グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

ナマハゲのユネスコ無形文化遺産登録決定に思う

2018年11月30日 | 日記
秋田県男鹿市に古くから伝わるナマハゲを代表格にした「来訪神 仮面・仮装の神々」がユネスコの無形文化遺産として登録されることが正式に決定した。
今回対象となった10ヵ所の神々はいずれも過疎地といっていいような(中央から離れた)地域での活動であり伝承すら危ぶまれていた。
そんな中での登録決定ゆえ関係者の喜びはいかばかりだろうか・・・。
日本国民ですら今まで馴染みのなかった神々がいた。
それがいきなり海外にまで知られるようになった。
何といってもこのスポットライト効果は大きい。
実際には季節限定のイベントかもしれないが知名度は季節を忘れさせるかもしれない。
後継者問題も大きく改善していくことが期待される。
それにしてもどこの神々も迫力があるねぇ。
ビジュアル性も申し分ない。(笑)
ゆるキャラなどに頼らなくともよい。
インバウンドのスターたち、もっと、もっと暴れよう!!

ガチンコ対決満載の世の中に思う

2018年11月29日 | 日記
この週末に米中首脳会談が行われると米ホワイトハウスが発表していた。
米国の主張は貿易赤字の是正でありこれほど客観的で明確な論点はない。
中国側としても多少の譲歩はあるだろうが自国の経済成長も蔑ろにできない。
ゆえにこの米中首脳会談は本当のガチンコ勝負になるだろう。
ガチンコ勝負といえば日ロ間の平和条約いや領土交渉もついに期限が切られた。
これも両当事者とも国内世論を背景になかなか譲れない熾烈な交渉になるのではないか。
我が国にとっても仮に2島先行返還と言えども容易なことではないと思う。
ガチンコ勝負は何も国際間だけに限った話ではない。
我が国の首相官邸と沖縄県の間で交渉が続けられている辺野古移転問題はこの1か月間ただの一歩すら歩み寄りがなかった。
全くの平行線状態が続いており今だに落としどころが見つかっていない。
無論双方とも一歩たりとも譲る気配はない。
本当にガチンコ勝負があちこちで目につく時代になったねぇ・・・。

衆議院・法務委での入管法強行採決に思う

2018年11月27日 | 日記
本日衆院・法務委員会で入管法改正案が大荒れの中で通過したとのことだ。
またしてもこんな醜態が・・・、全く見たくない光景である。
この責任は与野党両者にあると思うがそれにしても何故来年4月までに仕上げなければならないのか、いまだに分からない。
もう一つ分からないのが首相の「これは移民政策ではない」という答弁である。
少子高齢化社会の到来が必至なのだから日本はいずれ移民人口に頼らざるを得ないだろう。
であれば今回の入管法改正を移民政策の手始めと位置づけたほうがいいのではないか。
無論希望者を全員受け入れるわけにはいかないので合理的な制限はあっていいが今のように人手不足対策のための法改正ということであればやはり(労働力の)調整弁という誹りは免れない。
首相が「移民政策ではない」と主張する背景はどこにあるのだろう。
やはり支持母体を刺激したくないということなのだろうか。
ふと米国の「白人至上主義」を連想してしまう。
そういえばつい先日もKKK幹部が日本の難民流入障壁を羨望視していた映像があった。
日本はこれからどちらの方向に進んでいくのだろう、と考えさせられる。

大阪万博の2025年開催決定に思う

2018年11月25日 | 日記
2025年の大阪万博開催が決定した。
パリに詰めていた開催誘致関係者の喜びようと言ったらなかった。(笑)
せっかくの朗報に水を差す積りはないがたしかパリは2025年の万博開催について途中で立候補を辞退している。
投資と見返りを冷静に分析・比較し結局この判断に落ち着いたのだろう。
翻って「大阪」の場合どんな試算があったのだろうか。
隣接地に誘致予定のIR施設との関連で判断が甘くなったというようなことはなかったか。
しかも投資コストの国・地方自治体・民間間の分担問題もまだコンセンサスは得られていない。
2025年という時期も正直に言ってそれまでに何が起きるか分からない。
「そんなことを言っていては何もできない」という声が聞こえてきそうだが現実にオリンピックも万博も先進国間で必ず誘致熱が高いわけではない。
大阪万博開催については後々後悔することがないよう早めにマスタープランを作成し利害関係者間で指先確認を行いながら詳細を詰めていく、あるいは進捗チェックしていくことが重要だ。
ところで東京オリンピック・パラリンピックの方はボランティア募集計画も含め順調に行っているんだろうねぇ・・・。(笑)

日本版ブラック・フライディに思う

2018年11月24日 | 日記
いつの間にか日本中の小売業者が「ブラック・フライディ」をセールス・キャンペーンの一つとして取り上げるようになった。
我が国では「ブラック」というのは「ブラックリスト」や「ブラック企業」などネガティブな意味で取上げられることが多かったがこの「ブラック・フライディ」だけは例外だ。
本家の米国では感謝祭(11月第4木曜日)の翌日がこの日に当たるのだが言わば自然発生的にこの「ブラック・フライディ」が生まれてきた。
それに比べて日本の「ブラック・フライディ」は感謝祭などという祝祭日も行事もない直輸入であるためある種の唐突感が否めない。
しかし今さらそんな野暮は言うまい。
ハローウィンもバレンタイン・ディも取り込んできた日本の小売り・外食業界である。
消費景気を盛り上げる手段に理由も根拠もあってないようなものだ。
年末セールにはちょっと早いが「GO!GO!ブラック(黒字)!」に向かって格好の素材である。(笑)

