グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

英国のデジタルサービス税新設発表に思う

2018年10月31日 | 日記
英国が2020年よりデジタルサービス税を新設すると発表した。
課税対象が一定の売上規模を有するものだけに限定しているということから米系のいわゆるGAFAなどを狙いうちにしているのは明白だがさすがにもう看過している訳にはいかないということだろう。
英国を市場として少なからぬ経済価値を得ながら納税義務を逃れているのは不合理である、・・・英国の言い分はもっともだ。
しかし一つ気がかりなのは課税対象を明確に捕捉できるか否かということだ。
ビジネスの対象が物財であればモノの移動が伴うため取引量が捉えやすいだろうがデジタル財の場合はケーブルや電波に乗って移動するだけで目に見えるわけではない。
国境だって黙って通過してしまう、課金だって同じルートで決済が済んでしまうから収入も利益も英国対象分だけの特定なんて当事者の自己申告以外にチェックしようがないのではないか。
それでも何もないよりましだ、ということかもしれないが根本的な解決にはなっていない。
ネットビジネスの越境に世界は今後どう対応していくのだろうか。
ネットワークに関所を設ければいいのかもしれないが一体そんなことができるの?
今後この類の課題は一層重要性を帯びてくるだろう。

大人の〇〇とは・・・?

2018年10月29日 | 日記
今日ある薬局の前を通りかかったら「大人のミルク」というPOP広告が目に入った。
薬局でミルクといえば基本的には乳児用だと思うのだがどうやら大人それも高齢者用の粉ミルクが商品化されているらしい。
乳児用のそれとどう違っているのか、詳細は不案内だがふと連想したのが高齢者用の紙おむつだ。
今や乳幼児用よりも高齢者用のものの方が市場規模が大きいという。
そういえば本屋に行くと「大人のぬり絵」なんて言うのもある。
こどもの専売特許が大人の世界にも進出しているようである。
人間も成長しているようで詰まるところ子供に返っていくのであろうか。
ちょっと寂しいような気もするねぇ・・・。
次はどんな「大人の〇〇」が世に出てくるのだろうか?
誰だ、「大人のおもちゃ」なんて言っているのは?
これは昔からあるからね。(笑)

与党の新・在留資格検討に思う

2018年10月28日 | 日記
外国人労働者の受け入れ拡大を目的に与党内で入出国管理法絡みの在留資格に関する議論が進んでいるがなかなかの激論が交わされているようだ。
これは議論している中身を捨象して一言でいえば望ましいことだと思う。
それに加えて言えば少子高齢化が不可避の我が国は今後人手不足状況が解消するなど考えにくい。
であれば今回の法案検討も恒久政策として捉えていくこと肝要だ。
一部の議員が主張しているように今回の案件は移民政策の一環として採り上げていくことが後々悔いを残すことがないように思う。
そして様々な角度から慎重に検討していくことだ。
それにしても政府幹部はごく最近までアベノミクスの成果として有効求人倍率の向上を吹聴していたものだが最近は人手不足が景気の足を引っ張っているとの論調に豹変した。
あまりのご都合主義にはあきれるばかりである。
これでは今まで中長期的視野は持ち合わせていなかったと白状しているのと同じである。



「日中関係、新しい時代へ」は本物か

2018年10月27日 | 日記
昨日日中首脳が北京で会談、「競争から協調へ」をスローガンに新しい時代を切り開いていくことで意見が一致したとアピールしていた。
何時だったか、何年か前に首相と習主席が握手するシーンがあったがあの時習主席は目も合わせなかった。
まさに隔世の感である。
やっぱりこの契機は米中貿易戦争のヒートだろう。
日本もやはり米国から貿易不均衡への対応を迫られている。
中国から見れば日本は敵(米国)の敵だから言わば味方といってもいい。(笑)
もう一つ中国が推進する一帯一路構想がここにきてアジア諸国から反旗が挙がっていることも影響している。
とにかく同志を増やしたい、なりふりなど構っていられないということだ。
ゆえに中国の対日軟化路線は注意が必要だ。
首相も来年の参院選に向けて政治的実績が欲しい。
とにかく合意できる点だけをかき集めたということだろう。
残念ながら日中間で利害がバッティングする尖閣諸島領有権や南シナ海軍事基地化、経済問題でも日中間の貿易不均衡問題や知的財産権問題などはとりあえず棚上げ状態だ。
真の日中蜜月時代の到来とは言い難いようだ。

