マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

相撲一筋、豊真将

2010年07月19日 | 身辺雑記

 高校時代の栄光から、大学時代の挫折を経て再び相撲を目指したとの新聞記事を読んで関心を抱いた豊真将、テレビで土俵上の姿・形や深ぶかとした礼の姿勢を観て、贔屓のお相撲さんになりました。
 角界に入ってからも順風満帆の出世街道ではありませんでした。幕内に上って来た勢いから推して、数年で三役に定着化かと期待していましたが、未だ三役の経験はありません。今場所は8日目まで全勝と大健闘していますが、今日のブログに書きたかったのには他に大きな訳があります。

 その前に、脚光を浴びた日々を書けば、4年前の九州場所では朝青龍との優勝争いに加わった事もありました。過去には技能賞を2回、敢闘賞を3
回受賞しています。しかし、昨年の夏場所、東前頭筆頭の位置で14連敗し、もう1敗すれば、0勝15敗との大変不名誉な成績で本場所を終わることになりそうでした。この不名誉な記録の例は板井以来のこと、大概は身体的理由から途中休場してしまいます。贔屓の相撲取りの惨状にがっくりしながら毎日観戦し続けていましたが、大事な用事があり千秋楽のテレビ観戦は出来ませんでしたが、翌日の新聞で何とか1勝をあげたと知り、ホットしました。
 その数日後です、新聞の声の欄に「豊真将頑張れ」のタイトルで、負けても負けても必死に相撲を取り続け、負けて去る時もきちんと礼をする豊真将が14連敗で迎えた千秋楽で、漸く1勝をあげて涙ぐむ姿を見て感動したとの、彼への声援メッセージが綴られていました。ファンとしては、スポーツ選手が同情される様になったらおしまいだと思う気持ちと、相撲に真摯に取り組む姿勢を知る人がいると、嬉しく思う気持ちがあい半ばして複雑な感情に捉われました。
 その後も幕内を行ったり来たりしていますが、先場所も負け続け、1勝も挙げられず途中休場。首を痛めた故の欠場でしたから、回復までに相当時間がかかるだろうと、今場所での活躍は期待していませんでしたが、8日目まで、親友鶴竜とともに、日本人でただ一人全勝の大健闘。18日の朝日新聞の朝刊にはその事にも触れながら次の様な記事が載りました。
 ≪多くの同僚が野球賭博に興じるなか、豊真将は(中略)は、巡業でも花札の仲間に入らず、肩身の狭い思いを味わってきた。勝っておごらず、負けて腐らず。常に師匠に言われてきた心がけが生きている≫心が礼に表れているとの判断はファンならではの買い被りかも知れませんが・・・。
 師匠は厳しい指導で知られる、元寺尾の綴山親方。この師にしてこの弟子ありと思います。大相撲の多くの不祥事が報道される中、私には何よりの記事に接し、長年の相撲ファンとしても嬉しく読みました。