マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

講演「2020年―人工知能と共に生きる社会が始まる!」(その3)

2017年04月18日 | IT

 一昨日、「自転車シェアリング」の会員登録をした。その概要が書かれたパンフレットが地域活動センターに置かれていて、貰ってきて読んでみた。(1)会員登録→(2)借りる→(3)一時駐輪→(4)返すの順に行えばいい。意外に(1)で手間取ってしまった。時間はかかったが、ネットを通して会員登録が完了すると、8桁のパスコードが送られて来た。そのコードを自転車の操作パネルに入力し、最後に「Suica」をかざし登録完了。こうしておけば、後は「Suica」が鍵の役割を果たし、開錠が簡単に出来る。30分150円で、1時間だと250円。
 経済的な面でのみ、このシステムを考えていたが、春の都心をサイクリングするのも楽しいだろうなと考え、昨日試乗してみた。電動自転車が出始めた15年前に購入して、蓼科の別荘で愛用していたが、坂を昇るのは実に楽なことを思い出した。

 

 さて松原講演では最後に、(3)フリップトクラスルームが紹介された。これは教育方法への応用。
 
フリップトとは反転という意味で、何が反転するかというと、学校の授業で、先生が教える以前に生徒が家で、タブレットなどで予め学んでおく、教えることと学ぶことの順序が逆転するのだ。
 松原先生は佐賀県武雄市の依頼を受けて、先生を代表者とする「IC教育研究プロジェクティーム」が、研究に取り組んでいる。武雄市では、児童は入学式の日に1人1台のiPadを貸し与えられ、自宅に持ち帰る。予め自宅で学ぶことにより、教員の一斉授業の時間数は減り、その分、グループ討論などに時間を割くことが出来る様になる。自分の考えをまとめ、考えを述べる能力の発達を促すことに繋がっていくそうだ。小部屋でのグループ学習の写真なども紹介された。
 私見を述べれば、教育器機を用いての授業は賛否両論のあるところ。その効果を疑問視する教員もいる。荒川5中でもタブレットを使用しての授業が行われていたが、武雄市の方法論の特徴は小学生段階でiPadを貸し与え、家への持ち帰りが可能な点にある。教員経験者の私としては、教員の準備が大変だなと思う。しかし効果のある教材を一度完成すると、その利用が何度でも繰り返されることが大きな利点。今、手元には武雄市作成のパンフレットがある。今後の様子を見守りたい。
 
(4)まとめとして語らえたこと。
 今後、
多くの仕事が消えていくだろう。アメリカでの調査・研究によれば小学校の先生やソーシャルワーカーなどは生き残る可能性が高い。人出不足を人工知能が補っていけるのか、それよりも人口減少の方が速いのか、今はそのせめぎあいの過程にあります、と語って1時間25分の講演を終えた。冒頭に示された2枚の映像はそのせめぎあいの象徴だった。
 
司会の私は「眠った方など誰もおりませんでしたから、明日からのラジオ体操には心おきなく参加して下さい。再度大きな拍手を」と述べ、会を締めくくった。講演会終了後、反省会と称して一献が持たれたことは言うまでもない。9名の参加。私も主催者としての役割の一端を終えてホッとしている。

 今日の二葉(江岸寺の御衣黄桜)
  



講演「2020年―人工知能と共に生きる社会が始まる!」(その2)

2017年04月15日 | IT

 講演の冒頭で松原先生は2枚の写真を提示して問題提起をした。1枚の写真は「従業員不足により閉店しています」の掲示が出ているお店の写真。もう1枚が、ここ本駒込地域活動センター入口付近に置かれている数台の赤い自転車の写真。本日の話で、最後には、この2つを結び付けられればと語った。
 後で知ることになるのだが、赤い自転車は「シェアリングエコノミー」と呼ばれる、人工知能応用の一分野の主役の一つ。人口減少について語られた後に、人工知能が登場し、シェアリングエコノミー以外ではディープランニングとフリップトクラスルーム(反転授業)が語られた。話の順にまとめておこう。
 
