グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

根が深い会食問題・会食文化に思う

2021年03月30日 | 社会

またしても官庁の会食問題が明らかになった。

しかもコロナ禍対策の司令塔である厚労省での出来事なのである。

参加人数は23人、会合は深夜まで及んだ、マスクをしながらの会食ではなかった、会場はアクリル板もなかった、と聞いて唖然とする以外なすすべはなかった。

さすがに一般民間企業でももう少し遵法意識が残っているのではないかと思ってしまう。

司令塔がこの体たらくでは誰も一生懸命協力しようなどという気持ちも失せてしまうし行政がいくら口酸っぱく懇請しても空転してしまうというものだ。

それにしても会食問題さらに言えば我が国の会食文化と言うのは根が深い。

これだけ言ってもブレーキが利かないわけだからねぇ・・・。

かくなる上は一体何をやったらいいのだろう?

会食参加者の厳罰化?、徹底的な飲食事業者の取締り? 感染防御対策の重装備化? うーん、どれもねぇ・・・。

基本は個人のモラルや社会への責任感なのだがこれが随分薄弱なものになってしまった。

こんな状態では五輪の開催など「とても、とても」と思わざるを得ない。

時の為政者はどう考えているのだろうか・・・。

 


サイボウズの取締役17人選任に思う

2021年03月28日 | 経済

グループウェア大手のサイボウズが本日行われた株主総会で新たに17人の取締役を選出した。

この17人というのはたしか社員からの自薦組であって中には新卒1、2年生も含まれている。

ふと「取締役って何だろう」と考えてしまった。

取締役というのは商法上の責任が生じるものと理解しているがそれに見合う権限が付与されるのだろうか。

経営組織というのはいくらフラット化が進んでいるとはいえ最低限の上下関係はあるだろう。

恐らく今回の新任取締役は組織管理とは別物で報酬関係もほとんど考慮されないものと勝手に理解している。

もしも日常の業務管理と取締役の職掌を絡ませるようなことになればこういう組織は決してうまくいかないと思うからだ。

つまり新任取締役の多くは日常業務とは別に会社全体の執行に関わりその責任権限範囲の中で責任を負うというものだ。

取締役というのは多くのビジネスマンにとって夢のポストだろうから社員のモラルアップには有効だと思うが本制度の継続には①株主の承認②一年後の役員改選のやり方、がカギを握るのではないか。

壮大な社会実験の答えは来年の今頃に見えてくる。

 


プロ野球・トレード選手の活躍に思う

2021年03月27日 | 社会

かってプロ野球・読売巨人軍のトレード方針があまりにも自チーム・ファーストに偏しており、球界の盟主としてもう少し自制的であるべきだと書いたことがある。(2020.12.18)

基本的に今のその意識は変わっていないが昨日からの始まったDeNA×巨人戦を見ていてうれしいことがあった。

それは巨人からDeNAに移籍した田中俊太選手の第1戦の望外の大活躍である。

何とチーム全体の全得点7点の内6点をたたき出したのだ。

こんな活躍は巨人時代にあったのだろうか・・・、残念ながら筆者にそんな記憶はない。(笑)

と思っていたら今度は第2戦でDeNAから巨人に移籍した梶谷外野手が田中に負けじと勝利を決定づける満塁ホーマーを放った。

むろんこれで今回のトレードは等価交換だったという積りはないが新天地で活躍する選手を見ることはいいものだ。

慣れない環境でプレッシャーもあるだろう。

そんな中での彼らの活躍に元気をもらう同輩も多いはずだ。

たとえ球場に行けなくとも応援するよッ。

 

 

 


帝国ホテルの超大型投資に思う

2021年03月26日 | 経済

帝国ホテルが旗艦・帝国ホテル東京の建て替えを発表した。

その投資金額が2500億円、直近の売上高の5年分と聞いて驚いた。

筆者が育った製造業とは業態が異なるのでそのまま比較はできないがザックリ言えば原価ゼロで営業を続けても投下資本の回収に5年掛かる、原価率50%であればその2倍、原価率90%であればその10倍掛かるということになるのだろう。

