グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

民主党の液状化現象を憂う(その2)

2013年07月31日 | 日記
民主党は昨日、支持団体である連合と会合の場を持ったが当然ながら相当厳しい苦言を受けたようだ。
それはそうだろう。
筆者は2010年の参院選以降何度となく民主党の再出発について警鐘を鳴らしてきたが残念ながら筆者が判断する限り今の今まで確たる歩みは見られなかった。
昨日も党代表は相変わらず選挙大敗の陳謝と支援継続を繰り返していたようだが筆者なら「実のない言葉の遊びはいい加減にしたら」と応えたくなる。
民主党はいったい何度大敗を繰り返したら気が済むのだろうか。
おおよそマニフェストの見直しも遅すぎて選挙に間に合わない。
処分人事もあいまいで「何をやってもお咎めなし」かと誤解せんばかりだ。
そのうちにもう誰も振り向くことなく空中分解してしまうのではないかと思うのである。

NYヤンキースの粋な計らいに思う

2013年07月30日 | 日記
28日NYにて元ヤンキース・松井選手の引退セレモニーが開催された。
松井選手は2003年から09年まで7年間ヤンキースに在籍したがその後エンゼルス、アスレチックス、レイズと渡り歩いたいわば放出選手なのだから今回のヤンキース本拠地での引退セレモニーはちょっと意外だった。
NYヤンキースでの成績はワールドシリーズでのMVP受賞歴があるもののプレー中の怪我や持病悪化などもあって総じて本人の納得がいくものではなかったと思う。
それでも引退セレモニーを開催するとはヤンキースもなかなか心憎い。
松井選手は終了後の記者会見で「泣きそうだった」と述懐していたがもしかしたらあの東京ドームでの国民栄誉賞授賞式より感動モノだったのかもしれない。
それにしても松井選手は人柄もさることながら強運でもあるようだ。
まだ現役だがイチロー選手には古巣マリナースから、あるいは現在所属するヤンキースからどんなプレゼントが待っているだろうか?
はたまた我が国では他チームを渡り歩いた元在籍選手について引退セレモニーを実施した例はあったのだろうか?

フィリップ・コトラー教授の来日に思う

2013年07月29日 | 日記
米国ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院のフィリップ・コトラー教授が来日され講演をなされたとのことだ。
コトラー氏といえば筆者がマーケティングに関心を持ちいろんな理論を学び始めた30,40年前にはすでにこの分野の世界的権威だったが80歳を超えた今日なお学会の第一線で活躍されている様子を伺って本当に慶ばしく思った。
最近ではSNSやビッグデータなど新たな社会変化・情報技術とマーケティングとの関連についても言及されており氏の若々しさと飽くなき探求心にただただ敬服だ。
そのコトラー氏が今回の日本訪問で視察先に選んだのは「駅ナカ」だった。
たしかに米国では空港こそ物販・飲食施設の集積は多いが鉄道の駅はカゲが薄い(鉄道そのものがそうかもしれないが・・・)。
コトラー氏は帰国後今度は鉄道業界に対するマーケティング力強化に影響を与えるのかもしれない。
同時にJR東日本は自社の駅ナカ開発を世界にもっと誇っていいのではないかと思う。

富士登山鉄道構想に思う

2013年07月28日 | 日記
十年ほど前にスイスのユングフラウを訪れた際海抜3450m超まで登山電車が敷設されていることに感嘆した覚えがある。
海抜3450mといえばなんと富士山の頂上近くではないか。
その高さまで急な傾斜でほとんどトンネルを通って鉄道が・・・、それも100年以上前に完成させているのである。
いやはやドイツ人(が作ったといわれているが)の構想力、実行力は凄いものだ。
そして今、日本でも富士山で登山電車敷設の計画がある。
現在5合目まで通じている有料道路「富士スバルライン」を鉄道に置き換えようというものだが我が国の今の技術力からすれば計画実現は軽いものだろう。
環境に対する負荷も大幅に改善されるという。
クルマから電車に代わることで利便性や通年性、入山チェック方法も変わってくるかもしれない。
アイディア次第で環境に配慮した富士山周辺の観光開発も十分考えられると思う。
先述のユングフラウの山麓は本当に思い出に残るトレッキングエリアだった。

平均寿命の過去最高更新に思う

2013年07月27日 | 日記
2012年の日本人平均寿命は男女とも前年比で約0.5歳伸び過去最高を更新、その結果世界ランキングでも女子(86.4歳)は第1位、男子(79.9歳)は第5位とランクアップした。
その要因として12年はあの忌まわしい大規模自然災害がなかったことが真っ先にあげられるがそれ以外に自殺者の減少も寄与しているようだ。
これは本当に喜ばしい。
これからの寿命延長の大本命は何といっても医療技術の更なる進歩だがただ延命治療の拡大だけは考え物だ。
筆者はかって多くのお年寄りがしーんとした病室で計器類に囲まれひたすら眠っているだけの光景を目にしたことがあるがとても幸せな姿だとは思えなかった。
人にはそれぞれ天命がある。
自然に生きてこそ寿命と言えるのではないかと思うのである。


