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京都:世界遺産散策〔平等院〕

2012年06月10日 | World Heritage in Japan
6月10日 平安遷都1200年、世界遺産「古都京都の文化財」は、社寺城郭など17箇所。
京都の世界遺産散策はこの秋にと考えていたのですが、急遽あえて梅雨時の宇治へ行ってきました。理由は、6月6日朝刊の新聞記事・・・京都府宇治市の『平等院』が国宝「鳳凰堂」を本年9月から56年ぶりに修理すると発表した。1年半をかけて壁と柱を赤に塗り瓦も葺き替え屋根にそびえる鳳凰と宝珠には金メッキを施し外観を一新。平安貴族の描いた壮麗な「極楽浄土」を現代によみがえらせる。・・・とのこと。
これはこの機を逸すると10円玉の「鳳凰堂」に会えないと判断しました。
『平等院』は永承7年(1052年)俗に言う末法初年、時の関白:藤原頼道によって父・道長の別荘を寺院に改め創建されました。阿字池の中心に建つ阿弥陀如来を安置する阿弥陀堂(国宝)=「鳳凰堂」は、経典に描かれる浄土の楼閣をイメージした優美で軽快な建物。堂内中央には仏師・定朝の最高傑作といわれる「本尊阿弥陀如来坐像」が坐し、長押上の白壁に52体の雲に乗った仏像=「雲中供養菩薩像」が懸架されています。ヒノキの一本彫、座像で40センチ、立像で87センチ程度の大きさ。琴・琵琶・鼓・鉦鼓・横笛・鞨鼓・大太鼓・笙など楽器を奏するもの、蓮台・宝珠・幡・天蓋などを持っているもの、舞うもの、合掌するもの、印を結ぶものなど、その姿は多種多様、当時のオタクコレクションかと思うほど、その壮観さは見事です。
摩訶不思議な空間、現世の極楽浄土『平等院』・・・訪れるに値する感動がありました。




「鳳凰堂」
















本尊 阿弥陀如来(国宝)


鳳翔館 雲中供養菩薩像二十六躯(国宝)


鳳凰(国宝)


表門


観音堂


藤棚


鐘楼


最勝院


源頼政の墓・・・治承4年(1180年)5月治承の乱で平家に敗れた頼政は平等院で自害


浄土院