キャッシュレスで5%還元という新策に思う

2018年11月23日 | 日記
このところ消費増税に関わる軽減税制のあり方について何かと喧しいが昨日のキャシュレスで5%還元するという新策には驚いた。
何でも政調会長が官邸で首相から授けられた案だというからさもありなん、である。
2%の増税の裏で(キャッシュレス決済限定とはいえ)5%還元、その分は国が補助する、・・・いったい何のための消費増税かと思ってしまう。
しかもこのキャッシュレス5%還元はオリンピック開催までの9か月限定策というのもねぇ・・・。
オリンピックが開催されればそちらの方に気を取られて税率10%などどこかに吹っ飛んでしまっていることを読まれているようである。
キャッシュレス推進はそれはそれで意義あることなのかもしれないが消費増税と絡めて政策展開されるとなるとこれはもうある種のあざとさを感じざるを得ない。
政調会長も首相にとっては忠実なしもべなんだねぇ。
一強体制もまだまだ続く、か。

政府のサマータイム導入断念に思う

2018年11月22日 | 日記
東京オリンピック組織委員会から要請が出ていたサマータイム導入が見送られるとのことだ。
「時間的に準備が間に合わない」というのがその理由だが理由はともあれこの判断は良かったのではないか。
既に導入済の欧州などでは逆にサマータイム導入以前に戻そうという動きが出ているくらいだから例えオリンピックが過ぎても導入など考えない方がいい。
それはそうとして今度のオリンピックでマラソン競技は早朝6時前後の号砲になるという。
これはサマータイム制とは直接関係ないがやはり酷暑時の屋外スポーツは注意が必要だ。
何もこんな季節にオリンピック競技を開催することはないと思うのだがどうしてもこの季節に、ということであれば止むを得まい。
それにしても2020東京オリンピック開催決定時のあの狂喜ぶりは今から思うと一体何だったのか、という気がしている。
アスリートや競技団体関係者はともかく一般国民のテンションはむしろ下がっているのではと思う。
高度成長期であればいざ知らず、少子高齢化時代に直面している昨今カネのかけ方についてはさらなる知恵と工夫が重要だろう。

財制審の2019年予算への提言に思う

2018年11月21日 | 日記
財政制度等審議会が昨日2019年度予算への提言を取りまとめ消費増税10%を確実に引き上げるよう政府に答申した。
財制審の会長(前経団連会長)が答申後の記者会見で「警鐘を鳴らし続けながらもこのような財政状態に至ってしまったことは反省しなければならない」と述べていたがこの数年何度となく首相などとゴルフに興じていた姿を思い起こすにつけ本当にそう思っていたのか疑問を禁じ得ない。
それはそうとして本当に反省すべきは2度も消費増税を先送りした首相および政権関係者でなかろうか。
「景気は腰折れするようなことがあれば元も子もない」が毎度のフレーズだが腰折れしない景気を作るのがアベノミクスの目標ではなかったのか。
それができなくてその都度同意を取るための解散総選挙を繰り返し、今だにアベノミクスを礼賛するような姿勢はどうにも合点がいかない。
アベノミクスはスタート当初の異次元金融緩和による円安株高演出以外にはキャッチフレーズのオンパレードだけで見るべきものがないと言っていい。
さすがにもう「再々増税延期はない」と思うが増税ショック緩和策などにあまり気を配るのもどうかと思う。
誤解されることを恐れず言わせていただければ痛税感は日本全体で甘んじて背負い込むべきものだと思う。
要は誰がどう担うかということだ。


日産自動車会長の逮捕劇に思う

2018年11月20日 | 日記
昨日の日産自動車ゴーン会長逮捕のニュースは鮮烈だった。
金融商品取引法違反という罪状も正直なところピンとこなかった。
一体何があったんだろう・・・?という所だ。
次に分かったのが高額報酬の過少申告だった。
氏は以前から10億円プレーヤーであることを公言して憚らなかったのでかえって意外だった。
実は10億円の報酬でも不満だったのか、それとも20億円プレーヤーはさすがに言い出しにくかったのか、本心を聞きたい気がする。
それでもやはり一連の違法行為は自覚していたのだろう。
粛々と社会的制裁を受けてほしいものだ。
一部に企業業績への影響を懸念する声があるがそれはあまりないものと楽観視している。
氏は日産、ルノー、三菱自動車のトップを兼任しているが少なくとも日本の2社については残された経営陣の合議制で十分やっていけるはずだ。
かえって頚城が取れたくらいのものだろう。
それにしても人間の欲望は際限ないものだねぇ・・・、困ったものだ。

APEC共同宣言採択の断念に思う

2018年11月18日 | 日記
パプア・ニューギニアのポートモレスビーで行われていたAPEC首脳会議は恐れていた通り共同宣言が採択されないまま閉幕することになった。
この種の国際会議で参会者の意見がまとまらず共同宣言が採択されないなんて本当に嘆かわしいが昨今の状況を見ていると当然といえば当然だ。
聞くところによると中国側の関係者が共同宣言を取りまとめる役割である議長(もしくは報道官)の控室に押しかけ現地の警察が出動する騒ぎがあったようである。(中国側は否定しているが)
全く呆れてしまう。
「自国第一主義」がこれほど蔓延るようでは国際会議など開催する意義がないかもしれない。
「世界は一つ」「地球主義」などは絵に描いた餅のようである。
いつになったら人類は国家という範疇を乗り越えられるのか、と思ってしまう。
人間のスケールが年とともに小さくなっているようにも見えるが気のせいか。
いつ何が契機になって大国の偏狭な「一国主義」が是正されていくのだろうか?
今こそ日本がその存在感を発揮する時かもしれない。