民主党の液状化現象を憂う

2013年07月26日 | 日記
参院選の惨敗を受けて民主党幹事長が辞意を表明しているが慰留している党代表にも「退陣すべし」の意見が党内に渦巻いている。
全くこの政党はどこに行くのだろう?
党を作り上げた3人の功労者の一人鳩山元首相は既に離党済みだが尖閣諸島領有を巡る不規則発言で過去に遡って処分を検討中という。
菅元首相は、といえば参院選東京選挙区での公認候補一本化を巡る騒動で離党勧告を受けあわや除籍かとまで言われていた。
小沢元代表は例によって党を割り先頃新党を立ち上げたが今回の参院選で「壊し屋」から「壊れ屋」に転落してしまった。
政党を作り上げた立役者が全員居場所を失っている政党など筆者は寡聞にして知らない。
過去何度もこのブログで述べてきたように今の民主党にもはやは「二大政党の一つ」の面影はない、無論「政権担当能力」もなければ「国民からの信頼」もない。
ここまで落ちたら更に党を割る覚悟で野党再編の道を探るよりほかに手はないと思う。
むかしの光、今いずこ、嗚呼・・・。

中日ドラゴンズ・高木監督の今季退任意向に思う

2013年07月25日 | 日記
中日ドラゴンズ・高木監督の今季限りの退任意向が明らかになった。
それにしてもこの球団の人事マネジメントは不可解だ。
一昨年、突如(たしかシーズン途中だったと思うが)落合氏から高木氏への来シーズンの監督交代が発表された。
これには随分驚かされたものだ。
チームは前年に引き続き首位を快走していたのに何故?ということもあったし球界最高齢監督へのバトンタッチも意外だった。
そして結局このチームは昨年セ・リーグ3連覇を逸し今年も優勝など望むべくもない状態である。
一体この球団のガバナンスはどうなっているのか。
高木監督は既に今季限りの退団をほのめかしているが球団オーナーは口をつぐんだままだ。
これでは今シーズン後半戦の反攻は絶望だろう。
果たしてこのチームの、この1年半は何だったのか。
プロ野球界は公器なのだから球団オーナーはもう球団の私物化をやめた方がいい。
監督の人選もその公表時期ももっとよく考えて!




安倍政権の「これから」に思う

2013年07月24日 | 日記
参院選圧勝後の安倍政権の今後の動きに世間の関心が集まっている。
もう「ねじれ」というエクスキューズは通用しない。
短期政権に終わった6年前の悔いをいかに晴らすか、党の内外を問わず誰もが注視しているに違いない。
経済政策については今のところまずまずの線で推移している。
本人の昨今の弁にもあるように景気回復の実感を中小企業や商店街、非正規社員層や求職者まで行きわたらせることがこれからの課題だが結構難題かもしれない。
社会保障については未だ具体的なイメージが見えていないが従来から高齢化への取り組みはプアだったし既にもう遅すぎる感がある。
何よりも「早く、早く、かつ公平に」が重要だ。
さて消費増税だがその決断時期について慎重派の首相、官房長官とG20が気になる副総理・財務相の間で不協和音が聞こえてきた。
原発再稼働問題についても共産党などの台頭は決して無視できないと思う。
結局安倍政権は多くの国民の支持を勝ち得たが、かといって55年体制のように思い通りにやっていくのは難しいようだ。
だけど国民はあなたに託すしかない。

「中国の電子商取引市場世界第2位に」に思う

2013年07月23日 | 日記
今日の日経新聞が中国の電子商取引市場(企業の個人向け販売いわゆるBtoCマーケット)の急拡大を取り上げている。
13年度には年間1800億ドルというから円貨でいえば18兆円近くになり長らく世界第2位にあった我が国を追い越すことになる。
とにかく中国のインターネット人口はすでに日本の数倍というから電子商取引市場もGDPと同様にいつか我が国を凌駕するだろうことは容易に予想していたが物流インフラの遅れなど障害要因もあるので高をくくっていた。
早晩国境を越え我が国のBtoC市場にも参入してくるだろう。
言語の壁などは大した障害にはならないはずだ。
一つ気になったのは当該新聞記事の中で日本の電子商取引市場の伸びが極めて鈍いことだ。
日本の電子商取引市場だって成長が鈍化するほどまだ成熟していないと思う。
筆者はしばらくは2桁成長が続くとみているので新聞記事の出典となっている米イーマーケッターの市場予測結果にはいささか疑問が残る。

さて参院選の投票率は?(その2)

2013年07月22日 | 日記
昨日の参院選は大方の予想通り与党の圧勝に終わったが筆者のもう一つの関心事であった投票率は前回参院選に比べ5.3ポイント低い52.6%前後で過去3番目の低さだったようだ。
参院選の投票率は衆院選のそれに比して低いのは以前からの傾向だがそれにしても全国平均で50%割れ間近、7県で過去最低を更新するとはいささか残念だ。
いくら与党の圧勝が見込まれていたとはいえ選挙結果は1票1票の積み重ねである。
投票行為そのものによって先々いろいろ思い起こしたり反省することもあるのではないか。
投票行為がなければ将来何も起こらないような気がするのだ。
かっては参院選でも70%台の投票率を記録したことがあった。
ネット投票制度が実現すれば投票率が高まるという説もあるがとてもそれまで待ってはおれない。
今回の参院選の勝利者は自民党、敗北者は有権者といってもいいのではないか。
それにしても期日前投票所のあの混雑ぶりは何だったのだろう。
単に一時的な現象だったのか・・・。