さらにもう一つ考えなければならないことにコロナ禍の影響がいつまで残るのか、がある。

コロナ対策専門家によれば「終息までまだ数年かかる」という見方もあるようだからホテルの基本営業指標である稼働率もなかなか見通しが難しい。

という訳で今回の意思決定は相当重大なものだったに違いない。

かといって先送りすればいいというものでもない。

ライバルのホテルオークラも建替えた、新たに外資系高級ホテルも上陸してくる、・・・これで日比谷一帯も大きく変わるかもしれない。

現在のホテルがなくなるのも寂しいがどんなホテルに生まれ変わるのか、が楽しみでもある。

そして経営者にとって「大きな意思決定はするもしないのもリスクが一杯」である。

 

 


マイナンバーカードの保険証代替トライアル失敗に思う

2021年03月25日 | 政治

厚労省が保険証の代わりにマイナンバーカードを利用するシステムについて本格運用時期の先送りを決定した。

当初はこの3月中に開始を予定していたのだが試行過程でデータ入力に誤りがありテストが首尾よく行われなかったのだ。

このシステムがうまく軌道に乗ればクリニックや薬局に行く際(マイナンバーカードがあれば)わざわざ保険証を持参する必要がなくなるので内心期待していたのだが本当にガッカリだ。

この程度のシステム統合さえ上手くいかないということになれば先が思いやられる。

昨日の当欄でも触れたがこれも役所だか保険組合だかの気の緩みが起因しているように思う。

残念ながら行政や組織のトップがいくら気の引き締めを口にしてもその当人が緩んでいれば聞く方もそれなりの対応しかしないだろう。

「魚は頭から腐る」という格言もある。

一体何時になったら日本は最低限の士気と緊張を取り戻せるのか、そしてそれを実現できるリーダーは誰たちなのだろう。

先ずは政府の率先垂範なのだが誰がどう動く?

「何、誰も動かない」って?・・・それはないぜ。

 


「一億総緩み社会」の現状を憂う

2021年03月24日 | 社会

久し振りに会った知人が先日鎌倉に立ち寄った際に見た小町通りの雑踏をやや興奮気味に紹介していた。

彼によれば「緊急事態宣言も何のその、マスクはしているものの多くの観光客がまるで何もなかったのようにそぞろ歩きを楽しんでいた」とのことだ。

長引くコロナ禍の中で自粛も我慢も限界にきているのか、それとも「自分だけは大丈夫だろう」という妙な安心感が行動を弛緩させているのだろうか、・・・打つ手がなかなか見当たらないねぇ。

かと思えば今日は自民党の政調会長が政府提出法案に誤字等のミスが目立っているとして各省庁の責任者を呼んで厳重注意をしていた。

誤字など極めて単純なミスが多くの省庁で頻発するなんてあまり聞いたことがない。

これではとても「優秀な日本の官僚」とは呼べない。

さて、政治家は政治家で接待あり、深夜飲み会あり、買収あり、依怙贔屓あり、「説明責任」以外は何でもありの状態を晒している。

全くもってかってのスローガンである「一億総活躍社会」は「一億総緩み社会」に変質してしまったねぇ。

もしその原因が巷間囁かれるように自民党の長期政権とその後継にあるとしたらその打開策はやっぱり「人心一新」しかないだろう。

もう「路線の継承」からは一刻も早く決別した方がいい。

 


河井元法相の議員辞職表明に思う

2021年03月23日 | 政治

買収容疑で長らく収監、その後保釈されていた河井元法相が容疑を認め併せて議員辞職を表明したとのことだ。

ごく最近まで容疑を否認し弁護士を交代させるなど裁判そのものにも徹底抗戦の姿勢を見せていたのでやや驚きである。

一体彼に何が起きたのだろうか。

保釈後教会の神父から指導があったとか、補欠選挙の日程を考えたうえ、だとか諸説あるがいずれにせよ真相を明らかにするのが今求められている最大、唯一の使命だと思う。

とりわけ1億5千万円という選挙資金が妻の選挙活動時に党本部からどんな経緯でもたらされたのか、再発防止の観点からしても是非とも白日の下に晒して欲しいものだ。 

今回自らの行為により政治生命を絶たれたりあるいは窮地に追い込まれている同志も多数いる。

今回の決断は遅きに失したがせめてもの罪滅ぼしだ、生まれ変わって出直して欲しい。

 