ジャーナリスト事件に関するサウジ政府の対応に思う

2018年10月26日 | 日記
例の反政府的ジャーナリストの変死事件に関してサウジ政府の対応がフラフラしている。
最初は「領事館から出たことは確認しているがその後の行方は分からない」としていた。
その後ほどなくして領事館内で諍いがあって偶発的に死亡したと政府説明を修正した。
ところがトルコの大統領が「殺害は計画的であったとする証拠がある」との声明を出した途端その事実を認めざるを得なくなってしまった。
そして今や同国・皇太子の関与があったか否かに世界中に耳目が集中しているのが現況である。
渦中の皇太子は「殺害事件は遺憾、関係者を厳正に裁く」と言明しているが本当に自身の関与がなかったか・・・、疑わしいのものだ。
仮にも皇太子の命令を受け犯行に及びそしてその結果皇太子から厳刑を受けるとなれば本当に浮かばれないねぇ。
まるで日本の反社会組織のあり様を見るようである。
皇太子と懇意の米大統領も対応に苦慮している。
ロシアの大統領は表面的には皇太子の非難を避ける積りのようだ。
それはそうだろう。
自身も自国の反政府ジャーナリスト殺害に関与してるようだしねぇ。(笑)
日本政府の対応もいずれ注目されるだろう。
問題は皇太子の何らかの関与が明らかになった時だ。


免振・制振機器メーカーの検査不正行為に思う

2018年10月24日 | 日記
免振・制振機器メーカーの検査不正は一社だけに留まらなかったようである。
全くこの業界の倫理感覚はどうなっているのかと思う。
耐震機能の重要性については過去に起きた建築設計士による偽装騒動や横浜の既存マンションの建て替え騒動(こちらは杭打ち方法が原因だったかな)がいやというほど教えてくれたハズなのだが詰まるところ何も学んでいないように思う。
一体どんな教材があれば何を学ぶのだろうという感じである。
一部の関係者によると検査データの改ざんには納期問題が影響しているという。
もし検査行為に多大の時間を要するというのなら検査機器や検査員の増強を図るべきだろう。
実態はそうではなく、求められている製品品質レベルが高過ぎるということであれば適正な品質水準を模索し関係者の理解を得る努力が必要だった。
あえて物事を単純化し提示したがこの業界にはまるで当たり前の対応ができていなかったと思う。
結局不良品の交換等で莫大な失敗コストを背負い込むことになった。
今となっては「後の祭り」である。
後処理に何年かかるかもしれないがこれは「自業自得」というよりない、冷たい言い方だが。
ところで他の業界でもうこんなことはないんだろうねぇ・・・・?

サウジアラビアのジャーナリスト殺害疑惑に思う

2018年10月22日 | 日記
何かで読んだことがあるがサウジアラビアとはサウジ家のアラビアという意味らしい。
その名が示す通りサウジアラビアは現在の王族が絶対的な権力を持つ専制国家である。
そんな中で起きた体制に批判的なジャーナリストの変死は本当に痛ましい。
サウジ外相がようやく殺害事実をに止めたようだが世界各国が疑っている皇太子自身の関与は否定したままである。
与えられた権限や責務を超えた人物による仕業?・・・・こんなことがあるのだろうか。
遺体の所在も明らかにされていない。
こんないい加減な処理方法では同国を巡る政治的な余波は当分収まらないだろう。
ここでいささか気になったことがある。
ロシアでも反政府的活動を行っていたジャーナリストが変死した事件が過去に何件かあった。
ロシアではいつの間にかウヤムヤのままやり過ごされてしまう、サウジアラビアだけは世界から制裁を受ける、・・・どこか釈然としないねぇ。
ともあれ我が国は一強体制とはいえこれほどまでの圧政や言論封殺はない。
先ずは良しとしよう、か・・・。


