グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

株主総会とお土産に思う

2017年06月30日 | 日記
昨日は株主総会の開催ピーク日だったが昔に比べて集中度はかなり下がってきた。
という訳でもないが昨日はフラッと某メガバンクの総会に出かけてみた。
株主総会は100社100様、たとえ同業であってもそれぞれお国ぶり、いや会社ぶりが垣間見れて興味深いものだ。
今日は総会で会社が来場株主に準備しているお土産について一言・・・。
私がこの会社の株主総会に出席するのは今回が初めてだったのでよく知らなかったが同社は今年から株主総会でのお土産の配布を止めた。
同社はこの方針に関して総会の開催通知でも明示し、また総会当日の最寄り駅からの案内版や会場内でもクドイほど周知を図っていたのでいかに気を遣っていたのかを思い知った。
それでも総会の中で株主の一人が「お土産があるお陰で家族も(私の)総会参加に理解してくれている。ぜひ来年はお土産を復活してほしい。」と懇願していた。
「たかがお土産、されどお土産」だねぇ。
今はお土産を含め株主優待に力を入れている会社が増えている中で同社は今後すべての株主優待を廃止し配当金の安定的、持続的増額を目指していくという。
まさに会社は100社100様なのである。

都議選前の与野党バトルに思う

2017年06月29日 | 日記
7月2日の都議選を前にして自民党がピンチである。
森友・加計学園を巡る一連の騒動に加え女性議員の暴言や防衛相の誤解を招きかねない失言、元文科省の献金疑惑など突っ込まれどころが続出で対応に大わらわだ。
ところがいずれも完全否定するだけの材料に欠いているため現状では押されっぱなしである。
首相も官房長官も元文科相も「具体的な対応は都議選が終わるまで待ってほしい」と答えるのが精一杯のところのようだが本当にこんな判断でいいのだろうか?
説明責任を先送りすることがかえって東京都議選にマイナスに働く、・・・なんてことがないのだろうか。
かといって一両日中に反証材料は準備できないということなのかもしれない。
ハッキリしていることはただ一つ、首相が19日の記者会見で約束した「新たなご指摘があれば国会の開会・閉会に関わらず真摯に説明責任を果たしていく」という言葉が宙ぶらりんのままであることだ。
まずは東京都民の審判が3日後に下る。

東芝の危機的状況に思う

2017年06月28日 | 日記
東芝の危機的状態が続いている。
決算のお墨付きがないままとうとう株主総会を迎えてしまった。
これでは多くの株主から怒りの声が上がるのも当然だ。
しかも今後の見通しすら明確ではないから株主は途方に暮れてしまう。
結局上場廃止の道を歩むのだろうか。
かっては日本を代表する企業であったがこんな見すぼらしい姿に落ちぶれるとは誰が予想したことだろう。
詰まる所監査法人のお墨付きがないことにはことは進まない。
経営陣はどんな屈辱を受けても監査法人の言い分は飲まざるを得ないのではないか。
半導体事業の売却問題も先送りすれば良くなるというものでもない。
すべてはスピードが要求されているが残念ながらその後も現経営陣に企業の命運を託されるということはないだろう。
そういえば同業のシャープが東芝と対比されて比較的高い評価を受けている。
ということは東芝もシャープと同じ道を辿る??
「諸行無常」という言葉が身に沁みるねぇ・・・。

首相の「獣医学部2校でも、3校でも」発言に思う

2017年06月27日 | 日記
首相の神戸の後援会での「獣医学部新設は2校でも、3校でも」発言にはあきれかえってしまった。
あの疑惑を招いた「広域的に獣医学部がない地域に限り」という条件が「中途半端な妥協」であったとして今度は突然の方針変更なのである。
方針変更はともかくとして19日の記者会見の「新たなご指摘があれば真摯に対応する」との殊勝な姿勢はどこに行ってしまったのだろう。
「国会の開会、閉会にかかわらず」というのも国対委員長も官房長官もそんな気配は微塵もない。
野党4党の関係者が首相に面会に行けば理由をつけて門前払いだそうだから19日の発言はまさに「不誠実」というよりない。
コミットメントも果たさず新たな方針を打ち出すのは「やはり説明できないから」と思わざるを得ないねぇ。
こんな粗雑なシナリオで来るべき東京都議選を乗り切れるなどとても思えないのだが・・・。



