日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

参議院選挙2010 民主党完敗で与党過半数割れへ。

2010年07月12日 | Weblog

政権交代後初の国政選挙となる第22回参議院議員選挙は、11日に投開票日を迎えました。今回の参院選は、選挙区選73議席、比例48議席、合計121議席で争われ、財政再建&景気回復のための消費税引き上げ問題が争点でもあり、米軍基地問題などで迷走する民主党政権の審判が問われる選挙でもあります。戦前の世論調査では、菅直人首相が増税示唆の発言をした事で支持率低下、過半数も微妙という情勢ですが、出口調査では与党が苦戦を強いられています。


共同通信の出口調査によると、民主党が都道府県選挙区と比例代表を合わせて50議席以下、連立を組む国民新党も苦戦し、与党の過半数を割る可能性が出てきました。自民党は50議席前後と増加して「改選第1党」が確実に。「第3極争い」では、みんなの党が議席を伸ばして躍進する一方で、参院選前に発足した「たちあがれ日本」と「新党改革」は議席獲得が微妙となっています。「改革」は舛添要一氏の人気にあやかろうとしたんですが、そうは上手く行かないようです。

関東地方の開票結果では、1人区の群馬県では中曽根弘文氏(自民)が2位に約27万票をつける大差の圧勝で当選。民主党の現職議員・富岡由紀夫氏は議席を失いました。「関東の保守王国」は健在でした。茨城県(定員2)では、自民党の岡田広、民主・郡司彰の現職が当選。自民&民主が議席を分け合う形に。民主党の新人候補で競輪選手の長塚智宏氏は落選。
埼玉県では自民の関口昌一さんと西田実仁(公明)、大野元裕(民主)当選。民主現職の島田智哉子氏は新人候補に抜かれて落選。神奈川選挙区は、小泉昭男(自民)が当確。民主党の2名の候補者は明暗が分かれ、金子洋一氏が3番目に当選を決めたのに対し、千葉景子法務大臣が落選しました。議員の資格を失うことで大臣の職も事実上消滅しそうだ。
千葉県では小西洋之(民主)と猪口邦子(自民)の当確が決定。残る1人の当確者は水野賢一(みんな)となりました。猪口さんは「元・小泉チルドレン」の1人で、衆議院議員を務めましたが、参院転向で国政復帰。栃木は自民の新人候補・上野通子さんが、民主の簗瀬進氏を抑えて初当選。
そして定員5人を争う東京選挙区は、行政刷新担当相の蓮舫氏が文句なしのトップ当選。他にも小川敏夫(民主)、中川雅治(自民)の現職議員、松田公太氏(みんな)と竹谷とし子(公明)の新人候補が当選を果たしました。共産党の小池晃氏は松田氏との競り合いに敗れて落選です。

参院選のカギを握る1人区の争いでは、自民党が29府県の選挙区のうち22ヶ所を制して民主に圧勝。秋田では近鉄バファローズと巨人に在籍していた石井浩郎氏が民主の現職を破って初当選。民主党は8選挙区で勝利し、山梨で輿石東氏、岡山で江田五月氏のベテランが当選したんですが、山口県選挙区から立候補したタレントの原田大二郎氏は落選しました。


比例区では、民主党から出馬した柔道選手の谷亮子さんが4万票近く集めて当選。出口調査が発表されたのと同時に当確ランプが出ました。他の著名な候補者では、民主党からは有田芳生氏、自民党の片山さつき氏、佐藤ゆかり氏の「元・小泉チルドレン」が当確を決めています。参院選の比例選挙は知名度のある人が有利かと思われますが、三原じゅん子(自民)、池谷幸雄(民主)、中畑清(たちあがれ)、堀内恒夫(自民)の著名人候補者が落選しそう。
追記:三原じゅん子さんは午前4時過ぎに当確が明らかとなりました。すいません。

午前1時現在の議席獲得状況ですが、自民党が50議席突破で改選第1党が確実。民主党は43議席と伸び悩んでいます。みんなの党と公明党は8議席獲得。共産党2議席、社民党は1議席となっています。国民新党・たちあがれ日本・新党改革はいまだ当選者数ゼロ。
今回の選挙は自民党が与党の過半数阻止を実現して第1党。1人区での圧勝が大きかったですね。民主党は菅直人首相の増税発言、政治とカネ、普天間問題の影響もあって惨敗を喫しました。自民の快勝&みんな党の躍進で野党が過半数を超え、与党過半数割れが決定。それに管内閣の支持率もさらにダウンしそうな予感。今後の国会は自民党の反撃で「2大政党バトル」が激しさを増し、みんなの党が「2強」にどこまで迫れるかが注目されます。


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