ラムの大通り

愛猫フォーンを相手に映画のお話。
主に劇場公開前の新作映画についておしゃべりしています。

『Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼』

2008-03-17 21:58:05 | 新作映画
(原題:Mr. Brooks)

----これって“指紋の殺人鬼”って呼ばれている男の話だよね。
どこから、そんな名前がついたの?
「うん。この映画の主人公ブルックス(ケビン・コスナー)は殺人を犯すと、
その現場に被害者の指紋を意図的に残すんだ」

----普通はそんなことしたら
証拠が残りそうなものだけど?
犯人の特定にも結びつきやすくなるし…。
「まあ、そこが映画たるゆえんだね。
リアリティよりもアイデアによるオモシロさが先。
殺人鬼ブルックスは
成功したビジネスマンにして寛大な慈善家。
でも、殺人の衝動が抑えきれないでいる。
数年前に最後の殺人を犯して
しばらく鳴りを潜めていたんだけど、
“内なる声”が
またもや彼を犯行へと駆り立てていく」

----ケビン・コスナーと言えば、
ミスター・アメリカってイメージが強いけど、
これは意外なキャスティングだニャ。
「そうだね。
しかもその“内なる声”を
『バンテージ・ポイント』で大統領に扮したウィリアム・ハートが
喜々として演じている。
ほら、漫画でよくある
天使の声と悪魔の声が耳元で囁くヤツ。
その悪魔の方だけがビジュアル化されていると思ったら
これは分かりやすいかも」

----ふうん。じゃあ、その犯人の内面を
ずっと見せていくわけ?
「いや、この映画は
そこに、さらなる物語を用意する。
ブルックスの犯罪を向いのアパートに住むカメラマンのスミス(ディーン・クック)が目撃----」

----ありゃりゃ大変だ。
彼は警察に通報?
それともブルックスを強請るのかニャ?
「強請る方。でもそれだけじゃないんだね。
ブルックスに自分の目の前で
もう一度殺人をやってくれというんだ」

----ニャに、それ?
「普通は“なに?”って思うよね。
覗きの常連者でもあるスミスは、
殺人を目撃したときにこれまでにない興奮を感じた----
まあ、こういうわけだ。
そこにこの事件を追う女性刑事アトウッド(デミ・ムーア)が絡んでくるんだけど、
実は彼女にも私生活上の悩みがあった…」

----混み入ってるニャあ。
「そこがこの映画の長所でもあり欠点でもあるかな。
大詰めで行なわれる殺人が
あまりにも作りこまれている。
本来、ブルックスは“内なる声”に逆らい、
足を洗おうと努力しているという設定。
それまでの彼の行動から見ても
この殺人はちょっと計画的すぎる…」

----でも、映画としては
それくらい凝ったストーリーにした方がいいのかもニャ。

           (byえいwithフォーン)

フォーンの一言「何度も言ってるニャ、殺人鬼はいやニャ」もう寝る

※ウィリアム・ハートが楽しそうだ度
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画像はアメリカ・オフィシャル(ダウンロードサイト)ウォールペーパーより。

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