サッカーの「2015 AFCアジアカップ」は20日、グループDの第3戦が行われました。ここまで2勝0敗・勝ち点6でグループD首位の日本代表は、メルボルンの「レクタンギュラー・スタジアム」にてヨルダン代表と対戦。この試合で勝つか引き分ければ1位通過、逆に負ければ2位もしくは敗退の恐れも。対戦相手のヨルダンは前回も戦い、そのときは1-1の引き分け。ブラジルW杯のアジア最終予選では1勝1敗。アギーレJAPANは、難敵ヨルダンを倒して決勝トーナメント進出を決めたのか?
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[日本代表]
GK 1 川島永嗣
DF 5 長友佑都
DF 6 森重真人
DF 21 酒井高徳
DF 22 吉田麻也
MF 7 遠藤保仁
MF 10 香川真司
MF 17 長谷部誠(C)
FW 4 本田圭佑
FW 9 岡崎慎司
FW 18 乾貴士
[ヨルダン代表]
GK 1 アメル・シャフィ(C)
DF 3 タレク・ハタブ
DF 5 モハンマド・ムスタファ
DF 11 オダイ・ザハラン
DF 18 アハマド・エリアス
DF 19 アナス・バニヤシーン
DF 21 モハンマド・アルドメイリ
MF 14 アブダラー・ディーブ
MF 23 ユセフ・アハマド
FW 8 オダイ・アルサイフィー
FW 20 ハムザ・アルダラドレー
まず前半2分、左サイドで乾がドリブルで切れ込んでから右足でミドルシュートを放つが、ヨルダンGKにキャッチされる。前半10分、右サイドでボールを回し、乾が浮き球のパスを入れると、右サイドを抜け出し香川がゴールラインギリギリの位置でクロスを入れ、乾が右足のボレーシュートでゴールネットを揺らし、日本が先制点かと思われたが、香川の折り返しがゴールラインを割っていたため、ゴールと認められず。頭を抱える乾、ぬか喜び…。
先制点が欲しい日本は前半17分、ゴールやや左寄りの位置でFKを獲得し、本田が左足で狙ったが、ワンバウンドしたボールはGKの正面。前半24分、長谷部の縦パス→乾のスルーパス→岡崎がペナルティエリア内に侵入して左足シュート。これはヨルダンGK・シャフィに弾かれたが、こぼれ球を本田が右足で押し込みゴールイン!本田の3試合連続ゴールで、日本が1点を先取します!
先制点を取ったつかの間の前半28分、ヨルダンが反撃。ハムザが日本DFのパスをカットし、一気にシュートまで持ち込んだが、日本DFが何とかクリア。ピンチを凌いだ日本は29分、本田の右CKを森重が頭で合わせたが、GKシャフィに防がれる。タイミングは良かっただけに惜しかった。34分には吉田が自陣からロングフィード→左サイドで乾が頭で落とし→岡崎がDFをかわしてシュートを放つも、右サイドへ流れる。37分、香川のスルーパス→岡崎が抜け出したが、シュートは左サイドネットに当たる。前半は日本が1点リードで終了。
後半開始早々、日本は森重のロングパスからチャンスが生まれ、岡崎がDF2人をかわしてシュートするも、GKと交錯。さらには岡崎にイエローカード。ヨルダンは後半8分、左サイドのFKに味方が飛び込んだが、GK川島が先にパンチング。日本は後半10分、左サイドで長友がドリブル突破。クロスはDFにクリアされたが、こぼれ球を拾った香川が遠藤に繋ぎ、遠藤が左足ミドルシュート。しかし、枠をとらえることができない。後半12分、後半開始から投入されたアブ・アマラーが右サイドからシュートを狙ったが、GK川島にセーブされた。
後半13分、日本は遠藤のスルーパスに反応した本田が左足でゴールに流し込むもオフサイド。逆に後半14分、ヨルダンは右サイドからチャンスを作り、アブ・アマラーがグラウンダーで押し返したが、ゴール前で高徳が体を張ってクリア。日本は後半16分、右サイドのFKを吉田麻也が頭で叩きつけるもポスト左に外れる。
さらに攻め続ける日本は、後半25分に本田がドリブルで仕掛けてから強烈な左足シュートをぶち込むが、GKに防がれる。26分には香川もシュートを放つもGKにキャッチされる。なかなか2点目が遠い…。後半34分、岡崎に代えて武藤嘉紀が投入される。すると後半37分、左サイドで清武弘嗣(後半6分から途中出場)のスルーパスに武藤が反応し、中央へグラウンダークロス、ゴール前にいた香川が右足で合わせ、ボールはGKの手に当たるも、ゴール右隅に決まった!香川のゴールで追加点を奪った日本、2-0と1位通過を大きく引き寄せます。
後半42分、遠藤に代えてMF柴崎岳が今大会初出場。後半アディショナルタイム、柴崎が本田にパスを送ると、本田がPA右フリーの位置から左足を振り抜いたが、シュートはポスト左に当たる。ダメ押し点を決められず天を仰いだ…。試合は2-0で日本がヨルダンを下しました。
アギーレJAPAN、グループリーグ3連勝!決勝トーナメント進出を懸けた一戦は、終始日本のペースで進み、本田選手が3試合連続ゴールを挙げると、香川選手に待望のゴールが生まれました。守備陣もヨルダンの攻撃陣をシャットアウト。攻守で相手を圧倒し、2-0の快勝です。これでグループステージ3試合を終え、日本は3勝0敗・勝ち点9で文句なしのD組1位通過。3試合無失点というのもすごいです。ザッケローニ体制の時は毎試合のように失点していたからなあ。完璧な内容でグループリーグを終えたアギーレJAPAN、アジアカップ連覇へ視界良好かも。
前半24分に先制点を挙げた本田選手は、岡崎選手シュートのこぼれ球を右足で押し込みました。パレスチナ戦とイラク戦ではいずれもPKで得点を挙げており、流れの中でゴールを決めたのはこれが初めてです。前回の試合ではポストとクロスバーに3回も当てましたが、この日も後半終了間際に放ったシュートがポスト右直撃。どんだけポストに嫌われてんだ…。そのうち「ポストマン」という仇名がつきそうだ。
後半に2点目のゴールを決めた香川選手、代表でのゴールは6月6日のザンビア戦(@アメリカ・タンパベイ)以来約7ヶ月ぶり。アギーレ体制になってからは初得点となります。この1点をきっかけに復調できればいいんだけど…。アシストを決めた武藤選手、清武選手の強めの縦パスに追いつき、ラストパスも素晴らしかったです。今大会は2試合で途中出場し、目立った活躍が見られませんでしたが、3試合目にして存在感を示すことができましたね。
アジア杯はグループステージ全日程が終了。A組は韓国とオーストラリア、B組は中国とウズベキスタン、C組はイランとUAE(アラブ首長国連邦)、D組は日本とイラクがベスト8入りを果たしました。22日からは決勝トーナメントが始まり、日本は23日の準々決勝でC組2位のUAE(@シドニー スタジアム・オーストラリア)と対戦します。ヨルダン戦から中2日で臨むのはきついなあ。韓国と豪州なんか中4日だもん。もしベスト8で勝てば、準決勝で豪州VS中国の勝者と戦うことになります。もう一方はハードな試合になりそうな予感。
ここから先は負けたら終わりの一発勝負、簡単に勝たせてもらえない試合が続きます。アギーレJAPANのみなさん、決勝トーナメントも期待しています。