グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

映画興行界の超異変

2011年08月31日 | 日記
サラリーマン生活を退き時間にゆとりができたため時々映画を楽しんでいる。
通常平日の昼間帯に行くことが多いので客は少ない。
こんなことで映画館(シネコン)の経営は成り立つのだろうかと心配するくらいだ。
ところが昨日ビックリするようなことが起こった。
新聞の全面広告に刺激され「ゴーストライター」という作品を観るため映画館の行ったところ何と「チケット完売」のパネルが・・・。
確かに公開(27日)後まだ日が浅いが「今日は平日のハズだが」と不審に思いつつ係員に問い合わせたらずっと満席状態が続いているとのことだ。
そういえばこの作品を上映している映画館は少ないし上映間隔も長い(上映回数が少ない)。
数々の映画賞も受賞した。
それにしても平日昼間帯でチケット完売を続けるとは・・・。
もっと多くの映画館で取り上げたらどうか、また上映間隔ももっと詰めたらどうか。
その方が興行サイドも映画ファンにとってもプラスだ。
興行計画ももっと柔軟に対応できないだろうか。
ちなみに昨日は同じシネコンでやっていた「シャンハイ」を観て帰途に着いた。
「ゴーストライター」はまた日をあらためて・・・。

ユニクロ本部社員の勤務時間変更に思う

2011年08月30日 | 日記
アパレル大手のファーストリティリング社が本部社員対象に就業時間2時間繰上げを決めたとのことだ。
フレックスタイム制の導入企業は多いが本部機構全体の一斉時間シフトは珍しい。
ラッシュ時を避けて通勤、午後4時の退社以降は自己啓発・語学研修に充てることが望まれているようだ。
同社は来年より社内公用語を英語に変更すると宣言しているので社員にとってはなかなか大変だがグローバル化に向けたホワイトカラー層のパワーアップには有効かつタイムリーな施策だろう。
土日休日制には手をつけないようだから家族サービスには変わりがない。
休日にはゆっくり英気を養い、平日は今よりもっと働き、もっと学べということだろう。
一時期リクルート社が多くのベンチャー経営者を輩出したことがあった。
今度はファーストリティリングや同じく英語公用語化を決めている楽天などがグローバル型人材を輩出するインキュベータになるのかもしれない。




ポスト代表選に思う

2011年08月29日 | 日記
民主党代表選で野田候補が新代表に選出された。
予想されたとおり接戦の末での新代表でありその前途は極めて厳しいだろう。
民主党は「反小沢、親小沢」の色分けを嫌うが前内閣であれだけの亀裂を生んだのだ、そういう目で見られるのは止むを得まい。
野田新代表は選出後の挨拶で「ノーサイド」を口にしたがこの言葉は前任菅代表の言葉でもあったと記憶している。
「怨念を超えた政治」ともいうが政策そのものが違うのだ。
以前からたびたび言及してきたが民主党は残念ながらもう一つの党としてやっていけないと思う。
かといって「大連立」はもっと難しい。
残された道は民主党分党を恐れない部分連合ではないか。
いずれにせよ新代表の政策実行責任は大きい。
恐らく民主党の最後のランナーになる野田新代表に完全燃焼を期待したい。




日本人留学生ナイアガラの滝転落事故に思う

2011年08月28日 | 日記
日本人女子留学生が米国・ナイアガラの滝で転落事故死したニュースを聞いてその昔ナイアガラを訪れた光景が蘇った。
30年以上も前の話だが東海岸一人旅の途上でナイアガラ観光を思い立ちバッファロー空港に降り立った。
そこでタクシーの運転手と拙い英語でナイアガラまでの往復運賃交渉を行い現地に向かったのだった。
ナイアガラでは滝の裏側を雨合羽を借りて歩いたりゴート島に渡ったりして1時間ほど楽しんだのだが最も印象に残ったのが滝に流れ込む水量と流れのすぐ傍まで近づける境界線設計だった。
腰高程度のコンクリート壁と鉄製パイプ越しにものすごい水量がすぐ下(1メートルほど?)を流れているのである。
件の女子学生はコンクリート壁の上でパイプ柵を跨っているうちに何かの拍子でバランスを失い滝直前の川に落ちたようだ。
日本人的感覚だといかにも危険を放置しているようだが何分米国は自己責任の国だ。
スリルを味わうのも自由だが自分の身は自分で守らなければいけない(=政府は守ってくれない)国なのである。
日米間の文化の相違をあらためて知らされた思いだ。

民主党代表選に思う

2011年08月27日 | 日記
民主党の代表を選ぶ選挙の告示が本27日、投開票が29日と慌しい日程の中で行われることになった。
「挙党一致」の掛け声とは裏腹に多数派工作が激化、多くの国民は白けるばかりだ。
そんな中で小さなニュースが一つあった。
民主党の09年衆院選、10年参院選で掲げられたマニフェストの検証に関する中間報告が発表されたことだ。
「実現に至る困難さを十分検証できないまま具体的な政策を掲げたことについて真摯に反省しなければならない」との見解には一先ず好感したが、問題は新代表、新内閣がいかにこの中間報告を受けとめ真に実現性のあるマニフェストに修正しかつ実行するかだ。
先日民主党の某幹部が「衆院任期はまだ2年ある」との寝言を云っていたが過去2年のロスをどう考えているのか。
また2年かかってできないものはこれから2年かけてもできない可能性が高いとは考えられないだろうか。
来週船出する新体制には切迫感をもって未だ続く未曾有の国難に立ち向かって欲しい、休まず、野党・国民・メディアとの対話を拒まずに・・・。

節電対策、冬の陣?

