ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『銀幕版 スシ王子!~ニューヨークへ行く~』

2008-03-07 23:15:30 | 新作映画
「『よっ、スシ王子!』」
----ど、どうしたんニャ、いきなり。
「いやあ、まあ、どこから話していいのやら。
まともに喋るのもバカらしくなるほどの映画だね、これは」

----もしかして、それってけなしてる?
「いやいや、
これはけなすとかなんとかいう次元とは
まったく違う種類の映画。
設定からしてまったくバカげているし、
でもまあ、こんな映画もあってもいいんじゃないかな」

----そう言われても分からないニャあ。
いったいどんな映画ニャの?
「じゃあ、まずはその設定から。
主人公・米寿司(堂本光一)はスシ一家の三代目。
10歳の時、祖父・スシ王、父・スシ男爵が巨大カジキに刺されて絶命。
そのショックから司は、
魚の目を見ると凶暴化してしまう『ウオノメ症候群』となる。
これがきっかけで、いったん寿司の道を捨てた彼は
琉球唐手の師匠・武留守リリーのもとに身を寄せ修行に励むも、
やがて“寿司の握りこそ拳の極意”と悟り、
見習いの河太郎(中丸雄一)と共に日本各地の港をめぐり、
寿司対決を重ねながらの国内修行。
と、ここまでが昨年放映されたドラマ版」

----た、たしかにアホな話だニャあ。
で、今度は修行にニューヨークへというわけ?
「そう。
このタイトルからして人を食っている。
エディ・マーフィー『星の王子ニューヨークへ行く』から取っているのは明らか。
さて、映画ではシャリの達人を求めてニューヨークにやってきた司が
まがい物の寿司屋ばかりの中で
やっと訪ねあてたホンモノの寿司屋『八十八』をめぐる争いに
巻き込まれていくというもの」

----ははあ。だけど監督が堤幸彦だから
いい意味でのお遊びも多いんじゃニャいの?
「そうだね。
この原案自体も彼自身。
映画『恋愛冩真』のニューヨークロケのとき、
大雪に見舞われてロケバスで待機。
そのときのスタッフとの雑談、
『文化も言葉も違うアメリカでウケる日本映画って何だろう?』から
“カンフー+寿司”という流れになったらしい。
しかも『寿司』といえば『米』。
『米』といえば『米国』なんだって(笑)」

----ニャんて、いい加減ニャ。
「さて、その“お遊び”に戻るけど、
設定が設定だけに
2週間に渡ってニューヨークロケ------
と言いながら、
稲田のシーンは、実は千葉県某所で撮影。
そこからなぜかマンハッタンの高層ビルが見えるというんだから、
これまたいい加減。
まあ、見どころは、このどこか抜けた
批評さえも交わしてしまうアホらしさかな」

----これが映画初主演という堂本光一は?
「堤監督の作風をよく理解しているというか、
『沖縄の~ウミガメ!』を始めとするワケの分かんない琉球唐手、
『お前なんかにぎってやる!』の嘘みたいな決めゼリフと、
フマジメをマジメにやっているところが笑える。
他の役者では
釈由美子が『修羅雪姫』の頃を思わせるアクションを披露。
それと、伊原剛志、初の関西弁キャラも見モノだね」

----なんだ。
意外に見どころ
いっぱいあるじゃニャい。

           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「ぼくも変な顔するニャ」なにこれ?


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