マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

『江戸の成立と寺社建築・境内地の変遷』

2012年10月08日 | 学び舎

 10月5日(金)ははからずも、日本文化漬け(?)の日となりました。夜の歌舞伎に先だって、表題の講義を公益財団法人「文京アカデミー」で受講したのです。「アカデミー」では毎年受講者を公募し、アカデミックな数講座を開講しています。表題の講座に家人と申し込み、毎週金曜日の午後の5回通う事となり、5日がその第1回目でした。講師は武蔵野美術大学講師の伊坂通子氏。建築家にして増上寺の研究家としも名高く、ブラタモリにも出演したことがあるとか。それを反映してか、この講座超人気で応募者が多数あり、抽選定員50名のところ58名の席を用意しての開講と、主催者からの説明があった後、いよいよ講師登場です。

 5回に亘る講義の内容は≪徳川氏の本拠地として発展した江戸。その面影を今日の東京に伝えているのが、寺社の存在。江戸の成立と推移について、徳川家に関係の深い寺社などを手がかりとして探り、寺社建築と境内地を解説します≫とあります。建築家の立場から寺社建築を概観し、江戸に迫ろうとの趣旨と理解しました。

 第1回の今回では、特に江戸の成立に関する事柄については触れられず、”寺社建築と境内地の変遷とその様式と景観”の概説です。図入りのプリントが1枚用意され、パソコンソフト”Power Point”を用いての説明。ヴィジュアルな説明は”百聞は一見にしかず”の効果抜群。登場してきた寺社は伊勢神宮・法隆寺・興福寺・春日大社・中尊寺金色堂・円覚寺・建長寺・宇治平等院鳳凰堂・当麻寺曼荼羅堂・延暦寺の多岐に渡りました。その殆どは訪れた事がありましたが、その伽藍配置の変遷や屋根形式・門構えの各種形態にまで話が及び、未知の事柄も多く、覚えるとしたら大変そう。
 次回講義では江戸草創の寺社と、江戸城と市街地の開発に話が進むそうで、私が一番知りたいところ。この講義の延長上に、伊坂氏引率の増上寺見学回も予定されているようで、こちらも申し込むつもりです。
 今年の11月に伊勢神宮見学を予定していますので、この神社の詳しい説明を聞けたことはラッキーでした。