グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

女性タレントのスキャンダル報道に思う(その2)

2016年01月31日 | 日記

スキャンダルが報じられてから当女性タレントのメディアでの露出がすっかり減ってしまった。

既にCMの契約も大半が打切られ、家族などによれば当人は食欲もなく憔悴しきっているとのことだ。

全くお気の毒としか言いようがないが自ら蒔いた種であることも事実である。

それにあの記者会見はいかにも中途半端だった。

疑惑発覚後速やかに行ったことは評価できるが質問を全く受け付けず一方的に切り上げてしまったことにCMスポンサーをはじめメディアや視聴者はかえって不信感を抱いたようだ。

併せて相手の男性ミュージシャンの対応も拙かった。

その後のコンサートの冒頭で簡単に謝罪したものの反省は感じられなかった。

二人とももう立派な社会人でかつ有名人なのだからそれなりの説明責任が求められると思う。

それにしてもSNS内容はその後も漏れっ放しだが出所は相変わらず不明のままである。

利用者も取締る側も情報セキュリティに関する能力と対策をさらに高めていかなければならない。

 

 


日銀のマイナス金利制度導入に思う

2016年01月29日 | 日記

日銀が追加金融緩和策として史上初のマイナス金利制度を導入するとのことだ。

「やれることは何でもやる」が口癖の現総裁らしいサプライズである。

間違いなく金融緩和は進むだろうが(ゼロ金利ではなく)マイナス金利というのはどうも違和感が先に立ってしまう。

考え方が古いといわれるかもしれないがカネを預けると逆に手数料が発生する、うーん・・・・。

これもそれも例のインフレ目標2%がなかなか達成されない焦りがあるに違いない。

2%の数値目標も単に金利政策だけに頼るのは如何なものか。

企業の内部留保もあれだけ積み上がっている。

金利が今より下がったからといって新たな資金需要が生まれるとも思えない。

2%のインフレ目標は一度リセットし新たな政策課題に取り組むべき時期が来ているのではないかと思う。

 


東芝の旧経営陣提訴方針に思う(その2)

2016年01月28日 | 日記

東芝が不正会計処理問題に絡み旧経営陣に対して起こした訴訟でその賠償請求額を当初の3億円から32億円に引き上げた。

当初の請求額3億円はいかにも低いと感じていた(笑)がやはり慣れ合いや温情は通用しなかったようだ。

とにかくこの訴訟問題はなかなか複雑だ。

金額もさることながら訴訟の対象も当初の5人(社長経験者3人、CFO2人)でいいのか・・・、現経営陣だって不正行為を(主導したとは言えないまでも)黙認していた可能性は十分考えられる。

その現経営陣も既に株主などの利害関係者から訴訟を起こされているのである。

単に旧経営陣の賠償請求額引き上げだけでことは収まらないだろう。

まかり間違えば現経営陣に火の粉が降りかかってくるかもしれない。

以前にも書いたがこの訴訟問題はもう一段高いところから俯瞰して真相をあぶり出す必要があるのではないか。


経済財政相の金銭疑惑浮上に思う

2016年01月27日 | 日記

経済財政相に深刻な金銭疑惑スキャンダルが持ち上がっている。

「贈収賄は低文化度のバロメーター」とも言われているのでこのような疑惑が浮上したこと自体ガッカリだ。

当の経済財政相は明28日に記者会見を行い事実関係を説明するとしているので詳細はその結果を待ちたいが既に気がかりなことがいくつかある。

先日の記者会見で経財相は自身の金銭授受について「記憶があいまい…」とかで明確な否定はしなかったのだがこれは理解できない。

秘書のやったことならいざ知らず自身のことなら調査など待たずに事実関係を説明できるはずなのに「記憶を整理してみないと・・・」はないだろう。

これは「(面談時の録音テープがあるようなので)軽はずみな返答はできない」と言っているようなものでいわば金銭授受の事実を認めているのと同じだ。

週刊誌報道に内容が余りにも生々しく用意周到であったために自民党内に「経財相は罠に嵌められた」との同情論もあるがこれもおかしい。

仮におとり捜査であっても免罪にはなりえない。

まして今回の場合は告発者も実名なのだから自身の有罪性も不可避である。

録音テープやピン札連番記録の有無で大臣の説明内容が揺らぐようでは話にならない。

身に覚えがなければ完全否定以外に道はなかったのではないかと思うのである。

仮に声紋調査までいっても・・・。

 


雑誌記事の「老後必要資金1億円」に思う

2016年01月26日 | 日記

最近の雑誌記事に「老後に必要となる資金は1億円」というものがあった。

ふと脳裏をよぎったのが「果たしてどれだけの国民がこれを準備できるのだろうか」という疑問だ。

マスメディアの性として危機感を煽って世論を盛り上げたい気持ちは分からないでもないが余りに高いハードルはかえってモチベーションを下げるのではないかと心配だ。

1億円といえば平均の給与所得者の生涯賃金の30%から50%に充当するのではないか。

いくら利殖が得意であっても65歳までに1億円蓄財できる給与所得者はよほど幸運に恵まれたものと言わざるを得ない。

「バラ色の絵を描いて、とにかく明るく・・・」という積りはないがもう少し現実的な目標の提示はできないだろうか。

公的年金を如何ほどアテにできるのか、何歳まで主体的に生きるつもりなのか、非金融資産をどう考えるか、生活レベルをどのあたりに設定するか、などで老後必要資金は変わってくる。

ギリギリの数字が欲しいと思う今日この頃である。

 

 

 

 

 

 


国会議員は先生か?

