グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

質問サイトを利用した大学入試不正事件に思う

2011年02月28日 | 日記
質問サイトを利用した大学入試不正事件が明るみになった。
試験にカンニングは付き物かも知れないがインターネットを使ったこれほどシステム的な行為はいかにも今風だ。
しかも実行者は所定の時間内に回答を得ている。
大学側が慌てるのも無理はない。
京大、同大とも警察に被害届を出すとしているので今後サイバー捜査が進むだろう。
ハンドルネームからして同一人物、ISP等も協力する姿勢を見せているので遠からず実行者は判明するだろう。
問題は回答協力者の方だ。
こちらの方は複数存在していたようだがあらかじめ実行者と内通していたのかあるいは通りすがりなのだろうか、通りすがりであれば質問は大学入試試験問題と知って回答したのか否か・・・。
いずれにしてもこのような不正があってはならない、たとえ愉快犯であっても。
不正に関わった人物の徹底した洗い出しと厳罰を望みたいものである。
再発防止策も重要だ。
試験場入室時の携帯物チェックだけでなく試験場そのもののシールド化も検討したらどうか。
また早大、立大もキチンと調査し合格取り消しなど所与の措置を迷わず断行すべきだ。





バスジャック殺人未遂事件に思う

2011年02月27日 | 日記
山陽高速道でバス乗客の一人が運転手からハンドルを奪ってバスを転覆させ自殺を図った事件があった。
当初は「罪のない同乗者を道連れにするなど言語道断だ」と事故を引き起こした犯人に強い憤りを覚えたものだが実はこの犯人就職活動中、この日も入社試験受験後の帰路だったようでそれを聞いて時思わず心が痛んだ。
恐らくこの若者も大学3年生ながら長引く就職活動に疲れ果て希望と自制心を失っていたかもしれない。
この犯人もある意味で現下の就職難時代と失政の犠牲者なのだ。
他にも多くの若者が似たような精神状態に置かれていると思うと暗澹たる気持ちにさせられる。
菅首相は雇用対策の取組み事例としてよくジョブ・サポーター制の運用などを挙げているが今3月期卒業予定者の就職先決定率を見る限り成果はまだまだだ。
政府・民主党も内紛騒動などでなかなか手が回らないかもしれないが若者の就職問題は間違いなく「待ったなし」の一つだ。
首相は勿論だが厚労相、経産相、文科相もスクラムを組んで果敢に行動していただきたい。


NECの液晶子会社株売却報道に思う

2011年02月26日 | 日記
NECが液晶子会社株の70%を中国の同業大手天馬微電子に売却することを決めたとの事だ。
NECといえばつい先だってPC事業についてレノボとの合弁を発表したばかりであり何やら戦時中に都市生活者がなけなしの着物を農家に持ち込み僅かばかりの米と引き換え糊口をしのいだ姿を連想してしまった。
結局コモデティ製品は一定の世界シェアがない限り生き残れないということだろう。
かくなる上は製品技術だけ持っていかれ後は「再見(さようなら)」なんてことがないよう心して合弁事業に取り組まなくてはならない。
NECにはもう一つ課題がある。
事業の集中と選択で残された事業からどう収益を上げるかである。
新聞記事からはクラウド・コンピューティング事業への注力が読み取れるがこの分野は既に多くの事業者が参入しておりしかも(最終的には)世界で数社しか生き残れないといわれている激烈な戦場である。
生き残りには相当な覚悟と企業努力が要ると思うがはたしてコア・コンピータンスは何か。

旧白洲邸「武相荘」を訪ねる

2011年02月25日 | 日記
先日小田急鶴川駅に近い白洲次郎・正子夫妻の旧宅を訪れた。
以前から次郎氏の痛快な生き方に共感を抱いていたため氏が晩年どんなところで暮らしていたのかに多いに関心があったからだ。
入り口近くで先ずビックリしたのが1920年代の英国クラシックカー。
なんと氏が少年時代乗り回していたクルマの同型車とか・・・、まさに時代の先駆者だった感を新たにした。
旧邸は農家を買い取って手を加えたものだそうだが和洋折衷でいいテイストになっている。
一番感銘を受けたのがが書斎。
昔の隠居部屋を改装したというが正子さんご活躍当時の執筆現場が当時のまま残されており(おそらくそうだろう)今にも女史が現れそうな錯覚を覚えたものである。
大工仕事を隠棲後の趣味とした次郎氏の木工作品があちこちに見られるのも楽しい。
お昼は正子氏が贔屓にした青山のフレンチレストランからの仕出し弁当(予約が必要ですが)だ。
こんな試みも故人を偲ぶためにいい配慮だ。
「武相荘」は決して無愛想ではなかった。






夢は異なもの

2011年02月24日 | 日記
最近夢を見ることが多い。
この場合の夢とはよく睡眠中にうなされるアレで将来やってみたいことや実現したい環境などのような前向きのものではない。
若い頃は夢を見なかった日のほうが多かったような気がするが最近は眠りが浅いせいか毎日、日によっては昔の映画館ではないが(豪華?)二本立て、三本立てを見ることもある。
夢の内容としていい夢が多いか、よくない夢が多いかといえば圧倒的によくない夢が多く醒めた時「夢でよかった」とホッとすることもしばしばである。
どうせ見るのなら僅かの時間でもいいから心地よい夢の中でまどろみたいがこれがなかなかうまくいかない。
テンスは過去が7~8割、近い将来が1割程度、不明が1割強だが夢の中では現実には決してこんな選択はしないはずだと思う行動をとっているのが実に不思議である。
現実の生活が縛られっぱなしで潜在的にストレスが貯まっているのだろうか・・・。(笑)
とかく夢は異なもの、うまく付き合っていくより他に道はない。



