2015年最初のダートGⅠ競走・第64回川崎記念(2100m・12頭立て)が28日、川崎競馬場で行われました。JRA勢からは昨年の最優秀ダートホース⑤ホッコータルマエ、前年度3歳ダート王者⑪カゼノコ、昨年2着③ムスカテール、GⅠ初挑戦②イッシンドウタイ、⑫ランフォルセの5頭が参戦。対する地方勢は、東京大賞典3着⑩サミットストーン(船橋)、東京ダービー馬①ハッピースプリント(大井)、⑨トーセンアレス(浦和)などが出走しました。
単勝の上位人気は、ホッコータルマエが単勝1.0倍(勝てば100円元返し!)の圧倒的1番人気を集め、2番人気はハッピースプリント(13.5倍)、カゼノコが3番人気(15.4倍)。4番人気以降はイッシンドウタイ、ムスカテール、サミットストーン、7番人気のランフォルセで107.5倍の高配当。
スタートでトーセンアレスとサミットストーンが良いスタートを切り、サミットストーンが先手を取る。2番手争いでは、外からランフォルセがハッピースプリントとホッコータルマエを抜いて2番手、ムスカテールが3番手につける。ホッコータルマエは4~6番手あたり追走といったところか。1周目のスタンド前のところで、今度はランフォルセが先頭、サミット2番手、ムスカ3番手。ハピスプとアレスが4,5番手で並び、タルマエは6番手、イッシンドウタイ7番手、カゼノコが8番手でスタンド前を通過した。
1,2コーナーを回り、2周目の向正面に入り、先頭のランフォルセがリードを拡げる。サミットストーン・トーセンアレス・ムスカテールの3頭が2番手グループを形成。ハッピースプリント5番手、外目を回るホッコータルマエは6番手から追い出し始める。タルマエの後ろにカゼノコが7番手、8番手イッシンドウタイ。後方は大きく離れて9番手⑦プラチナタイム(川崎)、10番手⑧タッチデュール(笠松)、11番手④ウインペンタゴン(川崎)、⑥クロスオーバー(高知)が最後方。
先頭集団は3コーナーを過ぎて、サミットストーンが先頭、ホッコータルマエが2番手、カゼノコが3番手。優勝争いはこの3頭に絞られたか。4コーナーから最後の直線に入り、タルマエが内で粘るサミットをかわして先頭に躍り出る。外からカゼノコが2番手に上がるが、ホッコータルマエがそのまま先頭でゴールイン!ダート王者の貫禄を見せつけたホッコータルマエ、これでダートGⅠ3連勝です!
川崎記念全着順&払戻金
1着⑤ホッコータルマエ 2:16.9(重)
2着⑪カゼノコ 3/4馬身
3着⑩サミットストーン 1馬身1/2
4着①ハッピースプリント 4馬身
5着②イッシンドウタイ 2馬身1/2
6着⑨トーセンアレス クビ
7着⑫ランフォルセ 1馬身
8着③ムスカテール 4馬身
9着⑦プラチナタイム 6馬身
10着⑧タッチデュール 3馬身
11着⑥クロスオーバー 4馬身
12着④ウインペンタゴン 8馬身
単勝 ⑤ 100円
複勝 ⑤ 100円 ⑪ 160円 ⑩ 140円
枠複 [5]-[8] 450円
枠単 [5]-[8] 480円
馬複 ⑤-⑪ 450円
馬単 ⑤-⑪ 500円
ワイド ⑤-⑪ 190円 ⑤-⑩ 170円 ⑩-⑪ 600円
3連複 ⑤-⑩-⑪ 720円
3連単 ⑤-⑪-⑩ 1,640円
ホッコータルマエが単勝1.0倍の1番人気にしっかりと応え、川崎記念を制覇。スタートから中団を追走し、2周目の向正面中ほどあたりから追い上げ、直線で抜け出して快勝しました。2着に3番人気のカゼノコ、サミットストーンが地方勢最高の3着。カゼノコはJDD以降は2戦連続7着でしたが、今回2着と好走して復調を印象付けました。サミットストーンは3コーナーで先頭に立ちましたが、直線粘りきれませんでした。2番人気のハッピースプリントは4着でした。地元・川崎からは2頭が参戦しましたが、プラチナタイムは9着、ウインペンタゴンは最下位の12着に終わりました。
ホッコータルマエは昨年に続いての連覇を果たし、チャンピオンズカップ、東京大賞典に続いてのGⅠ3連勝。通算でもGⅠ8勝目となりました。ヴァーミリアンとエスポワールシチーの持つ「ダートGⅠ最多勝」の9勝まであと1勝です。今後について、陣営が「一番いい状態でドバイに向かえるよう考えていきたい」と発言。ってことは、フェブラリーステークスは出ないのかな?今年こそはドバイでのリベンジを期待したいと思います。