日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

デアリングタクト秋華賞も完勝!無敗のまま牝馬三冠完全制覇!

2020年10月18日 | Weblog

3歳牝馬三冠レースの最終戦・第25回秋華賞(GⅠ・芝内回り2000m 18頭立て)が18日、京都競馬場で行われました。今年の秋華賞は、桜花賞とオークスを制したデアリングタクトが、史上初となる無敗での牝馬三冠制覇に挑戦。アパパネ、ジェンティルドンナ、アーモンドアイといった名牝でも成し得なかった偉業を果たすことができたのか?デアタクの他にも、紫苑ステークス覇者③マルターズディオサ、ローズステークス覇者②リアアメリア、オークス2着⑰ウインマリリン、オークス3着⑤ウインマイティ―、①ミヤマザクラ、⑨サンクテュエール、⑩クラヴァシュドールなどが参戦しました。


単勝オッズは、デアリングタクトが1.4倍で圧倒的1番人気。2番人気がリアアメリア(6.7倍)、3番人気ウインマイティ―。その後はマルターズディオサ、ウインマリリン、ミヤマザクラ、クラヴァシュドール、サンクテュエールという順で続きました。

正面スタンド前でのスタートで、⑦ムジカと⑧ソフトフルートの2頭が出負け。デアリングタクトはまずまずの飛び出し。最初のポジション争いで、マルターズディオサが先行し、ウインマリリン2番手から。⑪フィオリキアリ、④ホウオウピースフルも前につけ、リアアメリア、ミヤマザクラ、クラヴァシュドール、サンクテュエールは中団より前の位置。デアリングタクトとウインマイティ―はちょうど中団あたりでゴール板を通過した。
1,2コーナーから向正面に差し掛かり、マルターズディオサ先頭、2番手にホウオウピースフル、外側3番手からウインマリリン。その後ろの4番手にミヤマザクラ、リアアメリアは5番手を追走。6,7番手のところにサンクテュエールとフィオリキアリ、8番手⑮ミスニューヨーク、9番手クラヴァシュドール、10番手に⑱アブレイズと続き、デアリングタクトが11番手に押し上げ、12番手ウインマイティ―、13番手⑫マジックキャッスル。14番手から⑭オーマイダーリン、15番手⑱パラスアテナ、16番手ムジカ、17番⑥ダンツエリーゼ、最後方にソフトフルート。
内回り3コーナーを回り、ディオサが先頭、マリリンが2番手、アメリアは外側4番手、ミヤマは最内。デアタクは中団から好位まで進出。いつでも抜け出せる準備は整ったか!?マイティーは中団馬群、オーマイ・パラス・フルートも外側に持ち出す。
4コーナーから最後の直線に入り、マルターズディオサがまだ内側で逃げ粘っているが、馬場の真ん中からデアリングタクトがやってきた!残り200mでデアタクがディオサを捕らえて遂に先頭!後続からはマジックキャッスル、パラスアテナ、ソフトフルートが追い上げるが、完全に抜けたデアリングタクトが、後続の追撃を振り切って1着ゴール!デアリングタクト堂々の牝馬三冠達成です!



【秋華賞 全着順】
1着⑬デアリングタクト   2分00秒6 
2着⑫マジックキャッスル   1馬身1/4
3着⑧ソフトフルート     3/4馬身
4着⑯パラスアテナ      ハナ差
5着⑮ミスニューヨーク    3馬身1/2
6着⑭オーマイダーリン 
7着③マルターズディオサ 
8着⑦ムジカ 
9着⑤ウインマイティー
10着⑪フィオリキアリ
11着⑱アブレイズ 
12着⑥ダンツエリーゼ
13着①リアアメリア 
14着②ミヤマザクラ 
15着⑰ウインマリリン 
16着⑨サンクテュエール 
17着⑩クラヴァシュドール
18着④ホウオウピースフル

【払戻金】
単勝 ⑬ 140円
複勝 ⑬ 110円  ⑫ 540円  ⑧ 590円
枠連 6⃣-7⃣ 2,580円
馬連 ⑫-⑬ 2,670円
馬単 ⑬-⑫ 3,140円
ワイド ⑫-⑬ 940円  ⑧-⑬ 750円  ⑧-⑫ 9,310円
3連複 ⑧-⑫-⑬ 17,920円
3連単 ⑬-⑫-⑧ 44,110円


長い歴史を誇る日本競馬において、初めての無敗の三冠牝馬が誕生しました!断然の1番人気だったデアリングタクトが、3冠の最終関門・秋華賞を快勝。2018年のアーモンドアイに次いで史上6頭目の牝馬三冠達成で、キャリア5戦は過去最少だと思います。
2着には10番人気のマジックキャッスル、3着は9番人気のソフトフルートと伏兵が相次いで入線。キャッスルはデアタクの内側にいて、フルートはスタートで出遅れながらも、パラスアテナとの3着争いを制しました。4番人気のマルターズディオサは7着、3番人気のウインマイティ―は9着、2番人気のリアアメリアは13着と大敗しました。

デアリングタクトはGⅠ3連勝で、デビューから5戦5勝。鞍上の松山弘平騎手と杉山晴紀調教師は、共に秋華賞初勝利。松山騎手はゴールしてすぐ左手で三本の指を出して「三冠制覇」をアピール。秋華賞の後の最終レースも勝利し、年間100勝に到達しています。今年はデアタクを三冠に導いたり、サウンドキアラとのコンビで重賞3連勝するなど、充実した1年となっています。
桜花賞は重馬場で豪快に追い込んで2歳女王のレシステンシアを撃破して1冠奪取。オークスでは馬群から抜け出せず苦しい場面がありながらも、ゴール前で差し切って2冠目ゲット。秋華賞はオークスから直行での参戦で、前走から+14キロ。中団追走から4コーナーで好位につけ、直線であっさり抜け出しました。ゴールした直後、ファンからの拍手も発生しました。
同世代の牝馬には強敵と言える相手がほぼ不在。しいて言えば秋華賞で抽選漏れ→大原ステークスで圧勝したレイパパレくらいだろう。これからは同世代の牡馬、それに年上の馬達との戦いが始まります。牝馬三冠の先輩であるアーモンドアイとジェンティルドンナは、秋華賞の後にジャパンカップに参戦して優勝。デアリングタクトも先輩たちに倣うのか?「確実に4冠目を取りに行く」という感じでエリザベス女王杯に向かう可能性もあるし、エリ女&JCを避けて有馬記念に直行するというのも考えられる。いずれにせよ選択肢はいろいろありますね。
まだキャリア5戦だから、今後GⅠタイトルをさらに増えるだろうし、香港やドバイといった海外のGⅠレースで活躍できると思います。松山騎手、杉山調教師、そしてデアリングタクト関係者の皆様、無敗での牝馬三冠達成おめでとうございます。


来週は牡馬クラシック最終戦・菊花賞が行われ、無敗の牡馬2冠馬・コントレイルが、父・ディープインパクトとの「父子二代での三冠制覇」を狙います。秋初戦の神戸新聞杯はノーステッキで快勝し、無敗での三冠制覇に王手をかけたコントレイル。3000mの菊花賞でどんな勝ち方をするのか非常に楽しみでもありますが、もしかしたら負けるんじゃないかという不安もあります。「牡牝同時三冠」&「父子二代での三冠馬」のダブル快挙が見たいから、コントレイルには絶対勝ってほしい!




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