日本相撲協会特別調査委に注文

2011年02月23日 | 日記
八百長疑惑問題について実態調査を進めている日本相撲協会特別調査委が調査に非協力的な構成員に対し何らかのペナルティを検討しているようだが当然だろう。
未だに携帯電話を提出していない力士もいるようだが協会は「ウミを出し切る」と約束した以上微塵も目こぼしがあってはならない。
「携帯電話を紛失した」を言い逃れしている対象者には本人の同意を取り付け電話会社から通信内容を入手すべきだ。
たとえ捜査令状がなくとも本人が請求しているのであれば電話会社も拒む理由はない。
残念ながら電話会社にも通信記録が残っていない場合はその旨当該対象者の実名とともに公表するとしたらよい。
特別調査委座長の発言にもあったが正直者がバカを見る世の中であってはならない。
これくらいの荒療治は許容されるだろう、いやこれくらい徹底しないと相撲ファンも文部科学省も納得しないと思う。
調査に非協力的な構成員は(そのように判断された)客観的事実とともに公表されれば十分ペナルティに足り得る。
スピード感をもって断行されることを望んでいる。



揺らぐ内外の政権基盤

2011年02月22日 | 日記
1ヶ月ほど前当ブログで北アフリカの政権交代ドミノについて言及したが予想通り(?)に進んでいる。
独裁政権vs大衆デモの構図は当然だがリビアの(戦闘機まで出動する)今日の状況は流石に看過できない。
エジプトの反政府デモには素早く対応した米国だが今回は未だ静観を決め込んでいる。
代わりにEUが反応したがそれぞれ「お家の事情」がありそうだ。
それにしてもチュニジア、エジプトともその後の報道がすっかりなりを潜めてしまった。
新政権の確立にはまだまだ時間がかかるのだろうか。
さてわが国も大規模デモこそないが政権が揺らいでいる。
菅首相は依然強気でそれはそれで結構だが国民や野党を巻き込みもっと求心力を高めていかなくてはならない。
そのために何を実行すべきかは疾うにご承知だと思うが・・・。




芥川賞受賞作を読む

2011年02月21日 | 日記
今般の芥川賞受賞作「苦役列車」を読破した。
本作品は日雇い労働で生計を立てる若者の日常生活や数少ない友人との交流を綴ったものだが昨今騒がれているワーキングプアの実態が垣間見れて興味深く読むことができた。
この小説は著者の実生活をほぼそのまま書き写したものだそうだがあの生活の中でよくあれだけの文才を涵養できたものだ。
情景描写、心理描写が素晴らしい。
私淑する無頼派作家の作品を読むだけでとても修得できるとは思えないがやっぱり天性によるものか・・・。
それに社会の底辺で生活しながらさほど社会全体を妬むことなくしぶとく生きるあのバイタリティも好感できる。
「不幸社会の最小化」は菅内閣の旗印でもあるがなかなかうまく進んでいない中でたくましくも飄々と生きる若者にある種の爽快さを感じたものだ。
「最小不幸社会」の実現に向けて政治家・役所も頑張ってもらいたいし若者も夢を失わずよりよい明日を創って欲しい。

民主党一部議員の会派離脱行動に思う(その3)

2011年02月20日 | 日記
昨日民主党政調会長が都道府県政策担当者会議で現下のような「悪い状況」をつくったことについて謝罪したとのことだ。
いつぞやの茨城県議選惨敗以降党勢悪化の一途で謝罪は当然のことだが問題はこれから何をどうするかだ。
例の16人グループはマニフェストの完全遵守・遂行を主張しているようだが借金を積み増ししてまで果たすべき国民との約束とは何と何か。
民主党は今度こそ実現可能性を確認しながらマニフェストを再構成しあらためて意志統一を図るべきだ。
それで離脱者が出るのは止むを得ない、その結果は甘受すべきだろう。
もう一つ、一連の作業は4月の統一地方選に間に合わなければ意味がない。
前にも書いたがこれはもう死に物狂いでやらないと間に合わない。
カド番内閣にとって、いや民主党にとってラストチャンスになるかもしれない。




民主党一部議員の会派離脱行動に思う(その2)

2011年02月19日 | 日記
例の会派離脱行動に続き各所から「菅下ろし」の動きが顕在化してきた。
昨年の参院選以降何度となく「菅内閣の存続にマニフェストの見直しが不可避だ」と主張してきたがこの内閣も前首相時代と同様に感受性と政策実行スピードが欠如していた。
残念だがここまで放置すればもう政権維持は不可能だろう。
お決まりの「クビと引き換えに・・・」となるかもしれないが後継内閣が安定する保証はない。
自民党がもう少ししっかりしていてくれればまだ救いだが与党攻撃だけの政党に多くの国民は期待していないのではないか。
政界は再編どころか与野党を超えて一気に流動化するだろう。
果たして救国者は誰か?
いずれにせよ本当に「国民の生活が第一」を考え実行するリーダーを切望したい。