どんぐり眼日記

昔は日々の日記として、今は見た映画の忘備録として更新しています。

「写楽」

2023年04月02日 | 映画
大学の時にフランキー堺先生の授業を受けていたので気になっていた映画「写楽」を今になってようやく鑑賞。1995年の松竹100周年映画で美術に衣装に撮影・照明も良くて久しぶりに見応えある日本の時代劇でした。詳しく時代背景を知らずとも分かりやすく描かれているので面白く見れます。そして芸術全般について色々と考えさせられるものがあり響くものがありました。当時の社会や庶民の文化等も芸術に影響されたり与えたりしていた事も分かります。今見ると役者陣が皆若く見えちゃったりしましたが、それぞれ旬な良さがありました。久々に見た葉月里緒奈は美しかったですね。
街の背景等、デジタル合成された映像もありましたが、なかなか綺麗で効果的だったと思いました。
写楽という名前は良く知る絵師ですが本質的な活動期間が約1年と短かかったというのは驚きでした。
大学時代に舞台芸術学科では無く映像学科だったんだけど授業受ける為の面接して授業毎回出れるか?と聞かれて卒業制作の映画作りもあるから多分無理と素直に答えたらじゃあ何故来た?と言われて興味があったからというとじゃあ単位はあげられ無いかもだけど興味あるなら来なさいと言われて最初の方は毎回授業に出てました。
軽い気持ちで入ったのですが周りは演技を本気で目指す人ばかりで場違いな所に入ってしまったと思ったものです。映像学科だっただろ教授部屋のテレビとビデオの配線やってくれないか?とか雑用頼まれたりしてました。そこで演技や舞台の話では無く映画について話をした事があり恩師の映画監督との約束というか念願の企画があるという事と人との出会いの大切さを語ってくれました。その時語られていた企画というのが今作だったという訳です。
亡くなられる前に実現出来て良かったですね。
人懐っこい顔で親しみやすい先生でしたが凄い方だったと今更感じて、もう少し真面目に授業出て勉強すべきだったなと思ったり。授業には途中から台詞覚えなきゃなものとか増えてきて卒業制作の映画作りが忙しくなってきたりして行かなくなったのでした。












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