おてんきぷらぷら

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世界遺産 屋久島〔洋上のアルプス、絶景の滝〕

2014年07月07日 | World Heritage in Japan
7月3日~5日、1993年12月、日本初の世界自然遺産登録された『屋久島』を訪問。
昭和初期、作家・林芙美子が屋久島に滞在し書いた小説「浮雲」の中で‘屋久島はひと月に35日雨が降る’と書きましたが、屋久島は雨の島、水の惑星です。1年間に平地の人里で4,000mmあまり、屋久杉が育つ山では7,000~10,000mmもの雨が降ります。高水温の黒潮から生まれる水蒸気が大気の動きにとりこまれ、洋上のアルプスと呼ばれる山をのぼり、屋久島の空に雲となって蓄えられるのです。空中の水がめは、気温が下がると底が抜けたように雨となり降り注ぎます。激しい雨は森を育て、谷をくだり滝となり山すその人里にも恵みをもたらすのです。屋久島の電力は島内の水力発電で全て賄えるのだそうで、大震災後も節電は関係なかったとのこと。被災地へ電力を贈ろうにも電線なく、豊かな水を贈ったのだと地元の方のお話。自然クリーンエネルギーの電力自足は夢の島とも云えるでしょう。
ということで、豊かな水を象徴する“名漠”をめぐり、絶景の滝にマイナスイオンに加えてスピリチャルパワーをもらいました。







【龍神の滝】
鯛之川水系の千尋の滝下流に位置し、落差20m、橋の上から豪快な滝姿を見る事が出来、水も綺麗で滝壷も深いのが印象的です。






【千尋の滝(せんぴろのたき)】
千尋の滝はモッチョム岳の裾の巨大な花崗岩の岩盤を鯛之川が刻んで、壮大なV字谷の景観をつくりだしたもので、滝の落差は約60m。滝の左側にある岩盤は、まるで千人が手を結んだくらいの大きさということで「千尋の滝」と名づけられました。昔から人が両手を広げた長さを“一尋”と呼び、身体のモノサシとして使っていたことに由来します。由来するといえば、スタジオジブリ映画『もののけ姫』が屋久島の“苔むす森”を描いたことは有名ですが、『千と千尋の神隠し』の“千尋”はこの滝の名に由来しているとのことです。








【大川の滝(おおこのたき)】
屋久島で最大級の滝。照葉樹林に抱かれ粘板岩の崖を落ちる落差88mの滝で迫力満点。日本の滝100選にも選ばれています。大きさ・水量ともに数ある屋久島の滝のなかでも最大級を誇り、吹き上がるしぶきを浴びながら滝壺の真下まで近づけるので、滝のダイナミックさを実感。照葉樹の森に轟音を響かせながら流れ落ちるさまは荘厳かつ圧巻です。