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奈良:世界遺産散策〔金峯山寺・金剛蔵王大権現〕

2012年06月02日 | World Heritage in Japan
6月2日、奈良:世界遺産“紀伊山地の霊場と参詣道”新緑鮮やかな吉野山を散策しました。
奈良の世界遺産はこの4月に“古都奈良の文化財”“法隆寺地域の仏教建造物”について巡りましたが、吉野山は遠いイメージがあり足がのばせずにいました。今回、背中を押してくれたのは、『金峯山寺(きんぷせんじ)』の秘仏本尊“金剛蔵王大権現”の特別ご開帳が6月7日までであったこと。そう、あのJR東海‘うまし・うるわし奈良’の‘青が、荒ぶる’がキャッチコピーのャXターのやつです。修験道の聖地「金峯山は、現在も多くの修行者が入山修行を続けています。その精神文化は、自然を敬い、神も仏も大切にする日本の心の原点とのこと。吉野山といえば春の桜は日本一の名所。新緑のこの時期は心静かに霊場を、森の気を味わうことができました。
まずは、金峯山修験本総本山『金峯山寺』の「蔵王堂」の本尊“金剛蔵王大権現”の存在感と迫力に圧唐ウれました。“金剛蔵王大権現”は「釈迦如来」、「観音菩薩」、「弥勒菩薩」の三体。それぞれを過去、現在、未来を意味しています。過去も現在も未来をも救ってくれる仏たち。その右手に持つ三鈷杵(さんこしょ)は、密教の法具の一つで、魔を打ち砕くもの。それは外の魔はもちろん、私たちの心の中の魔にも容赦なし。蔵王堂中尊の左手は握り拳ですが、多くの蔵王権現像の左手は二本の指を伸ばした「刀印」を結んでいて、情欲や煩悩を断ちきるという意味があります。高く上げられた足は、魔を踏み砕くため。そして“金剛蔵王大権現”のからだの「青」・・・それは蔵王権現の大慈悲を表しています。また、「青」は、大和の色、吉野の色。吉野の大自然から生まれた蔵王権現は、そのままその色をまとって、仏の色である「金」の装飾品を身につけ、仏は自然、自然は仏であることを教えてくれています。ご開帳期間ぎりぎりに訪れることができ“金剛蔵王大権現”を目の当りにして思わずひれ伏し、神妙な心待ちに、身も心も洗われるようで、リフレッショ、幸せな1日となりました。

【世界遺産】『金峯山寺』


“金剛蔵王大権現”






黒門


銅鳥居(銅製の鳥居で、宮島の朱塗鳥居、四天王寺の石造鳥居と並ぶ日本三鳥居のひとつ)


仁王門(国宝)






蔵王堂(国宝)木造古建築では東大寺仏殿に次ぐ大きさ








威徳天満宮


観音堂


愛染堂


南朝妙法殿