マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

琵琶湖をめぐる『近江路の神と仏 名宝展』を観る

2012年10月02日 | 映画・美術・芝居・落語

 9月28日(金)、「近江路の神と仏 名宝展」鑑賞に招待される幸運に恵まれました。家人の、長年の友Hさんからのご招待で、今回は家人も交え3名での鑑賞となりました。
 開催の三井記念美術館は日本橋室町にある三井本館7階にあります。最近は3ヵ月に一度くらいの割合でここを訪れていますが、今回は私のみ地下鉄三田線を大手町で下車、その後徒歩30分での会場到着です。交通費の節約と軽い運動を心がけての事。2階にある千匹屋で昼食を済ませた後入館。

 15年ほど前、運転免許を取得してすぐ、大津でレンタカーを借りて琵琶湖沿いに北上し、湖北を巡ったことがありました。なんという名前のお寺だったか記憶はありませんが、家人の知識をもとに、2つ3つ訪れたお寺で十一面観音に出会いました。その時の仏様にも”再会”出来るだろうとの期待を込めての入館です。

 「展示室1・2」では奈良~鎌倉時代の小金銅仏や荘厳具等の金工品が展示され、延暦寺の国宝「金銅経箱」を観ることが出来ました。
 「展示室4」に仏像・神像が展示されていました。石山寺からの「如意輪観音半跏像」と「大日如来坐像」、園城寺からの「不動明王座像」や「吉祥天立像」、長命寺からの「地蔵菩薩立像」などいずれも重文の仏様たち。私はまず、そのお顔と表情に眼が行きます。不動明王は別にして、優しい表情を浮かべておわしました。
 十一面観音は4体。長福寺・飯道寺・檪野寺・円満寺からの観音様です。どの仏さまも優しい顔立ちで、穏やかな雰囲気を感じます。十一のお顔を持つ、この不思議な顔立の像の前で、長い時間を過ごしました。普段に増して心落ち着くひと時になりました。
 帰宅して調べてみましたが、湖北の観音様ではないようです。

 古くからの交通の要所であった近江路は宗教を基盤とした文化が開かれ、延暦寺・園城寺(三井寺)・石山寺などの名刹が数多く存在します。それらを含む42の古社寺からの仏像・神像などを含む100点の名宝の出品。その中には「展示室7」に両界曼荼羅もありましたが、この日は疲れてしまい、再度の鑑賞の時にじっくり味わおうと決めて帰宅の途に就きました。(写真:飯道寺の十一面観音)