日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

GⅠ馬2頭に明暗・・・。コパノリッキーは横綱相撲で完勝。ゴールドシップは見せ場なく完敗。

2015年01月26日 | 競馬

1月最後の日曜日だった25日は、中山競馬場で関東最初のGⅡ競走・アメリカジョッキークラブカップ(AJCC)、中京競馬場ではダート重賞・東海ステークスが行われました。AJCCにはゴールドシップ、東海ステークスにはコパノリッキーが登場。GⅠ馬2頭が2015年の初戦でどんな走りを見せてくれるか注目されましたが、対照的な結果となりました…。



中京メイン・第32回東海テレビ杯東海ステークス(GⅡ・ダート1800mは、14頭が出走。昨年GⅠで3勝を挙げた⑥コパノリッキーは、武豊騎手との新コンビで参戦。リッキーのほかにも、2012年ジャパンカップダート覇者で昨年の勝ち馬⑤ニホンピロアワーズ、チャンピオンズカップ2着の⑧ナムラビクター、今年はGⅠのタイトルが欲しい④インカンテーション、ここ5戦で2着が4回の⑩ランウェイワルツ、①マイネルクロップ、⑨ソロルなどが出走しました。
スタンド前からのスタートで、コパノリッキーは好スタートを見せる。その一方でソロルがやや躓いた感じ。先行争いで、ニホンピロアワーズが先手を奪う。コパノリッキーが2番手で追い、⑭タイムズアローが3番手、ナムラビクターは4,5番手あたり、ランウェイワルツは中団より後ろ、インカンテーションは最後方で1コーナーを回る。
1・2コーナーから向正面のところで、アワーズが先頭、リッキー2番手、3,4番手に⑪マイネルバイカとビクターが並ぶ。5,6番手に③グランプリブラッドとマイネルクロップ、7番手タイムズアロー。ランウェイ・ソロル・マーチャンテイマーの3頭が8番手集団を形成し、11番手に⑬グランドシチー、12番手⑦グラッツィア、13番手②トウシンイーグル、インカンはまだしんがりを進む。
3コーナーを回り、残り600mを通過したところでコパノリッキーがニホンピロアワーズを抜いて先頭に躍り出る。そして最後の直線で独走態勢に入り、武豊がムチを一発入れると、後続を突き放す!これは勝利決定的だ。問題は2番手争い。アワーズがズルズルとさがり、バイカと競り合ったグラシチが2番手に浮上。さらにはインカンテーションも追い上げてきた。完全に抜け出したリッキー、最後は持ったまんまで1着ゴールイン!GⅠ王者の貫禄を見せ付けたコパノリッキー、文句なしの快勝です。


さすがダートGⅠ3勝馬。コパノリッキーが今年初戦の東海ステークスを制しました。課題のスタートもうまく決まり、ニホンピロアワーズに先頭を譲りましたが、2番手で追走。3コーナーでアワーズをかわしてトップに立つと、後は王者の独壇場。一気に突き放して最後は流す感じでゴール。58キロの斤量をものともせず、4馬身差の圧勝。まさに横綱相撲の競馬でしたね~。フェブラリーステークスの優先出走権も獲得し、連覇へ視界良し。ライバルのホッコータルマエがフェブラリーに出ないから、大本命は間違い無しでしょう。
2着争いの方は、グランドシチーとインカンテーションが並んで入線しましたが、グランドシチーが2着、インカンテーションはハナ差の3着。グランドシチーは昨年も2着でしたね。2番人気だったナムラビクターは11着、連覇を狙ったニホンピロアワーズはブービーの13着でした。



