プロ野球のコナミ日本シリーズ2013 読売ジャイアンツVS東北楽天ゴールデンイーグルスは、2試合を終えて1勝1敗の五分。29日からは巨人の本拠地・東京ドームで3連戦を迎えます。東京決戦の初戦である29日の第3戦は、巨人は日本シリーズ通算3勝の杉内俊哉、楽天は今季6勝の美馬学の先発で始まりました。
第3戦のスタメンはこちら
巨人 楽天
1(中)長野久義 (右)岡島豪郎
2(二)寺内崇幸 (二)藤田一也
3(捕)阿部慎之助 (一)銀次
4(三)村田修一 (左)ジョーンズ
5(左)高橋由伸 (三)マギー
6(一)ロペス (中)牧田明久
7(遊)坂本勇人 (遊)松井稼頭央
8(右)亀井善行 (捕)嶋 基宏
9(投)杉内俊哉 (投)美馬 学
セリーグ本拠地での試合はDH制は採用せず。巨人は高橋がレフト、長野がセンター、亀井がライトのポジションに入りました。一方の楽天は、ジョーンズが4番レフトで起用し、左対策として牧田(右打ち)が6番センターでスタメン入り。
1回、楽天は先頭の岡島が巨人先発・杉内からレフト前ヒットを放つと、1死2塁で銀次がショートへの内野安打で1,2塁とチャンスを拡げます。しかし、期待のジョーンズとマギーが相次いで空振り三振に倒れ無失点。杉内は2人の走者を背負いながらも、立ち上がりのピンチを凌ぎました。巨人はその裏、長野が楽天先発・美馬からライト前ヒットで出塁すると、寺内が犠打で繋ぎますが、阿部が見逃し三振に倒れ、4番・村田も投手ゴロで3アウト。こちらも得点圏で走者を置きながらも得点することができません。
2回、楽天は1死2塁の場面で杉内が暴投。2塁走者・松井は労せず3塁まで進塁して先制のチャンス。この後、嶋が四球を選ぶと、美馬三振の後、岡島の死球で2死満塁とチャンス拡大。何としても1点が欲しい場面で、藤田が杉内の低めのストレートを弾き返し、左中間に落ちるタイムリー2塁打!2人の走者が生還し、楽天が2点先制!なおも無死2,3塁で銀次が杉内のスライダーを捉え、ライトフェンス直撃のタイムリー2塁打でさらに2点を加えます。満塁から連続タイムリーを浴びた杉内は、ジョーンズに四球を与えた所で無念の降板。楽天はこの回、杉内から4点を奪いました。
4点の援護をもらった美馬は、2回と3回に巨人打線を3者凡退に抑え続け、4回には先頭打者の寺内にヒットを許しますが、阿部・村田・高橋のクリーンナップを打ち取る。巨人は5回に坂本が美馬からセンター前ヒットを打ち、2死2塁で代打・ボウカーを投入。ボウカーは美馬の変化球を捉えますが、楽天遊撃手・松井の好プレーに阻まれヒットならず。
6回、巨人は2死走者無しで阿部がピッチャー強襲の内野安打。さらに右足に打球を受けた美馬が悪送球してしまい、阿部は2塁に進塁。ここまで巨人打線を無失点の好投を続けていた美馬ですが、無念の降板となりました。楽天は急遽2番手でレイが登板し、村田をセンターフライに打ち取り、巨人の反撃を許さず。
4-0で楽天リードのまま迎えた8回、楽天は1死から藤田と銀次の連続ヒットで1,2塁とすると、ジョーンズが巨人4番手・青木高広の変化球を弾き返し、レフト前へのタイムリーヒット。3連打で1点を追加し、5-0と突き放します。
このままでは終われない巨人は8回裏、代打・矢野謙次が楽天2番手・レイの直球を捉え、レフトスタンドへのソロ本塁打を放って1点を返します。この後、長野の内野安打で2死2塁としますが、阿部が空振り三振。楽天は9回、3番手の斎藤隆が3者凡退で締めて試合終了。第3戦は5-1で楽天が快勝しました。
試合結果 日本シリーズ 2013/10/29(火)
巨人-楽天 3回戦 (楽天2勝1敗、東京ドーム、18:18、44940人)
E 040 000 010 5
G 000 000 010 1
【投手】
(楽)美馬、レイ、斎藤-嶋
(巨)杉内、小山、今村、青木-阿部
【責任投手】
(勝)美馬1試合1勝
(敗)杉内1試合1敗
【本塁打】
(巨)矢野1号ソロ(8回、レイ)
1勝1敗で迎えた第3戦は、楽天が投打ともに巨人を圧倒する結果となりました。2回に満塁から藤田選手と銀次選手の連続タイムリーで4点を奪い、巨人先発・杉内投手を攻略。終盤にはジョーンズ選手に日本シリーズ初タイムリーが生まれました。投げては先発の美馬投手が6回途中まで巨人打線を無失点に抑える好投を見せました。アウェーで快勝した楽天は、第2戦に続いての連勝で、対戦成績も2勝1敗と先行しました。
巨人投手陣から13本のヒットを打った打線は、先発野手全員安打。そのうち7安打は杉内投手から打ったものです。先制打を打った藤田選手は4打数2安打、銀次選手は3安打の猛打賞をマーク。2人とも2試合連続タイムリーでございます。マギー選手も2安打のマルチヒットで、打率も.500と高い数字を残しています。あと、1番の岡島選手は、最初の打席で8球粘ってヒットで出塁。次の打席では死球で出塁して3点目のホームを踏みました。
ホームでの初戦で完敗を喫した巨人は、杉内投手が立ち上がりから苦しいピッチングが続き、2回途中でノックアウト。打線も美馬投手の前に沈黙し、8回に矢野選手のホームランで1点を返すのがやっとでした。2試合で22三振を喫している打線は、この日も楽天投手陣の前に9三振。これで3試合で31三振です。キャプテンの阿部捕手は6回の第3打席でヒットが生まれるも、4打数2三振。阿部選手以外にも、村田選手、高橋由伸、ロペスも全然ダメ。第4戦に先発メンバーや打順を入れ替えてきそうな気がします…。
30日の第4戦の予告先発は、楽天は左腕のハウザー、巨人はホールトンの外国人対決。楽天が3連勝で王手をかけるのか?それとも巨人が2勝2敗のタイに持ち込むのか?