A Day in The Life

主に映画、ゲーム、同人誌の感想などをコンクリートミキサーにかけてブチまけた、ここはいいトシしたおっさんのブログ。

TOHOシネマズ梅田「ゴーストバスターズ/アフターライフ」見てきました!

2022-02-05 22:50:41 | 映画感想
 えー、けっこう気になってた「大怪獣のあとしまつ」が大変香ばしい映画だったようなので、身の安全を最優先して見てきました「ゴーストバスターズ/アフターライフ」。
 2016年の女性メンバーの「ゴーストバスターズ」も楽しめたので、同作「1」「2」から直接つながっているという今作はどんなものかと楽しみにしてました。
 結論から言うと、往年の名作の続編としては100点満点中の100点満点でしたね。観客が、30年前の作品の続きを見たかった観客が求めているものが全部入ってて余計なものはない。これはシティーハンターと同じパターンの大勝利です。
 今回はまだ公開から間がない作品の感想なので、テキストライブの方ではネタバレゾーンにはモザイク処理、ブログに上げるときには背景反転にしておきましょうかね。
 
 
↓以下、ネタバレゾーン開始↓
 本作は前述の通り、「1」「2」からの直接の続編となります。
 主人公はかつてニューヨークを、そして世界を救ったゴーストバスターズのうちの一人、イゴン・スペングラー博士の孫娘・フィービー。
 彼女の母であるシングルマザー・キャリーと兄・トレヴァーの3人は、アパートを追い出されてオクラホマ州サマービルの広大な農地にあるボロ屋に引っ越してくる……というところから本作はスタート。
 今作はニューヨークのど真ん中での大立ち回りだった「1」「2」とは対称的に、だだっ広い農地と田舎町を舞台に子どもたちが活躍するという構図で、「1」「2」及び2016年版とはきっちり差別化されています。
 トレーラーなどで今作が「1」「2」から直接つながっている、かつてのゴーストバスターズのメンバーの孫娘が主人公ということはわかっていましたが、やはりゴーストトラップ装置やプロトンパックなど、おなじみの、そしてあの頃「ゴーストバスターズ」を見ていた世代なら脳裏に焼き付いている数々のガジェット、そしてデロリアンと並ぶスーパーカーである「ECTO-1」が、実に38年の時を経てスクリーンに蘇るとなると、気分は一気にあの頃の土曜夜9時に戻ってしまうわけですよ。
 個人的には「ECTO-1」のNo Ghostマークを見せるシーンはもっと勿体つけてほしかったかな。
 本作の家族であるフィービー、キャリー、トレヴァーは皆それぞれの理由で鬱屈してるんですが、フィービーは祖父であるイゴンの研究室を発見することで、トレヴァーは物語前半ではまだそれとは知らないものの「ECTO-1」を修理して乗り回すことでそれぞれ鬱屈から開放されていく流れが、話の盛り上がりとシンクロしてて好き。
 特に研究室のシーンでの引き出しやランプが勝手に動くという演出が、本作の肝である心霊現象と亡き祖父の面影をシンクロさせてて見事。
 そして中盤からの文字通り息を吹き返した「ECTO-1」に乗っての街なかでの追走劇には、初めて「1」を見たときの興奮を思い出しました。
 さらには「門の神」「鍵の神」「ズール」「ゴーザ」といったワードが出てくる後半部分でもう心の中の小学3年生がスタンディングオベーション。
 単なる「1」の焼き直しではなく、祖父世代の仕事を孫世代が引き継ぐという、ちゃんと「世代を隔てた」という意味があるのがいいですね。
 また、本作は要所要所に「1」の映像が使用されており、「1」と直接つながっていることが強調されています。特に、「1」を見た人にはおなじみのゴーストバスターズのCMが繰り返されるんですが、後半にそのCMで表示されていた電話番号に、街なかでの大騒動が原因で留置場に入れられたフィービーが電話をかけるシーンが。
 その際に電話を貸す警官のセリフが「Who ya gonna call?(誰に電話するんだ?)」なのが最高にくすぐってくれます。
 そして、まさかの初代ゴーストバスターズのメンバー、レイことレイモンド・スタンツ博士登場!
 しかし、彼の口からはすでに初代ゴーストバスターズは解散し、仲間も散り散りになってしまっているという悲しい事実が。フィービーたちは復活しようとしているゴーザを封印するために助力を願い出ますが断られてしまいます。
 このあたり、かつてニューヨークを救った英雄であってさえも没落する→どんな名作映画であっても過去のものになってしまうってことなのかな、と思いました。
 ついにゴーザは復活、フィービーの母であるキャリー、学校の先生であるグルーバーソン先生も門の神と鍵の神に乗っ取られてしまいます。
 フィービーたちは祖父の家の庭に仕掛けられた大規模トラップにゴーザを誘い込もうとしますが、プロトンパックの出力が足りずゴーザに振り切られてしまいます。あわやゴーザ完全復活かと思いきや……!
 まさか、まさかのピーター・ヴェンクマン博士、レイモンド・スタンツ博士、そしてウィンストンの初代ゴーストバスターズメンバーが勢揃い!
 さらに、フィービーのもとには故人となったイゴン博士の霊が!
 イゴン博士を演じるハロルド・ライミス氏は、2014年に亡くなっています。
 「故人を偲ぶ」という方法は色々あると思いますが、このCGで再現された故・イゴン博士/ハロルド・ライミス氏が、ほかの初代ゴーストバスターズメンバーと並び立つこのシーン、この時代、この作品だからこそ可能な最高にイカした故人の偲び方だったと言えるでしょう。もうこのシーン、観客席のあちこちからすすり泣きさえ聞こえてきましたからね……。
 そしてラストシーン、かつてゴーストバスターズの受付嬢をしていたメルニッツとウィンストンの会話。あれはもう完全にゴーストバスターズとしてはもちろんのこと、ゴーストバスターズのメンバー、ウィンストン・ゼドモアを演じてきたアーニー・ハドソンとのしてのセリフだったでしょう。
 エンドロール後まで初代に繋がる感じで楽しく見ることができました。
 いやー面白かった……。
コメント
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