「う~ん。こういう映画はどこから話したらいいんだろ」
----ん?ちょっと悩んでいるようだニャあ。
「うん。
実はこれも人気コミックの映画化。
ストーリーもありふれていて、
リストラを宣告することを上司に命じられた
エリートサラリーマン・赤城旬太郎(大沢たかお)が
恋人・明日香(田中麗奈)の実家である
築地魚河岸の仲卸店『魚辰』の仕事を手伝っているうちに、
自分の本当にやりたいことを見つけていくというもの。
まあ、恋人の実家の仕事を旬太郎が知らなかったり、
はたまた、築地の仕事時間がはっきりしていないなど、
いくつもツッコミどころはあるけれども、
それも原作の範疇だしなあ」
----だったら、えいお得意の
“語り口”で攻めてみたら?
「じゃあ、そこから話すか。
この映画は、監督が懐かしの松原信吾。
彼は松竹大船撮影所に助監督として入社。
81年に『なんとなく、クリスタル』、
86年に『青春かけおち篇』を監督後、
TVドラマの世界に活躍の場を移してしまう。
つまり、これは彼の平成に入っての劇場初監督作品。
そのタッチはいい意味で昭和的。
まるで“寅さん”を思わせる。
そう、会話の間だとか、てらいのない笑いとかね」
----でも、それって俳優にかかる負担が大きそう。
「おっ鋭いね。
この映画、実はキャスティングがなかなかいい。
それも脇役のね。
柄本明、伊東四朗といった重鎮に加え、
荒川良々、マギー、温水洋一など、
築地で働く人々を劇団系の人々で固め、
ギャグ中心の安易なお笑いには走らないようにしている。
一方では六坂直政が銚子漁港の荷主に。
伊東四朗も出ているし、
少し『スーパーの女』を思い出しもしたけどね」
----他には佐野史郎に大杉漣、
江口のりこに甲本雅裕か…。
確かに顔ぶれだけでもオモシロそうだ。
でも、物語があまりにも単純すぎニャい?
「う~ん。
実はここに、伊原剛志と森口瑶子を交えた
“絡まりあった恋”と“魚辰三代目”のゆくえ、
さらにはある人の“出生の秘密”まであるんだけどね」
----あらら、一気にお話が広がってきた。
「もっと言えば、そこに
これがビックリの鈴木一真演じる片岡青果の若旦那まで絡んでくる。
まあ、でもやはり見どころは主演の大沢たかおかな。
この映画では川に飛び込んだり、頭から水をぶっかけられたり。
ほんとうに彼の役者魂には頭が下がる」
----でも、それが役者の仕事じゃニャいの?
「あらら…。
それを言っちゃあ、おしまいよ」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「ゴクッ。お魚べたいニャ」
※築地のセットもスゴい度
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----ん?ちょっと悩んでいるようだニャあ。
「うん。
実はこれも人気コミックの映画化。
ストーリーもありふれていて、
リストラを宣告することを上司に命じられた
エリートサラリーマン・赤城旬太郎(大沢たかお)が
恋人・明日香(田中麗奈)の実家である
築地魚河岸の仲卸店『魚辰』の仕事を手伝っているうちに、
自分の本当にやりたいことを見つけていくというもの。
まあ、恋人の実家の仕事を旬太郎が知らなかったり、
はたまた、築地の仕事時間がはっきりしていないなど、
いくつもツッコミどころはあるけれども、
それも原作の範疇だしなあ」
----だったら、えいお得意の
“語り口”で攻めてみたら?
「じゃあ、そこから話すか。
この映画は、監督が懐かしの松原信吾。
彼は松竹大船撮影所に助監督として入社。
81年に『なんとなく、クリスタル』、
86年に『青春かけおち篇』を監督後、
TVドラマの世界に活躍の場を移してしまう。
つまり、これは彼の平成に入っての劇場初監督作品。
そのタッチはいい意味で昭和的。
まるで“寅さん”を思わせる。
そう、会話の間だとか、てらいのない笑いとかね」
----でも、それって俳優にかかる負担が大きそう。
「おっ鋭いね。
この映画、実はキャスティングがなかなかいい。
それも脇役のね。
柄本明、伊東四朗といった重鎮に加え、
荒川良々、マギー、温水洋一など、
築地で働く人々を劇団系の人々で固め、
ギャグ中心の安易なお笑いには走らないようにしている。
一方では六坂直政が銚子漁港の荷主に。
伊東四朗も出ているし、
少し『スーパーの女』を思い出しもしたけどね」
----他には佐野史郎に大杉漣、
江口のりこに甲本雅裕か…。
確かに顔ぶれだけでもオモシロそうだ。
でも、物語があまりにも単純すぎニャい?
「う~ん。
実はここに、伊原剛志と森口瑶子を交えた
“絡まりあった恋”と“魚辰三代目”のゆくえ、
さらにはある人の“出生の秘密”まであるんだけどね」
----あらら、一気にお話が広がってきた。
「もっと言えば、そこに
これがビックリの鈴木一真演じる片岡青果の若旦那まで絡んでくる。
まあ、でもやはり見どころは主演の大沢たかおかな。
この映画では川に飛び込んだり、頭から水をぶっかけられたり。
ほんとうに彼の役者魂には頭が下がる」
----でも、それが役者の仕事じゃニャいの?
「あらら…。
それを言っちゃあ、おしまいよ」
(byえいwithフォーン)
フォーンの一言「ゴクッ。お魚べたいニャ」
※築地のセットもスゴい度
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平成の“寅さん”というにはちょっと役不足ですが、雰囲気はそんな感じでしたね。
長くやって行けば、人気も味わいも出そうな感じではありますが・・・どうかなぁー(^^;
松竹らしい味わいの映画でした。
これを東宝が作るとあか抜けちゃって
『県庁の星』の方向に行くでしょうし、
東映だと『鳶がクルリと』。
もしかしたら、時代的に
こういうのを求めている空気があるかも…。