グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

ハローウィンに思う

2011年10月31日 | 日記
昨日近くのショッピングセンターに出かけたらハローウィンの仮装をした子ども達の一団に遭遇した。
その起源についてはクリスマスほどよく知られていないがそれでも商業施設などでは年を追うごとにポピュラーになりつつあるようだ。
日本人は基本的にお祭り好きなのかもしれない。
ただ筆者などはハローウィンと聞くとついあの辛い、悲しい出来事を思い出してしまう。
1992年、当時米国ルイジアナ州に留学していた日本人高校生が近くの家で開かれるハローウィン・パーティに招かれ仮装して出かけたのだが間違えて会場とは別の家に入り込んでしまった。
恐怖心を持ったガンマニア家主の「Freeze!(動くな!)」の声をどう理解したのだろうか、仮装のためメガネを外し視界も十分でなかったその高校生は家主に近づきそして至近距離で銃弾を浴び落命した。
まさに銃砲所持に関する日米間の文化の相違を痛感させられた一瞬だった。
その後全米各地で銃規制機運が盛り上がったが残念ながらまだ日米間の隔たりが埋まるには到っていない。

次々と明るみに出る経営ガバナンスの欠如に思う

2011年10月30日 | 日記
先日このブログでオリンパスの混乱ぶりを採り上げたが大王製紙での騒動もやはり経営ガバナンス欠如の例だ。
いくら本体会長(当時)の指示とはいえ高額マネーを所定の手続きも経ず移動させるなどまるで経営の体をなしていない。
まして「口止め」がそのまま通用するとは・・・。
会長の父親(現顧問)が関係子会社の役員を叱り飛ばしたというが今の企業風土を作ったのは在勤中の顧問自身ではなかったか。
また息子に対し至急返済を指示したというが未だにその多くは履行されてはいない。
現経営陣はこの御曹司を刑事告発する構えだがその前に先ず自らの経営ガバナンスの欠如を恥じるべきである、何しろ上場会社なのだから。
大王製紙は何時、どのようにして創業家と完全に訣別できるのだろうか・・・。

日本ハムの菅野1位指名に思う

2011年10月29日 | 日記
日本ハムが27日のドラフト会議で東海大菅野投手を1位指名し抽選で交渉権を引き当てた。
菅野投手については読売ジャイアンツ原監督の甥で東海大の後輩でもあることからジャイアンツの単独指名が有力視されていたとの事だが結果的に日本ハムも名乗り出て交渉権を勝ち取った。
そして事前にその意志を当人側に伝えていなかったことについてマスメディアを通して「お詫び」の意を表していたが何、特段卑屈になる必要はないと思う。
ドラフト会議はある種の「戦い」であり戦略、戦術は当たり前だ。
また当日まで意志を決めかねる事態だってあるだろう。
日本ハムは今後自然体で淡々と交渉に臨んだらよい。
菅野投手にはダルビッシュ、斎藤などと並んで日本ハムという新天地で奮闘して欲しいがどうしても承服できなければ野球浪人の道を選べばいいと思う。
菅野選手サイドの一部に日本ハムの行動を非難する声があるようだが「ドラフト制度を私物化するな」と言いたい。

カントリーリスク今昔(その2)

2011年10月28日 | 日記
タイ・バンコク周辺の洪水被害が一段と広がっている。
日本政府も現地進出企業に対し緊急融資などの経営支援に乗り出した。
かっては全てのカントリーリスクは進出企業の自己責任というのが通説だったが昨今では役所も親切というか優しくなったものだ。
それはそれで結構なのだが国際経営を取り巻く環境変化の振幅は多少の支援策などでは間に合わないほど大きくなっている。
某自動車メーカーではタイ工場の操業停止がそのまま米国工場の生産活動に影響を及ぼしているがその一例といっていいだろう。
かといってもう後戻りはできない。
高まるカントリーリスクに果敢に立ち向かっていくより道はない。
筆者の在職中にもカントリーリスクという言葉はあったしそれなりに対応していたつもりだが今から考えると本当に限定的なものだった。
頑張れ、日本企業! 高めようリスク管理能力を!

オリンパスの変調に思う

2011年10月27日 | 日記
ここ数日九州電力のボードの混乱を取り上げてきたが今度はわが国の代表的な精密機器メーカーであるオリンパスだ。
つい先日実力者会長が外国人社長を解任したかと思ったら今度は自らが突如の辞任だがこの間株価が半値以下に急落とは尋常ではない。
きっかけは英国医療機器メーカの買収に伴う高額の仲介手数料の支払いにある。
買収金額が2千数百億円なのにその手数料が600億円超でしかも支払先はタックスヘブンのケイマンにあると聞けばこれはもうクビを傾げざるを得ない。
会長の「(一連の取引は)阿吽の呼吸のもとで行われたもので適切なものだ」は全く説明になっていない。
件の外国人前社長はこの取引を疑問視し会長に説明を求めているが何の回答もない状況である。
昨日記者会見を行った新社長も第三者委員会の立ち上げを約束したが一連の取引の正当性や外国人社長解任については肯定しており(突如辞任した)会長の傀儡といえなくもない。
今後の焦点は第三者委員会の調査結果に移っていこうが決して今のままでは収まらないだろう。
客観的に見て株主代表訴訟に発展する事だって十分考えられる状況なのだ。