将棋・藤井四段の29連勝目を満喫する

2017年06月26日 | 日記
今日は将棋・藤井四段の29連勝目がかかっている対局をライブ放送で楽しんだ。
毎週日曜日にはいつもNHKの将棋対局を楽しんでいるが両対局者が5時間の持ち時間を持つ本格的な公式戦を見るのは生まれて初めてである。
対局は中盤までは(藤井四段の対戦相手である)増田四段が優勢だったように感じていたが終盤戦に入って本当に息詰まるような局面に変わった。
そして最後は藤井四段が力でねじ伏せたのである。
その指し方たるやとても中学生のものとは思えない重厚さに驚いた。
テレビ放送の解説者を務めた先輩棋士も予想を悉く外し感嘆すること頻りだった。
いやぁ・・・、素晴らしい対局を見せてもらった。
対戦相手の増田四段もまだ10代の若者だから将棋界の将来も楽しみである。
これは余談だが対戦の途中で(将棋連盟の?)女性係員が夕食の注文を取っていてハプニングがあった。
藤井四段が注文したメニューは品切れとかでオーダーを取り直しに来ていたのである。
食堂の店主によれば以前は1日数食程度しか注文のないメニューが今日は40食も出たと言っていた。
「藤井四段」経済効果は扇子や将棋の駒だけではなさそうだ。(笑)

日銀の「株買い一辺倒」に思う

2017年06月25日 | 日記
日銀の株買い姿勢が続きいつの間にか(GPIFと並んで)我が国の巨大投資家となっている。
日経平均株価は現在2万円を超え比較的高水準にあるが日銀の買い増し分が2千円ほど押し上げた(あくまで試算だが)と聞くとまたまた出口戦略が気になってくる。
株価の急落を心配すれば簡単に足を洗う(笑)わけにはいかないだろう。
ということは現在の「異次元金融緩和」も方針変更は難しくなる。
巷では景気拡大局面が続き「神武景気」「いざなぎ景気」に代わるネーミングも模索されているようだが超低金利政策、いやゼロ金利政策に手が入れらるのはいつになるのだろうか。
日銀(やGPIF)による株価の押し上げと個人投資家離れ、デフレは脱却したというがインフレ感もない、・・・こんな状況で消費増税は可能なのだろうか。
3度目は間違いなく実施するというのであればもう今から環境を整えておかなくてはいけないと思うが何もできていない。
もし今度も見送りということになれば現政権の責任は免れないと思うのだが如何?
憲法改正どころの話ではないだろう。

仮想通貨のトラブル頻発に思う

2017年06月23日 | 日記
先日日経紙が仮想通貨のトラブル頻発状況を伝えていた。
勧誘に乗せられ購入(通貨であれば両替というべきか)したが相場は乱高下、日本円に交換しようにも思うにまかせず・・・というところがよくあるパターンらしい。
とにかくこの仮想通貨には信頼のおける管理者がいないのだから質が悪い。
筆者は未だに仮想通貨を毫も信用していない。
ゆえに著名経済学者などが仮想通貨の将来性を評価する話を聞くと不思議でしょうがない。
監督官庁が仮想通貨容認する姿勢も理解できない。
ブロックチェーンなるものもさっぱり分からない。
時々私の認識がおかしいのだろうかと問うてみるが答はまだ見いだせないままである。
今後同種の被害者が出ないことを祈るのみである。

