先月は映画ファーストデーだったのをすっかり忘れてたので、今回は忘れずに行ってきましたサンサン劇場。
9月からも注目の作品が多いので楽しみです。
楽しみと言えば地下1階の待合室。
毎回来るたびに進化しているんですが今回はこんな感じ。
塚口のファッションリーダーと化した秋山殿の衣装がどんどん増えていきます。
今回は「カセットテープ・ダイアリー」仕様。
というか毎度毎度何なんだよこのクオリティは……。
そしてやぐらの方はというと……
はい、魔界!
ボコです。みんなのアイドルボコられグマのボコが来てくれました。
しかも周囲には戦車が。塚口段ボール班は戦車を作らないと死ぬ病気に罹患している模様です。
しかし毎回段ボール工作の本気度がすごいなここ……完全に映画館の仕事じゃねえよこれ……。
そして本日の1本目!
「ベイビー・ドライバー」は実は今回が初見です。
映画に限らず作品……というか「業」はその冒頭部分、すなわち攻めの枕が肝心なわけですが、わたくし本作の冒頭3分で一気に引き込まれました。初太刀で無事死亡。
いきなりノリノリになってるベイビー君、そしてBGMとの音ハメが最高にcoooooooool。
こんな冒頭見せられてのめりこまないやつがいるだろうか、いやいない(反語)。
とはいえ、本作は決してアッパー系な作品ではありません。むしろ作品自体は「レザボア・ドッグス」的なハードなクライム・アクションにかなり寄せています。結構直接的に人死にが出ますし流血もあります。
そのため、逆説的にベイビーとデボラの青春模様がまるで青春映画のように美しくはかなく浮かび上がってくるのがよかったですね。
銃撃戦のシーンで銃声が音ハメになってるのが最高にアガりました。本作はマサラ上映もされたようですが盛り上がっただろうなあ。
そして本作でもっとも印象的だったのがラストシーン。
ベイビーとデボラは結局逃げ切れず、警察に道路を封鎖されてしまいます。
初見だったので、僕はてっきりここで二人が警察を振り切って当てのない逃避行を始めるところで終わると思ってました。
しかし本作では、ベイビーが警察に捕まり、刑務所に収監され、そして裁判を経て仮出所してデボラと再会するまでラストシーンで描いています。
このテの作品でこの段階を描写するのって珍しいなあと思いましたね。
作中ではベイビーが犯罪行為を行っていたことは明らかですし、まあシロではありません。
しかし、作中で彼が助けてきた人々や育ての親であるジョセフの助言によって、懲役25年のところ服役後5年で仮出所という温情ある判決が下されています。
これによってベイビーは最終的には罪を償って、晴れて過去を清算しデボラと結ばれてハッピーエンド。
ラストシーンでモノクロの画面が次第に色づいていく描写は爽やかでよかったですね。
あと素敵なセリフが多くてよかった。ベイビーの名前を聞いたデボラの「永遠にドライブできるわね」とか。
次、「ホット・ファズ 俺たちスーパー・ポリスメン」。
こちらはコメディに振り切った方向性の作品。その割にはR-15なのでグロ描写多めでした。
内容は何というか……「リーサルウェポンinミッドサマー」といった感じ。
いやーもう楽しい作品でした血ィドバドバ出てましたが。
物事には作法というものがありますが、本作はおバカB級刑事アクションもの作法を丁寧に守っており大変好感が持てます。「型」って大事だよね。
刑事コンビは必ずデコボコ、署長は必ず黒幕、大量の銃器が隠してある、最後は爆発オチ、ラストでコンビの片方が死ぬ、と見せかけて生きてるなどなど、大切で懐かしいお約束が詰め込まれておりノスタルジーすら感じます。
笑えるシーンが冒頭から山盛りで、エンジェル巡査部長の同僚の左遷おめでとうパーティのあの満面の笑顔とか最高。
劇場でもことあるごとに笑いが起こってました。
あと村人が凶悪すぎ。ホルガ村はあくまでああいう文化だったんですがサンドフォートの住人はガチ悪人じゃねーか!
コメディでありながらサスペンス要素もあり、笑えるだけではないかなりの良作でした。
ラストバトルで壮大な銃撃戦を繰り広げた住人は全員生きてたんですが、スーパーの社長とかよくあれで生きてたな……。
来週は「ドロステの果てで僕ら」を見に行こう。
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