やらせメール問題に揺れる公益企業(その3)

2011年10月26日 | 日記
九州電力が経産省から再提出指示を受けた例の報告書についてその修正を僅かなものに留める姿勢のようだ。
もちろん第三者委員会報告にあった佐賀県知事の関与については依然として何も触れないのだろう。
筆者は以前このブログで記したとおり自らの主張が正しいと判断するのであれば然るべき方法でキチンと反論したらよいと思う。
ただ今回の動きを見て第三者委員会の委員長を務めた弁護士は大阪府知事選出馬を見送りコトの推移を見守る構えだ。
会長・社長を除く九電取締役の何人かも「辞任止む無し」の方向で動いているという。
九電ツートップの行方には経産省以外にも数々の障害が横たわる。
それなりの覚悟はあるのだろうが・・・。


見えない相手との果てしない戦い

2011年10月25日 | 日記
原発被災地で放射能除染作業が始まっている。
高圧シャワーで家屋の屋根や壁面、道路、側溝などを洗浄しているのをよく目にするのだが人海戦術であるだけに被災地全域にまで展開するのは大変だ。
それに洗浄後の水処理は必要ないのだろうか。
グラウンドの表面土壌を数十センチほどを剥がして片隅にシートで覆ったままの光景もよく見られたが最終処分方法は見つかったのだろうか。
人家の疎らな山林地区の除染はやるのか、やらないのか。
とにかくあまりに規模が大きすぎて進捗度合いも分からないし疑問点も多い。
そもそも放射能の人体に及ぼす影響も専門家によって諸説あるようだ。
除染が済めばその後は安心して済めるのだろうか。
除染もただ闇雲に進めるのではなくグランドデザインが欲しいところだ。
それともすでに確立されているのか?
ともあれ見えない相手との果てしない戦いが始まっているのだ。
早く終息せしことを・・・。

カントリーリスク今昔

2011年10月24日 | 日記
タイが大洪水で大変なことになっている。
水没地域の広さもさることながら水が引くまでまだ数週間要するという。
日本でも水害が頻繁に起きるがこれほど広域(一説には関東平野全域に相当するとも言われている)かつ主要空港や幹線道路も危機に瀕しているというのはあまり例がない。
現地に進出した日系企業も大きな損害を受けているが依然復旧のメドは立っていない。
もちろん被害総額はまだ算定できていないだろう。
かってカントリーリスクは経済破綻や政変が主な要因だったがいよいよ天災も念頭におかなければならない時代になってしまったのか。
日本の沿岸部も海外からはそんな評価を受けているのかもしれない。
米国ゴア元副大統領の警鐘「不都合な真実」も不気味に鳴り響く。

やらせメール問題に揺れる公益企業(その2)

2011年10月23日 | 日記
やらせメール問題の対応で九州電力のボードが相変わらず大揺れだ。
取締役の中で社長の辞任を求める声が高まってきたとのことだが今度は会長が社長の続投を望む意向を示している。
どうにも会長の真意は測りかねる。
我が身を守るためにも社長も残らないと格好がつかないとでも考えられているのだろうか。
そもそも当初社長が辞任の意向を表明した際会長は外遊中でその後社長自身の辞任意向は翻ってしまった。
しばらく時をおき経産省が報告書の再提出を求めた際も会長はまたしても外遊中だった。
会社が一大危機にある最中、その対応よりも優先して外遊しなければならない業務など一体何があるのだろう。
一度ならともかく二度も会社を、日本を離れるなどとても考えられない。
そして今度の社長続投支持発言だ。
いやはや、もう話にならない。
九州電力は今こそ「開かれた企業」であることを明確に立証する時だ。

復興相の軽率発言に思う

2011年10月22日 | 日記
復興相の「(あの大津波に)逃げなかったバカがいる」発言が波紋を呼んだが一先ず鎮静化の向かっているようだ。
復興相の発言は津波にのまれて亡くなった友人のことが脳裏にあったためあのような表現になったもので親愛の情こそあれ蔑視が生んだものでないことは明らかだ。
弔辞の中で友人が「こんなに早く逝きやがって・・・、バカだよお前は」と言うのと同じ類のものだと思う。
野党議員もこんなことで逐一非難し辞任を迫るようでは見識を疑われると思う。
今回の件については官房長官がすでに口頭注意をしているがそれで十分だろう。
復興相は気を取り直して職務に邁進してもらいたいものだ。
それにしても復興相ポストは鬼門だねぇ・・・。(笑)