中山メイン・第56回アメリカジョッキークラブカップ(GⅡ・芝2200m 17頭立て)は、有馬記念3着の⑧ゴールドシップが、宝塚記念3連覇へ向けてここから始動。ゴルシ以外にも、毎日王冠で後の秋の天皇賞馬・スピルバーグを破った⑨エアソミュール、アルゼンチン共和国杯を勝った⑩フェイムゲーム、⑥ディサイファ、古豪①ダークシャドウ、⑭ミトラ、⑰ショウナンラグーン、⑫クリールカイザーなどが参戦しました。
揃ったスタートで始まったこのレース、クリールカイザーが先手を取り、ミトラが2番手、エアソミュールは8番手あたり、ゴールドシップは13番手、ショウナンラグーン14番手、フェイムゲームは後方から2番手の位置でスタンド前を通過した。
1コーナーから外回り向正面で、クリールカイザーが先頭だが、外から⑯ラインブラッドがするすると上がり、3番手のミトラと共に先頭集団を形成。4,5番手にディサイファと⑮セイクリッドバレー、6番手グループに④パッションダンス・エアソミュール・⑬オーシャンブルー、ゴールドシップは中団の9番手までポジションUP。その内側にダークシャドウ。②マイネルフロストと⑦マイネルメダリストの「マイネルコンビ」が11,12番手、その後ろの13番手に⑪ユニバーサルバンク。後方は⑤フラガラッハ、③マイネルディーン、フェイムゲーム、ショウナンラグーンと続く。
残り800mのところで、今度はライブラが単独先頭、ミトラ2番手、クリカイは3番手に下げた。ソミュールとゴルシはまだ中団待機。フェイムとラグーンはまだ後方。3,4コーナー中間点を過ぎ、クリールカイザーが再び先頭。エアソミュールは3番手まで上がり、ゴールドシップは大外に持ち出し、末脚勝負にかける。最後の直線に入り、クリカイが先頭で逃げ、ミトラが迫りかける。ソミュールも追い上げるが厳しい。そしてゴルシはまだ後ろ。もはやこれまでだ。先頭のクリールカイザーは、後続の追撃を振り切り、そのまま1着でゴールイン!田辺裕信勝利のガッツポーズ!ゴールドシップは直線伸びず、7番手でゴール…。


中山新春開催のフィナーレを飾る「AJCC」は、単勝4番人気のクリールカイザーが優勝。スタート直後から先頭に立ち、途中3番手まで下がりましたが、残り600mのところでもう一度先頭を奪い返し、ラストの直線に入ってもトップを明け渡さず押し切りました。2着にミトラが入り、関東勢の1,2フィニッシュ。2番人気のエアソミュールは3着、3番人気のフェイムゲームは12着。
単勝1.8倍と圧倒的1番人気だったゴールドシップは、馬群に沈み7着。相性のいい中山コース、しかも相手は格下ばかりだから、「ここは勝って当たり前」のレースなのに、掲示板すら入れないなんて酷すぎます。気まぐれな性格とはいえ、ゴルシのやる気の無さに呆れてます。オルフェーヴルみたいに強い馬ならGⅡでもしっかり勝つのに、ゴールドシップは取りこぼしが多い。実力といい気性といい、なにもかも分からない馬ですわ。宝塚記念以降は、凱旋門賞で14着、有馬記念で3着、AJCCで7着と半年間も勝ち星なし。もうそろそろ引退のときが来たんじゃないの?
このレースに勝ったクリールカイザーは、8度目の重賞挑戦で初勝利。過去3戦は、オールカマー3着、アルゼンチン共和国杯2着、ステイヤーズステークス3着と3着以内が続いていましたが、やっと惜敗続きに終止符が打たれました。鞍上の田辺裕信騎手と相沢郁調教師はAJCC2連覇。昨年はヴェルデグリーンがAJCCを勝ちましたが、8月3日にガン転移による腸閉塞のため他界。ヴェルデが勝った1年後の今年、後輩のクリカイが優勝。ヴェルデもきっと天国で喜んでおられることでしょう。競馬にはこういったドラマもあるんですね。


来週からは東京競馬場の第1回開催がスタート。2月1日は根岸ステークスが行われ、ワイドバッハ、エアハリファ、レッドアルヴィス、グレープブランデー、ブライトライン、サトノプリンシパル、ポアゾンブラックといったダート馬にくわえ、芝GⅠ2勝のロゴタイプがダート初挑戦。コパノリッキーの強力なライバルが出てくるでしょうか?
2ヶ月連続開催となる京都は、短距離重賞・シルクロードステークスが組まれており、京阪杯を勝ったアンバルブライベン、前哨戦の淀短距離ステークスを勝ったエイシンブルズアイ、ローブティサージュ、セイコーライコウ、プリンセスメモリー、ベルカント、ホウライアキコ、マジンプロスパーなどが出走予定です。


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