ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『ブラックサイト』

2008-03-12 14:54:41 | 新作映画
(原題:Untraceable)

----“ブラックサイト”って
ネットのアブナいサイトのこと?
「うん。
この映画は、そのキャッチコピー
『FBIサイバー捜査官を追いつめる、66億人の好奇心』が
内容の全てを言い表している」

-----?
「冒頭で犠牲になるのは猫さん。
そのこともあって、あんまり詳しくは言いたくないんだけど、
この映画の犯人はネットで殺人を中継。
最初のうち、被害者はまだ生きているんだけど、
その処刑の様子をライブ中継しているサイトへのアクセス数が増えるに従って
被害者は死に近づいていくという仕組みになっているんだ。
たとえば、出血を早める抗凝固剤を点滴注入。
その量がアクセス数の上昇に従って
増えていくといったようにね」

-----にゃんとも極悪非道ニャ。
でも、ネット専門のFBIとかいるわけでしょ。
ニャんで捕まらないの。
「原題が『Untraceable』=追跡不能。
この犯人は海外のサーバーを利用。
その上、強制閉鎖してもIPアドレスを絶えず変更して
無限にコピーを繰り返すんだ」

-----でも、これって
単なる劇場型の快楽殺人?
それとも裏に何かあるのかニャ。
「まあ、それ以上は言わない方がいいだろうね。
この映画の第一の見どころは
ダイアン・レイン扮する主人公のFBI捜査官ジェニファー。
その役どころとしては
ちょっとジョディ・フォスターの『羊たちの沈黙』を思わせるけど、
彼女よりもっと年上。
『マルサの女』じゃないけど、子供がひとりいるという設定が
役柄にうまくいかされていたと思う。
そうそう、彼女はシャム猫と暮らしていて、
それが、この事件の犯人と冒頭の事件の犯人を結びつける直感にも作用するんだ」

-----じゃあ、細かい箇所にも気を使った
凝った映画になっているんだ…。
「う~ん。
ただ、犯行場所の割り出しが偶然性に頼っているのと
クライマックスが
結局は、昔ながらの王道的な戦いというのがね…。
あっ、そうそう。
もう10年以上前になるけど、
同じソニー配給の映画で
『ザ・インターネット』というのがあったけど、
あの頃はまだインターネットが普及していなく、
当時、宣伝の人は、
インターネット知らなくても分かるかかどうか気に病んでいたっけ。
なんだか隔世の感があるね」



        (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「とんでもない犯人だニャ」ご不満

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10 コメント

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こんばんは (ノラネコ)
2008-04-14 23:53:27
ちょっとB級な「羊たちの沈黙」という感じの作品でした。
アイディアは面白いし、よく出来てますが、細かいところの詰めが甘いのが勿体無いですね。
犯人側の造形にもう少し説得力があれば、A-くらいの作品になったのでしょうけど。
■ノラネコさん (えい)
2008-04-15 22:19:03
こんばんは。

上にも書きましたが、
10数年前だったかな。
『ザ・インターネット』という
やはりサスペンス映画があったのを
覚えてらっしゃいますか。
当時は、何やっているのかよく分かんないけど
きっとスゴいことなんだろうな----なんて(笑)。
いま観ると、あの映画どうなんだろう。
10年一昔 (ノラネコ)
2008-04-15 23:46:02
「ザ・インターネット」、ありましたね。
確かウィンドウズ95が出た頃じゃなかったでしょうか。
まだgoogleもyahooも無い時代。
私は当時ネット使い始めた頃で、それなりに面白く見た記憶がありますが・・・
コンピューター関連は本当に10年一昔ですね。
今80年代の映画を観ると、コンピューターがまるで人知を超えたドリームマシンの様に描かれてるのを観て微笑ましくなります。
当時の映画って、本当に簡単にコンピューターが意思を持ったりするんですよね。
今見ると、SFというよりもファンタジーに感じてしまいます(笑
■ノラネコさん (えい)
2008-04-16 23:44:36
すでにネットをやってられたんですか?
スゴいなあ。
あの頃のぼくはまだまだ
パソコンもおそるおそる。
立花隆がTVで
「インターネットを知ると知らないとでは
新大陸を知っているかいないかくらいの違いがある」みたいなことを
筑紫哲也相手に喋っていて、
そんなスゴいことなのか---と、驚いていました。
知りませんでした (かめ)
2008-04-17 01:24:58
こんにちは、
TBありがとうございました。
「ザ・インターネット」の作品は知りませんでした。
1995年というと、インターネットは文字が中心で画像も少なかったと思います。
確か、初めてインターネット上で、画像が動いているのを見て、感動したのを覚えています。
まさに、10年一昔ですね。
こんにちは^^ (ひろちゃん)
2008-04-17 12:28:46
お友達に、猫ちゃんの虐待のシーンがあると
言われて、ビクビクしながら観に行きました。
動物好きな私にとっては、嫌なシーンでは
ありましたが、何とか大丈夫でした(T.T)
ジェニファーの飼っているシャムネコに何事も
なくて良かったです^^
もちろん、お嬢さんにも何もなくて良かった^^

羊たちに~に比べると、やはり完成度は高くないと
思いますが、それなりに面白かったです。

「ザ・インターネット」は、聞いたことのある
タイトルなのですが、未見です(^^ゞ

■かめさん (えい)
2008-04-17 20:21:59
こんんちは。
お久しぶりです。

そうか、最初は文字が中心でしたね。
パソコンも今みたいに
使い勝手がよくなく
Macもドクターノートンとか言うのを
何回も使ったりしていました。

本当に10年一昔。
■ひろちゃんさん (えい)
2008-04-17 20:29:44
こんばんは。

どうもアメリカでは
犬よりも猫の方がヒドい扱いを受けているような気が…(汗)。

このごろ、映画に出てきただけでドキドキしてしまいます。
あっ、そうだ。
日本映画の『百万円と苦虫女』でも
子猫が可愛そうなことになっていました。
Unknown (たいむ)
2008-04-17 23:40:26
こんにちは。
猫とか、野次馬とか、チラチラと引っ掛けたネタなどの芸が細かい作品だったと思いました。

未婚か離婚かは定かでなかったけれど、シングルマザーという設定には、ありきたりなものを感じましたが、良いほうに生かされていてホッとしました。
王道でも、綺麗に畳んでくれてよかったです。
■たいむさん (えい)
2008-04-19 09:43:29
ぼくは最初の猫がどうなったのか、
それが一番心配でした。(汗)

あのシングルマザーの設定には
少し『マルサの女』を思い出しました。

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