アマゾン・ジャパンの物流ネットワーク独自構築に思う

2017年06月22日 | 日記
通販の雄であるアマゾン・ジャパンが独自の配送網を検討し始めたようだ。
現在はヤマト運輸に配送業務を委託しているのだがヤマト運輸側からは委託料の値上げと配送時間指定の制限を要求されている。
そんな中でアマゾンが下した意思決定が自前の配送網構築だった。
たしかにアマゾンは毎年2桁成長を続けているし生鮮品に特化した「アマゾン・フレッシュ」、即時配送をウリにした「アマゾン・ナウ」に注力しているので「配送能力」を自社の支配下に置いておきたいのは当然のことだ。
ゆえにアマゾンはドライバー1万人、配送車両1万台を確保し排他的な(?)物流ネットワーク構築を目指して進むことだろう。
それにしてもアマゾンの事業展開力は凄いねぇ。
AWSウェブ・サービスといい、アマゾン・エコーに代表されるIoTといい、リアル店舗対応といい、・・・。
米国で創業直後に見舞われた経営危機が嘘のようである。
今やアップルに代わるデジタル業界のマーケット・リーダーと言っていいのかもしれない。
余談だが我が家でこんなことがあった。
雨戸の滑りが悪くなったのでチェックしてみたらやっぱり戸車が変形していた。
ただ戸車そのものに型番などの記載がないのでやむを得ずサッシ・メーカーのホームページを調べ型番を突き止めた。
そしてメーカー系列のパーツ・ショップで納期を確認したら1週間ほどかかりそうなのだ。
あまり長い間雨戸が使えないのもどうか、と思い念のためアマゾンのサイトを覗いたら明日届くという。
迷わずアマゾンで手配し事なきを得た。
完成品のみならずパーツですらメーカー直営店よりサービスレベルは高い。
ウーン、「アマゾン恐るべし」なのである。


アベノミクスの「近況」に思う

2017年06月21日 | 日記
加計学園疑惑や共謀法(通称)の異例採決で防戦一方の首相だが昨日の記者会見ではアベノミクスを一層加速させると言明していた。
そういえば「アベノミクスは道半ば」というフレーズを耳にするようになって久しい。
そして今や「アベノミクス」の中身は何なの?という感じである。
初年度、「アベノミクス」は異次元の金融緩和で円安・株高を実現し鮮烈なデビューを飾ったが残念ながら成長戦略までは手が届かなかった。
さらに具体策を模索しているうちに時間だけが過ぎてしまった。
そのうちに待機児童問題が騒がれるようになったのだがそのきっかけとなったブログの信ぴょう性を当初は否定した(初期対応を誤った)ため結果的に対応せざるを得なくなってしまった。
そしてこの待機児童解消とさらに介護離職ゼロ、GDP600兆円実現の3つを新三本の矢として「アベノミクス(Ⅱ)」を再スタートさせた。
ところが待機児童問題は諸般の情勢変化があるものの結果的に2年先送りとなってしまった。
介護離職ゼロの方は一体どうなったのか、話題にも上らない。
GDP600兆円実現は目標年次が2020年と遠いせいか肝心の財界からも相手にされていない。
そして今度の「アベノミクス(Ⅲ)」のスローガンは「人づくり投資」なのだが題目ばかりが増えていく感じでもう何が何だか・・・。(笑)
担当大臣も任命するとのことだが既存省庁との分担などはどうなることやら・・・。
結局アベノミクスの成果は首相就任初年度の円安・株高以外には何も浮かんでこないのである。
首相がいくら力説しても「アベノミクス」はもうマイナス・イメージでしかないように思うが如何だろう。


日本郵政の野村不動産HD買収断念に思う

2017年06月20日 | 日記
日本郵政が噂されていた野村不動産ホールディングスの買収を断念したとのことだ。
筆者はかってこのブログ(5月13日付け)で本買収プランについて懐疑的な印象を抱いている旨記したところだが残念ながら現実のものになってしまった。
M&Aはただでさえなかなか難しい。
まして今回は検討中のニュースが早く世に出てしまったし買収相手のオーナーはM&Aのプロ中のプロである野村(証券)ホールディングスだった。
結局日本郵政は本プランをギブアップせざるを得なくなった。
それにしても先だっての豪州物流会社のM&A失敗に引き続き同社の大戦略は1敗と1不戦敗、何やらいやーな雰囲気が漂うねぇ。
脱本業は思ったほど容易ではない。
「武士の商法」は失敗の代名詞でもある。
ただ何もしないわけにはいかない。
企業は同じところに留まっているわけにはいかないのである。