2016年01月24日 | 日記

国会の委員会等におけるやりとりを見ていて感じることがある。

答弁者が質問者に対し「〇〇先生」を多用することがあることだ。

相手が年長者であったり大ベテランである場合はまだしも自分よりもはるかに若い、当選回数の少ない相手にも「〇〇先生」などの尊称で呼ぶことにはいささか違和感を感じてしまう。

どう考えても相手に敬意など抱いていないのに「〇〇先生」と呼ぶのは「おだてる見返りに(質問に)手心を加えてほしい」と言っているように見える。

あの慶応義塾でも先生と呼べるのは福沢諭吉さんだけでそれ以外にはどんなに実績のある教授であっても先生とは呼ばれない。

それに比して国会での「先生」は何と軽いことか。

やっぱり国会内での呼び名は「〇〇議員」や「〇〇大臣」がいいのではないか。

尊敬もしていない「〇〇先生」の乱用は聞き苦しい。

 


メキシコ麻薬王の脱獄劇に思う

2016年01月23日 | 日記

先日新聞各紙がメキシコの麻薬王ホアキン・グスマンの脱獄劇を報じていた。

何と彼は刑務所の独房から地下道を通って脱獄したという。

とても日本では考えられない破天荒などこか憎めない方法だから思わず笑ってしまった。

一体誰がどんな方法で、どれくらいの期間で秘密裏に1.数キロものトンネルを掘削したのか。

まさかグスマン自身が手を下した訳ではあるまい。

その後グスマン容疑者は警察関係者によって拘束されたようだから官憲のメンツは保たれたが再発防止策などの対策について続報はない。

グスマンは過去にも脱獄した前科を持っている。

また服役中も何不自由ない生活を送っていたという。

逃げる方も捕える方もどこかノンビリ・ムードが漂う。

国民性の違いと言ってしまえばそれまでなのだが何とおおらかなことか。

どこか羨ましい気もするのである。

 

 

 

 

 


東証株価の乱高下に思う

2016年01月22日 | 日記

年明けから株価の変動が激しい。

大発会は昔からご祝儀相場が付き物だったが最近はそうでもないらしい。

今年に入って日経平均は大まかに言って3000円下げ今日はまた1000円上げたというところだ。

やれやれ・・・・。

今日の日経新聞には「アベノミクス逆回転」の見出しが躍る。

日銀総裁は「やれることは何でもやる」が口ぐせだがやれることがまだ何か残っているのだろうか・・・。(笑)

正直なところ株価の行方は想像もつかない。

もっともこれが分かるようなら今頃はビリオネアになっていたハズだ。

「山高ければ谷深し」「まだはもうなり、もうはまだなり」「人の行く裏に道あり花の山」など株式投資にまつわる格言は多いが詰まる所株価は生き物だ。

上昇することもあれば下降することもある。

そして理由はいつも後付けだ。

個人は常に余裕資金でやったらいいと思う。

そして一喜一憂せずに優良株や好きな会社の株式を長期保有していくことが最善の道だろう。

 


軽井沢のバス事故と脱デフレとの関連に思う

2016年01月20日 | 日記

軽井沢でのバス事故は多くの教訓を残した。

特に行政指導がほとんど順守されていないことには驚かざるを得ない。

一体役所はどの程度現場の実態を把握していたのか聞いてみたくもなる。

ルールは決めればそれで終わりというものではない。

格安バスの跋扈を見れば役所が定めた委託基準価格が本当に機能しているか否かは容易に推察ができるのではないかと思うのだが・・・。

それにあれだけ熾烈な低価格競争の実態を見せつけられると本当にデフレを脱したのだろうかと思ってしまう。

旅行業界の世界だけではない。

外食だって、物販の現場でも低価格競争はよりシビアになっている気がしてならない。

結局デフレを脱したのは一部の世界であって多くの分野で経済格差は広がっているというのが正しい見方ではないだろうか。

 


産廃業者ルートの不正行為に思う(その2)

2016年01月20日 | 日記

有名カレーハウスのビーフカツ不正転売問題は実は氷山の一角に過ぎなかった。

例の産廃業者や製麺業者は製品不良や期限切れなどの廃棄すべき商品を数多く(?)取り扱っていた。

そしてその周辺にいわゆる闇のマーケットが蠢いていたことも判明した。

食の安全を確保するために社会全体がやるべきことは多い。

不正行為に対する法整備などもそうなのだが一方で不良商品をなくす品質管理の向上や売れ残りを極小化する現場管理の向上も重要だろう。

カレーハウスの所でもこんなに廃棄品が生まれていることなど想像すらしなかった。

廃棄品がなければ消費者にもっと商品を安く、あるいはサービスを向上させることが可能になるのだからカレーハウスなども今回の現実を自らの問題として真摯に受け止めるべきだ。

いささか酷な言い方になるが間接的に不正行為に与している位の反省が欲しいと思うのである。

「品切れ」や「売り切れ」を社会全体がもっと容認してもいいのではないか。