どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「ヒッチコック」

2013年06月01日 | 映画
観たいなと思っていたが見逃していた映画「ヒッチコック」が近所の映画館で上映されているのを知って夜から観に行ってきました。
映画はヒッチコックが「サイコ」を撮った時の物語。原作となったメイキング・オブ・サイコっていう本は昔に読んだ事があったので裏話的なものとかは結構知ってたんだけど、あの本を元にどんなシナリオで映画にしたんだろうという興味がありました。
ぶっちゃけあの本とは全く違う普通なドラマになってて夫婦の関係が描かれた作品に仕上がってました。
アカデミー賞俳優が2人演じているので見応えはありますが、正直あまり似てはいませんでしたね。
思ってたよりエド・ゲインについて描かれていたが中途半端な扱いだった気もする。
映画作りに情熱を燃やすヒッチコックとそれを支える理解者であり助言者である妻アルマの関係がなんかチャーミングであり良かった。
映画作ってその出来や観客の反応に一喜一憂する所がなんか分かる気分があって、映画館での反応を伺い喜び踊る姿は漫画っぽいけど、この映画の中でも一番印象的で微笑ましい場面でした。
ヒッチコックってとぼけた味があって、そこが魅力なんだけどこの映画のとぼけた味っていうのは少なかったように思える。
学生の頃、テレビでヒッチコックの映画を漁るように見ていたのを思い出します。映画作りの教科書という感じでした。基本はヒッチコックとトリュフォーから学んだような気がしますが、僕らの世代はみんなそうだったんじゃないかな?ヒッチコックは映画作りのノウハウやテクニックを隠さずに色々と話していたから知る事も出来たのが映画を再度見る楽しみにもなっていた。
だけど、やっぱり最初に何も知らずに見る時が楽しいですね。随分と見て経つから殆ど犯人とか忘れてるのも多いからまた楽しめそうだけど、何か久々に見た時に編集のテンポがユルく感じてしまった記憶もあるんだなぁ。
だけど今日の映画を見終えて久しぶりにヒッチコックの映画が観たくなった。
「鳥」をもう一度見直したくなった。
ブルーレイ買おうかなぁ。


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