(1)ディープランニング
 
右に提示した表は4つの知的卓上ゲーム。左端がそのゲーム名で、中程がそのゲームにおける、可能な、あらゆる場合の数。右端がコンピュター(=人工知能)が人間に勝利した西暦。
 囲碁では人工知能が人間に打ち勝つには相当な年数を要するだろうとの予想は覆され、昨年、世界トップレベルの、韓国のプロ棋士イ・セドルが敗れた。その原因はコンピューターの計算能力の進歩によるだけではなく、人工知能が“ディープランニング”と呼ばれる手法を身に着けたからだ。ディープランニングとは、いちいちプログラマーがプログラムを書き換えなくても、コンピュータ自身が学び、知識や方法を獲得できる能力。囲碁ではコンピュータが内部で100万回以上の対局を繰り返し、”勝利の方程式”を学んでいくそうな。
 実験用”自動運転車”は他の車や障害物とぶつかる過程を通して、衝突しないスキルを自ら身に着けていく。実験過程の動画と、自動運転車に試乗してのドライブ映像は多くの人の興味を駆り立てたことだろう。

(2)シャアリングエコノミー
 
冒頭に紹介された赤い自転車は「自転車シェアリング」と名付けられたシステムで活躍する電動自転車。これは一般にシャアリングエコノミーと名付けられた人工知能の一応用。
 私はこの言葉や概念と初めて出会った。私なりの理解は「一つのものを何人かで共同利用するシステム」。所有の概念ではなくて利用の概念。既に存在するものを考えると図書館が正にぴったり。時の経過とともに数人が一冊の本を読むこととなる。(写真:昭和小学校北側のポート内にある自転車)





 
「自転車シェアリング」=「コミュニティーサイクル」とは地域内に複数のサイクルポートを設置し、会員登録した人は、どこでも自転車を借りることが出来、返却することも出来るシステム。色々な料金体系があるようだが、一番簡単なのは130分が150円。例えば私が昭和小学校脇で自転車を借り、ここをスタートし、港区にある六本木ヒルズをゴールとするときなどには便利。そこにあるポートに自転車を繋げばよい(シルバーパスを持っているのでそうはならないが・・・)
 赤い自転車は今までは目に入って来なかったが、この話を聞いてからは意識して探す様になった。23区で加入しているのは、千代田区・中央区・新宿区・港区・江東区・文京区の6区で、都心の区に集中している。近々に会員登録をして試乗してみる積りだ。(写真:色丸がポート。実に沢山ある。ピンク色が文京区)


 今日の一葉(富士前公園に咲くタイハク。サトザクラの園芸品種)
 

 


講演「2020年―人工知能と共に生きる社会が始まる!」(その1)

2017年04月13日 | IT

 松原先生のお話は、現役の教員であることもあってか、話が分かり易く面白かった。更にはPower Point での映像を用いての講演、高齢者の聴衆もぐんぐんと惹きつけられていった。
 私は、「人工知能の話なんて、難しいでしょう」と参加を渋る高齢者の方に「80歳以上の方にも分かり易い話になりますよ」と推測を交えながらお誘いをした。その通りの講演になったことを感謝したい。

 講演は冗談から始まった「今朝になって、(主催者から)とんでもない無理難題を振り当てられました。誰一人眠らないように話をして下さいとの難題を。もし退屈でも眠らないで下さいね。眠ってしまう人が多かったら、僕、明日からラジオ体操に行けなくなってしまいますからね」(爆笑 爆笑)

 冒頭に、人工知能の話題とし、ディープランニング・シェアリングエコノミー・ウーパ―・フリップトクラスルーム・・・・などが示された。ただ、話がそこへ行く前に、「日本の経済の今」と「日本社会の今」が語られた。日本は過去と比較してGDPは横ばいで、人口は減少の一途。日本はこのままでは大変なことになって行くとの問題提起があり、その解決への有効な方法として人工知能が登場してくるのだった。

 まずはGDPの話。そのことは多くの人が知っていることだろう。ただ他国(アメリカ・中国・イギリス・ドイツ)と比較しての図表は強烈な説得力を持っていた。1993年~2016年に、中国が19倍の上昇率で経済成長を成し遂げたことは別格として、イギリスの2.5倍、ドイツの1.7倍と比較して、日本の長期停滞は明らかで。まさに横ばいである。(写真:GDPの推移表)






