7月15日(月・祝)に「創立90周年記念区民ラジオ体操会」が大塚公園で行われると知って、その日の朝5時35分頃、小林さんと我がマンションをスタートした。しかし二人はラジオ体操をすることなく帰宅しなければならなかった。初めての経験だったが、今日のブログの前半はその顛末記。
出発した時刻、本駒込では雨が降っていた。掲示されたポスターには、雨天会場は文京スポーツセンターと書かれていたので、センターのある「教育の森」を目指した。6時5分頃、妙に閑散としているスポーツセンター前到着。係の人から「場所は大塚公園です」の声。雨天ではあったが会場変更はなかったことを初めて知って、慌てて大塚公園に方向転換した。
途中すれ違う人から「もう終わりましたよ」の声。会場には6時20分頃に着いたが、ラジオ体操そのものは行われなかった。大塚公園ラジオ体操会の「創立90周年」の記念行事は無事終了し、雨も降って来たのでラジオ体操は中止されたのだった。
帰宅後に悟った。確かに5時半には雨は殆ど降っていなかったので記念式典は開催可能で、この日に限っては式典に大きな意味があったことを。もう20分スタートを早くしていたら、二人は記念式典に参加できただろう。
それでも参加賞を頂いてきた。その一つに「90年のあゆみ」と題する小冊子があった。それを読むと、ラジオ体操の歴史や大塚公園ラジオ体操会の発足の様子が良く分かった。(写真:公園内の記念ブロンズ像)
1928(昭和3)年には一部の地域でラジオ体操の放送が開始され、翌1929(昭和4)年1月15日には大塚仲町の本伝寺境内に町会の有志が集まってラジオ体操会が結成された。その後隣接する各町会の有志が合流し、会場も大塚公園に移し「大塚ラジオ体操会」と称するようになったとある。以来90年の年月が過ぎていた。
発祥の地を名乗る地域は他にも幾つかあるようだが、ここが「ラジオ体操発祥の地」なる謂れがよく理解できた。現在、文京区では11の会場で「年中無休」ラジオ体操が行われているが、ここは別格本山なのだ。(写真:本伝寺境内のラジオ体操)
そうだ思い出した。過去のブログを見ると、10年前の2009年7月20日、80周年記念時、NHK巡回ラジオ体操のスタート地点がここで、やはり小林さんと二人ここまでやってきていたのだ。40年と50周年記念時にも全国放送の会場。昨年の12月には都知事賞<ラジオ体操の普及等に功績のある団体>も受賞していた。100周年まではあと10年。やや長いな!(写真:80周年記念時のラジオ体操)