マーちゃんの数独日記

かっては数独解説。今はつれづれに旅行記や日常雑記など。

『草津温泉』へ(その2)

2010年07月08日 | 

 草津温泉は、西の別府温泉と並んで日本で1・2を争うほどの湯量を誇り、ここには”循環湯”との言葉はありません。殺菌力では右に出るものがないほどの湯質は古くから知られ、唄にも歌われています。
 
ある新聞アンケート調査に拠れば、”もう一度行きたい温泉”ではNO1を占め、問いかけを”何時かは行きたい温泉”に変えると、湯布院温泉や乳頭温泉鶴の湯の名が挙がって来るのとは好対照をなします。2つのアンケートから、草津温泉の位置は、憧れの温泉ではなくリピーターの多い温泉と知ります。
 その草津温泉に家族3人で初めて訪れたのは、子供が小学校入学前の今から20年以上も前のことで、天狗山ペンションに2泊しました。湯畑からの沢筋には老舗旅館が並びますが、そこから少し上がった丘状をなす高原にはホテルが点在します。ここ草津を世に知らしめたドイツのベルツ博士の名を冠した”ベルツ通り”をサイクリングしていた時に「中沢ヴィレッジ」と言うホテルに巡り合いました。広大な森林の中に建つこのホテル、温泉・アスレティック・スキー場などの総合娯楽施設を兼ね備えたホテルでした。森林の中にハンモックが張られ、子供とのんびり過ごした私達はここが気に入り、その後草津を訪れる度に中沢ヴィレッジに宿泊しました。
 何回か通ううちに、その中沢ヴィレッジの一角に40軒ほどのログハウスが建築され、会員権が500万円台で販売された事を知ります。しかし、とても買えるはずもない”高根の花”でした。

 10年ほど前、このログハウスが、義理の妹の勤める団体の借り上げ施設となり、ログハウスに一泊し、そのゆったりした造りに魅了されました。ログハウス初体験です。ふと見ると部屋に置かれたパンフレットには「平日会員募集中 93.2万円」と書かれていました。平日限定利用の会員募集で”くさつ”に因んで93.2万円での募集だそうです。間もなく定年を迎えようとしていたマーちゃんは、この話に是非乗ろうと決めます。高根に咲く花は手の届く岩場に咲く花に変化していたのです
。(写真:築20年を経たログハウス)

 家人や義理の妹夫妻を説得し共同購入し、それ以来頻繁に草津を訪れています。一泊3000円強で宿泊出来、ホテル内の温泉3か所だけでなく老舗大阪屋の温泉にも入れたのです。(今は少し変わりましたが・・・)
 年末も利用できるので、このログハウス8人部屋を2棟ほど借りて、元の同僚やその家族さんも含め10数名で年末スキーに利用したりしています。元同僚の子供さん達がここ草津のスキー場でスキーが滑れるようになったりもしています。


 今年の6月末に訪れた時には早朝に”モネの睡蓮”を模した池の周りを散策し、森林浴に浸りました。1878年頃より草津温泉を訪れるようになり、その素晴らしさに惹かれたドイツ人ベルツ博士は草津温泉再発見の人で、草津温泉を世界に紹介しました。彼は「草津には無比の温泉以外に、日本で最上の山の空気と、全く理想的な飲料水がある」と評価した言われています。温泉以外にも多くの可能性を秘めた草津、俗悪にならない事を願っています。(写真:”モネの橋”)



    (写真:ログハウスより徒歩7分にある池)