おてんきぷらぷら

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特別展『平清盛』

2012年01月21日 | Museum
2012年 NHK大河ドラマ50年 特別展『平清盛』江戸東京博物館へ。
お正月にケガで足を複雑骨折した部下のお見舞いに津田沼へ行った帰りに寄りました。松山ケンイチの「平清盛」は放送スタートしていますが、単にドラマ宣伝の特別展ではなく、国宝『平家納経』をはじめ多数の至宝、肖像画や書跡、源平合戦を描いた絵画など、平安末期の文化を象徴する美術・工剣iが展示されています。1164年(長寛2年)、平清盛が「厳島神社(世界遺産)」に参詣の折に、平氏一門の繁栄を願い、平安時代末期の善美を尽くした装飾経『平家納経』。荘厳な宗教美術の究極『平家納経』をこの目にしたく、2月には神戸でも本展は開催されますが待ちきれずに見学です。
本展は5部構成。第一章・平氏隆盛の足跡は大河ドラマの筋書きともいうべき事件や出来事を追います。第二章・清盛を巡る人々では、朝廷、平氏、源氏の肖像画。同じような名前の人々を頭の中で整理するのが大変。第三章・平氏の守り神-厳島神社。お目当ての国宝『平家納経』、清盛の直筆『平清盛願文』に、法華経28巻、無量義経、観普賢経、阿弥陀経、般若心境の33巻。また平家納経を納めた、国宝『金銀荘雲龍文銅製経箱』など、その豪華さは、平安美術の粋を伝える「尽善尽美(善を尽くし美を尽くす)」の趣向の象徴的な間違いなく宝です。第四章・平氏の時代と新たな文化では日宋貿易での輸入品を。第五章・平家物語の世界。絵巻物で“盛者必衰”おごれる平氏が転落していく物語を振り返ります。とにかく平安美術の完成度の高さに驚くばかり、興味深く大いに楽しめる美術展でした。



【国宝 平家納経 平清盛願文】




【国宝 金銀荘雲龍文銅製経箱 (平家納経納置)】


【国宝 伝源為朝所用 小桜韋黄返威鎧】