 人口減少は誰でも知っている事実。先ごろも、2065年に、合計特殊出生率は1.44、総人口は8,808万人、年少人口(0~14歳)割合は10.2%との予測が発表されていた。しかし、私は、そのことよりも、非正規婚の男女から生まれる子供の割合の表をみて驚いた。
 2008年で比較すると、その割合は、スェーデン54.7%1980年では39.7%以下同じ)・オランダ41.2%4.1%)に対し日本は2.1%(0.8%)と極端に低率。いわゆる婚外婚での率が低いのは、私達日本人の倫理観のなせるわざだろうか?オランダではこの28年間に10倍の増加。どんな意識改革や社会改革があったのか?この辺を分析した本を読みたいと思いながら話を聴いていた。(写真:非正規婚から生まれる赤ちゃんの割合)

 更に人口の移行を示す棒グラフでは丙午の年に生まれる新生児が極端に低いことが示された。これも私達日本人を捉えている意識を強烈に物語っている。次回2026年はどんな結果?
 人口減少そのものを私は否定しない。その減少が僅づつならば問題ないかも知れない。しかし急激な人口減が、例えば若者の負担増を生み出し、経済的弱者を更に苦しめるならば、政府を初めとして、社会全体でその改善に取り組まなければならない問題だと思う。




 その延長線以上に登場してくる問題としての人手不足。「有効求人倍率」表を見ると、建設躯体工事は7.78倍。人一人を7.78社が求めているのだ。身体を張っての仕事を求める人の少なさ。そこからもロボット(=人工知能)の必要性が浮き彫りにされて来た。


「人工知能」講演会は参加者多数

2017年04月10日 | IT

 丁度1週間前の43日(月)、「2020年ー人工知能と共に生きる社会が始まる!」と題する、富士前福寿会主催の講演会を開催し、予想以上の多数の参加者の下、無事終了した。講師は東洋大学副学長の松原聡先生。この講演会の芽生えから結実まで6週間ほどの時が経過していた。
 参加人数は当初予想を遥かに上回る50名強。会終了後の感想は「面白かった。再度お話を聞きたい」など大好評で、主催者としては胸をなで下しているが、私に会場終了時刻を30分勘違いするミスがあり反省もしている。講演会の話の内容は次回のブログに回すこととし、今回は、開催までの経緯を綴る。

 冬真最中に、富士神社でのラジオ体操への参加人数は少ない。ラジオ体操が切っ掛けでスタートしたこの講演会、当初は主にラジオ体操参加者を対象に考えていたので、地域活動センターの、それほど広くはない、4A室(定員36名)を予約しておいた。椅子の使用状況を考えると30名くらいが限度と考えていた。
 
空席が目立つようでは講師の先生に申訳けがないと考え、ラジオ体操参加者以外にも参加を呼び掛け、町会の方・“こまじい”に集う方・体操参加者の友人などにも対象を拡げ、併せて、参加者名簿も作成した。記載の人数は次第に増えていき、30名近くになって、ホッとしていたある日、松原先生から「私の友人5人ほど参加可能ですか」と言われた。「困ります」との返答の選択肢などあるはずもなく「どうぞどうぞ」で35人ほどの参加者予定者。今度は部屋定員を上回ってしまう心配が始まった。まだ参加か否かの返事保留の方もいて、心配度は上がっていった。
 地域活動センターの2階にある「多目的ホール」は定員が80名。数日前に予約一覧表でこの部屋の空き具合を見たら、幸運なことに43日の予約は埋まっていなかった。私は会長にこちらへの変更を勧めた。会長曰く「広い部屋への変更は良いが、空席が目立つようでは申し訳ない」と。会長は他人への思いやりの行き届く人物。それ故の躊躇いがあった。私は「その辺の事情は説明すれば理解してもらえるはず」と話し、会場変更に踏み切って貰った。その頃は松原先生とはメールでも繋がっていたので、事情を説明すると「窮屈よりも余裕のあるほうが良いです」との返事。
 制限人数を気にすることなく、参加お誘いへと舵を切り替えた。今、目の前にある参加者一覧表を見ている。参加者はラジオ体操仲間・富士前福寿会・高齢者クラブ・富士前町会・松原先生知人・大和郷会・区議会議員等など多方面にわたっている。「そば工房玉江」さんの姿もあった。(写真:多目的ホールで
 1525分開会。小林会長挨拶、私の講師紹介に続いて1530分、講演開始。松原先生は、Power Pointを通して写される、やや大きい目のスクリーンの横に立ち、講演が始まった。(写真:図表を用いて熱意の説明が続く)




