おてんきぷらぷら

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ALWAYS三丁目の夕日’64

2012年01月22日 | Movie
『ALWAYS三丁目の夕日’64』TOHOシネマズ伊丹にて。前作ラストから約5年。
舞台は昭和39年の東京。昭和39年は東京オリンピックの年。昭和35年生まれの自分にとっては、記憶は無いもののなんとなく懐かしさを感じます。ストーリーと同じ東京で同じ空の下、弟が生まれお兄ちゃんと呼ばれるようになった頃の物語。実家のアルバムには、まさしく赤塚不二夫の「おそ松くん」イヤミの“しぇ~”メ[ズの幼稚園児であった自分の写真があるのを思い出します。新幹線ひかり号が憧れだったあの頃、タクシーの運転手さんが将来の夢でした。そもそも原作の西岸良平氏のビックコミックオリジナル「三丁目の夕日・夕焼けの詩」は、学生時代から、若かりし営業担当者だったころまで、良く読んでいて、癒されていたのを覚えています。さて物語は、前2作からの個性豊かな三丁目の隣人たちが織り成す人間模様。昭和の頑固親父は寺内貫太郎一家を彷彿させるよう。思わず涙するストーリーに加え、タイムトラベルしたかのような時代観・世界観を3Dで再現する技術は驚きに値します。東京タワー、東京オリンピックなどスクリーンのどこを見ても、まさしく昭和39年の細かいリテール。登場人物の何気ない台詞にちりばめられた当時の世相を映す一言。そのこだわりの完成度は涙もの。ベテラン俳優陣の中では単純に堀北真希が目立っていたかな、「白夜行」より好かったと思います。ロングヒット作品ですので定番のシリーズ化が予想されますが、作りこみが深いので“あり”でしょう。昭和は(昭和の人間は)、もはや歴史になっていることをしみじみと感じる作品です。