 


グローバルダイニング社の東京都提訴に思う

2021年03月22日 | 政治

多くの人気レストランを運営するグローバルダイニング社がコロナ特措法に関わる時短営業命令は違法として東京都を提訴していた。

損害賠償請求額が104円と聞いて原告側の意図が分かった気がした。

提訴された東京都知事は「特措法に基づいて行ったこと」と冷ややかとも強気ともいえるようなコメントを残していたが今回の時短営業命令発布先27店の内26店がグローバルダイニング社だったことを鑑みるに訴訟の行方はなかなか興味深い。

それはそうとして今回の訴訟劇の遠因には行政の用意した時短協力金制度の不備があるのではないか。

当初行政が準備した時短協力金は規模は関係なく1社1日6万円だったかな?…これにはあまりにも不合理だという声が上がった。

その後「支給は会社単位ではなく店舗当たり」と変更されたがそれでも店舗の規模の大小などは反映されないため事業者側の不満は解消されないまま残った。

残念ながら時短協力金制度はそれ以降変わっていない。

たしかに事業規模を反映した個別の時短協力金の算出は難しいかもしれないが現行ルールはあまりに雑で不公平なのだ。

過去の税務申告データ等を利用したもう少しリーズナブルな時短協力金制度が機能していればグローバルダイニング社の今回の訴訟はなかったのではないかと思っている。


千葉県知事選の結果に思う

2021年03月21日 | 政治

本日千葉県知事選が行われ前千葉市長の熊谷氏が早々に当選確実となった。

それにしても現知事の執務姿勢はひどかった。

台風の最中に自宅の様子を見に行っておきながら「近隣地域の被害状況視察を行っていた」との強弁を崩さなかった。

県内各地で被害が発生しているにも関わらず、だ。

あれでは大方の県民の支持は得られないだろう。

結局4期目出馬の道は絶たれた。

その後自民党は全スポーツ庁長官の鈴木大地氏擁立に動いたが大御所の「現状のままでは(出馬の意向を鮮明にしていた)熊谷候補に勝てない」との助言とも圧力とも受け止められる一言で雲散霧消してしまった。

この時点で千葉市長の県知事当選が確定したように思う。

さて分裂選挙を余儀なくされた自民党は今後補選等にどう臨んでいくのだろうか。

候補者の人選、見極め、絞り込みが今まで以上に重要になっているようだ。

 

 

 


岩盤浴初体験の記

2021年03月20日 | 日記

昨日生まれて初めて「岩盤浴」なるものを体験した。

20年来通っていたフィットネスクラブが改装・再オープンまで1年間休業するとのことで別のジムに暫定的に移ったのだがこの新しいジムが岩盤浴施設を併設していたのだ。

筆者はもともとサウナに執心していて心臓手術を受けるまでは頻繁に楽しんでいたのだが術後はさすがに怖くて8年間ずーっと封印してきた。

そして先日新しいジムのスタッフと雑談していて岩盤浴のお試しを勧められたのだった。

なんとスタッフは「岩盤浴は発汗作用がない」と言うではないか。

にわかに信じられなかったが元々サウナにも未練があったくらいだったので恐るおそる体験することにした。

それが、それが、なかなかマイルドで快適なのだ。

サウナほど気温が高くないのでしばらく居てもじっとり汗ばみはしたがサウナみたいに汗が吹き出るなんてことはない。

しかも横になっているので「このまま眠ってしまいたい」と思ってしまった。(実は危うく寝込んでしまうところだった(笑))

この程度の温度差なら既往症を慮ることはないだろう、そして「これならやってみよう」と思ったことだった。

何事もやってみるもんだねぇ・・・。