない。
今日の格言は「驕れるものは久しからず」にしたい。