プロ野球キャンプインを目前に控えた30日、球界にビックリするようなニュースが飛び込んできました。福岡ソフトバンクホークスの松田宣浩選手が、イタリア・セリエAの名門チーム「ユヴェントスFC」への移籍が発表されました。強いリーダーシップと持ち前の明るさでホークスをパリーグ優勝&日本シリーズ制覇に導いた松田選手、新天地・ユヴェントスでもチームのムードメイカー&スーパーサブとしての活躍が期待されています。
えー、あらかじめ言っておきます。このニュースは全くのフィクションです。松田選手はユヴェントスに移籍せず、今年も福岡ソフトバンクホークスでプレーします。ホークスファンの皆さん、どうかご安心を。
この日は、サッカー元フランス代表でユヴェントスOBのダビド・トレゼゲ氏がヤフオクドームを訪れ、松田選手とユニフォーム交換を行いました。トレセゲ氏は「ユベントスはイタリアのチャンピオン、ホークスは日本のチャンピオン。そのチームの選手会長の松田選手と会えたのは光栄です」と話すと、松田選手は「今後はユベントスも応援したいです」とコメント。その後、トレセゲ氏がホークス、松田選手がユヴェントスのユニフォームを着用し、仲良く肩を組みました。お2人ともご満悦の表情を浮かべてますね。
今回なぜトレゼゲ氏が日本に来ているのかというと、今月31日から博多駅内に期間限定でオープンする「JUVENTUS Lounge(ユヴェントスラウンジ)」のオープニングセレモニーに出席するため。松田選手とのユニフォーム交換会の後、佐賀県に移動して、佐賀県庁を訪問すれば、サガテレビの情報番組に出演したり、サガン鳥栖の新居辰基、室拓哉コーチと会談。夜はパルコ福岡県でトークショーに出演したりと、精力的にPR活動を行いました。
トレセゲ氏は1998年のフランスワールドカップに出場し、フランス代表の優勝メンバーに名を連ねると、2000年には欧州選手権の決勝戦のイタリア戦で、優勝を決めるゴールデンゴールを挙げて優勝に大きく貢献。以降、2002年と2006年のW杯にも出場し、ジネディーヌ・ジダン、ティエリ・アンリらと共にフランス代表の黄金期を支えました。ユヴェントスには2000年から2011年まで在籍し、2001-02年シーズンには34試合で24得点を挙げて得点王を獲得。11年間で通算138得点を挙げました。その後はスペイン、UAE、アルゼンチン、インドでプレーし、今年1月20日に現役引退を表明し、ユヴェントスの球団幹部入りしました。引退したのつい先日ですか…。
博多駅にできる「JUVENTUS Lounge」は、チームのユニフォーム、これまでに獲得したトロフィー(CL、トヨタカップ、セリエAなど)が展示されます。昨年は東京・青山に1ヶ月間開かれ、今回が2回目の日本開催(たぶん)。九州のサッカーファンなら一度訪れてみてはいかがでしょうか?
さて、この日のホークスは筥崎宮で恒例の必勝祈願が行われ、工藤公康監督、選手やスタッフら157人が参拝しました。平日にもかかわらず参道には5000人のファンが詰めかけ、工藤監督は「16年ぶりに福岡に帰ってまいりました。監督としてホークスを率いることになりましたので、応援よろしくお願いします」と挨拶したあと、「何年でも優勝できるチームにできるように一生懸命、全身全霊を懸けてやっていく」と抱負を述べました。
また、2月1日から始まる宮崎キャンプの組分けも発表され、9年ぶりに日本球界に復帰した松坂大輔投手、新外国人投手のリック・バンデンハーク投手、柳田悠岐選手らがA組(一軍)に入り、昨年12月に右足首を手術した長谷川勇也選手は大事をとってB組からのスタート。状態が良ければA組合流もあるでしょう。ドラフト1位・松本裕樹投手ら新人5選手もB組に入りました。なお、守護神・サファテ投手は家庭の事情で来日が遅れ、2月3日にキャンプに合流。昨年右肘を痛め、現在リハビリ中のブライアン・ウルフ投手はキャンプ不参加です。
球春到来まであと少し、福岡ソフトバンクホークスの2015年の戦いが始まります。今季のスローガン「熱男(あつお)」の如く、熱きハートで連覇をつかみ取れ!