 今日の一葉(吉祥寺の桃の花)
 


人皆花に酔うときに

2017年04月08日 | 身辺雑記

 先週の41日(土)から今日8日(土)までの1週間、偶然の花見も含めて花見が続いている。何処ででも、人は皆花に酔っている様に見えた。今日のブログは写真を左に、右にその説明文を配置した。
 41日(土)のことは数日前のブログに書いた。
 42日(日)、宮下公園でのラジオ体操を終えるとここの常連さんに呼び止められた。「今日は観桜会です、是非参加を」と言われ、小林さん・中村さんと私の3人も観桜会に加えて頂いた。前日に予定していた会は雨の為1日順延というラッキー。立食形式の観桜会で、ワイン・日本酒のみならず手作り料理が並んでいた。宮下公園のラジオ体操では会が形成されていて、冒頭の会長挨拶で「現在会員は93名。あと少しで100名に達します」と聞いて、私達3人はここのラジオ体操会員となった。会費は月100円。新年会・創立記念日にも参加可能。漬物などを美味しく頂いた。花より団子。私達3名の突然の加入にラジオ体操会々長はいたく感激していた。(宮下公園の観桜会)



 43日(月)、ラジオ体操終了後徒歩で関口パン店へ。帰りに神田川沿いのサクラを鑑賞。見頃にはまだ早かったが、川沿いのサクラは一幅の絵だ。









 44日(火)、向丘飛鳥山花見の宴は例年の二次会のみ。そこで私は一人での桜見物。1730分飛鳥山公園到着。花は69分。席取りのシートが沢山敷かれていたり、宴たけなわのグループあったり。3つの博物館前の広場では多人数参加の宴が楽しげ。来年は是非この辺りでやりたいとの思いがふつふつと湧いて来た。空を見上げると上弦の月。灯りがともり始め、豫園へと移動を開始した。飛鳥山は宴・月・花(雪・月・花ではないが)だった。





 45日(水)、富士神社でソメイヨシノの蜜を吸うインコと落花傘を眺めた。(これも既に数日前に書いた)

 4月6日(木)は桜見物のはしご。朝9時30分に中目黒駅で馬場さん夫妻と集合。頂いた歌舞伎座のチケットを渡しがてら、二人だけの花見散策に私が乱入。中目黒から目黒雅叙園まで散策。中目黒駅付近では桜は見頃を迎えていた。








 この木曜日のみ勤務はお休みだったので、夕方は妻と千鳥ヶ淵へ。多くの人で賑わっていたが、ここの桜は見事の一語。花をして語らしめよ、で、最下段にその写真の多くを掲示した。









 夜は六義園へ。ライトアップの最終日。例年より花は少ないとのこと。
 










  4月7日(金)、早朝5時再び千鳥ヶ淵へ。誰もいないなかで桜の写真を撮影したかった。雨上がりの早朝は清々しかった。(田安門)










 ラジオ体操後は神田川沿いを散策。










 
845分には六義園前正門前に、前から6人目に並んだが、開門は9時。私のみパスポートを購入していたので、枝垂れ桜前に一番乗り。カメラを構えるもサクラは散り初めで、期待した景色は撮影出来なかった。









 
48日(土)、塩山「漆家 花の宴」に参加。李は咲き始めで桃はまだだった。漆家まえの杏が華麗に咲いていた。
 
(杏の花びらは桜に似ている。明日は吉祥寺の見頃となった枝垂れを見に行く予定)







 以下、千鳥ヶ淵の花々