世界自然遺産を楽しむ

2018年10月20日 | 日記
先日3日間ほど青森県の白神山地に遊んだ。
白神山地は日本初の世界自然遺産に選出された時から一度行ってみたいと思っていたのでようやく実現したという感じである。
世界遺産指定区域は核心地域と呼ばれ容易に入境することができないことは分かっていたが「核心」という言い方はどこか中国の指導体制を連想させてどこか面白かった。
それにしても白神岳山麓に散在する湖沼群は神秘的で美しい。
ブナ原生林の散策は悠久の時を感じさせるに十分である。
まさに「世界自然遺産」の名に恥じないものだ。
意外な収穫はJR五能線に僅かな区間だったが乗車できたことだ。
五能線は一日8本走るだけの超ローカル路線で多くの駅が無人駅だった。
しかし日本海海岸線の風景はなかなかのものだ。
乗車時刻の関係で残念ながら日本海に沈む夕陽は楽しめなかったが想像するだけでも十分楽しい。
恐らくこの路線だけでは採算は取れていないだろうがあえて我儘を許していただければいつまでも残してもらいたい光景である。
情緒豊かな日本、・・・・頼むね、JR東日本さん。


米シアーズの経営破綻に思う

2018年10月19日 | 日記
長らく米国の小売り流通業界に君臨していたシアーズが経営破綻状態に陥ったということだ。
シアーズといえば日本でいう電話帳大のあの美麗なカタログを連想する。
そう、元々は通販が事業基盤だったのだろう。
ゆえにうまくインターネット化に対応できていれば経営危機に瀕することはなかったのだろうがそれ以前に実店舗の存在がお荷物になってしまったのだろうか。
それにしてもあのアマゾン・エフェクトの破壊力は凄いものだ。
おもちゃ専門店のトイザらスも退場を余儀なくされた。
シアーズのかってのライバルであったJCペニーの業績はどうなっているのだろうか。
そしてウォルマートは?
さらに言えば日本市場の動向も気になる。
日本の場合まだアマゾンのインパクトは米国ほど大きくないようだがこれとていつ何時爆発するかもしれない。
ゾゾ・タウンのようなカテゴリー特化型業者の活躍余地も十分考えられる。
我が国でも小売業界の構造変化は着実に進んでいると捉えるべきだろう。

首相の「消費増税へ政策総動員」発言に思う

2018年10月17日 | 日記
首相が15日の閣議の後「法律に定められた通り来年10月に消費税を8%から10%に引き上げる」と表明したようである。
2度も延期した実績(?)があるので本当に信用していいのか、いささか疑問だが今度は大丈夫だろうねぇ。(笑)
首相は同時に「あらゆる政策を総動員して経済に影響を及ぼさないよう全力で対応する」として関係閣僚にハッパをかけていた。
経済への悪影響回避は結構なのだがそのためにあまり予算を振り向けるようだと2%の増税分が目減りすることになる。
経済の落ち込みはなかったが国民への還元ばかりで結局国の借金返済に回らなかった、なんてことがないようにね。
そうそう、今回の軽減税率採用とかでコンビニのイートインコーナーが風前の灯となっている。
イートインコーナーは消費者の支持もありコンビニ業界の一つの大きな流れになっていたのだがこれからはあくまでの休憩のための施設とし、「飲食禁止」の掲示も検討されていると聞いてあきれてしまった。
これってなんかおかしくないか?
増税が社会の望ましい姿を変にゆがめていく・・・。
ちょっと乱暴な言い方を許していただくとすれば消費増税のショック緩和策などあまり小細工を弄するべきではないと思う。
日本全体が等しく(公平に)重荷を背負う時期に来ているのではないかと思うのである。