2011年08月26日 | 日記
8月も下旬になるとさすがに暑さも一服、大騒ぎした電力不足問題も峠を超えたようだ。
振り返ってみると思いのほかゆとりがあったような気がするがこれは大口需要家に対する15%節減令が効いたのではないかと思う。
あらためて休日輪番制などで電力ピークカットに協力(「強要」がふさわしい?)していただいた産業界に謝意を表したい。
と考えていたら今度は厳冬期対策が話題に上っている。
昔から電力需要ピークは夏の甲子園シーズンと知らされていたので冬にも難関が控えているとは正直意外だった。
暖房は電力以外にガスや石油に依存しているケースもあるだろうから負荷は低いと思うのだが・・・。
そういえば巷の衣料品や家電品の売場は例年より1ヶ月も早く既に秋冬向けの陳列が始まっているとのことだ。
何か今から冬季の節電対策をせかされているような・・・。(笑)

身近に感じられない民主党代表選

2011年08月24日 | 日記
政府与党の新代表(=恐らく新首相)があと数日で決まるというのにどうにも遠い国の出来事のように思えてならない。
政権交代後約2年、民主党は国民の期待を裏切り続けた。
その結果昨年あたりから選挙という選挙はずっと負け続けておりその総括もできないでいるのだが各候補者はそんなことにはまるでお構いなし、空々しい「挙党一致」を唱えるだけである。
そもそも「挙党一致」など今の民主党に実現可能なのか。
可能というのならこれほどまで国民から遊離することにはならなかったはずだ。
それに万一「挙党一致」が実現したとしても現下のねじれ国会は乗り越えられない。
新たな施策と行動が必要になるだろう。
いずれにしても身近に感じられない代表選は民主党にとって大きなマイナスだ。

福島原発周辺一部地域の長期立入り禁止措置に思う

2011年08月23日 | 日記
政府は原発周辺地域の一部について立入り禁止を今後も継続するとの方針を固めたようだ。
故郷を長きに亘り(年配者にとってはほぼ永久に)奪われることになった当該地域住民の心情は察するに余りある。
残念ながらわが国には放射能被害対策に関する真のエキスパートがいないことがハッキリした。
原子力安全委員会も保安院も東電も今まで経験していない未曾有の事故にはまるで無力だった。
今頃こんな話を持ち出されたらただでさえ抑え切れない風評被害が拡大するばかりだ。
今回仮に指定から除外されたとしても隣接地域の不安は容易に拭いきれないだろう。
とにかく関係者には一つひとつ実績を積み重ねかつ適切な情報公開を通して失った信用を少しでも早く回復して欲しいものだ。
それにしても故郷という心の支え、安らぎを失うのはつらいことだ。
何とも言葉のかけようがない。
カネの問題ではないのだ。




民主党の無政府状態に思う(その2)

2011年08月21日 | 日記
党内ガバナンス不在の民主党が来週代表選とかで予想とおり候補者の乱立の様相である。
早速多数派工作があちこちで繰り広げられているようだがそこには依然生活設計が描けない震災被災者や円高で事業継続を思案する中小事業者の姿は見えない。
「政治は国家、国民のためにある」という根本となる原則がどこかに追いやられてしまっているようだ。
あらためて民主党議員には徒党を組んで行動することなく自分自身の目と耳で情報を集め自らの頭脳で代表者を選定することを望みたい。
いささか残酷な宣告だがこのまま行けば相当数の民主党議員は次回の衆院選(何時になるかは不明だが)で国会を去ることになるだろう。
ただ真に国家・国民を思い自らの役割を自分の言葉で有権者に説明できる議員だけは生き残るハズだ、またそうあって欲しいと思う。

首相のなでしこサッカー観戦に思う

2011年08月20日 | 日記
今朝「首相がなでしこジャパン慈善試合観戦」との新聞記事を見ていささか気になった。
何故なら同じ日の朝刊一面記事見出しは「円最高値、75円台」だったからだ。
日本経済に大きな影響を与えかねないこの事態に政府はどう対処しようとしているのか。
いくらナイトゲームだからといってサッカー試合に官房長官、副長官引き連れ観戦している場合ではないと思う。
円相場問題は財務省・日銀に任せてあるとでもいうのであろうか。
首相は昨日の閣僚懇談会で閣僚に対し「この内閣でやっておくべきこと、次の内閣に引き継ぐものを整理して、それぞれがうまくいくようにして欲しい」と指示している。
これはこれで結構なのだが首相として各閣僚に「ここまでやって欲しい」という内容はないのだろうか。
大震災被災者対策も原発事故処理も風評被害対策も担当大臣任せで十分できているというのだろうか。
任期も見えてきたからといって「最後のリーダーシップ」まで放棄するとすればあまりにも無責任といわねばならない。